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インドのユニコーン企業 Zepot編~金星・Jカーブの企業深堀り5〜

皆さんお疲れ様です。金星・Jカーブです。前回のlululemon編どうでしたか。海外のスタートアップ企業を深ぼるのはかなり労力が必要ですが今回もがんばって深掘っていきたいと思います。

最近Jカーブの宿舎の近くにオーケーストアができました。近いって言っても1㎞もあるので135㎏の僕からしたら行くのにもひと苦労です(笑)ダイエットもかねて通っていきたいと思います(笑)

さて、今回紹介するスタートアップはZepotです。このスタートアップは、2021年に世界的に有名なベンチャーキャピタルであるycombinatorから認められた上で優秀な評価額がつけられた企業なんです。数字で表すと、毎年3万社以上から選ばれたトップ20社の一つです。すごすぎますよね。では、Zepotがどんなスタートアップなのか、どのようなビジネスアイデアを駆使してきたのか深掘っていきたいと思います。 

Zepotってどんなスタートアップ?

Zepotとはインドで食料配達のQコマースを行っている企業です。Qコマースとは従来のEコマースと比較したときに注文からは至るまでが30分程度のもののことを言います。配達品は野菜やお肉などの日常的に食卓で使われるものから美容アイテムなどの日用品まで7000点の品が揃っています。Zepotは14億ドルの評価額がつけられており、現在インドのユニコーン企業の地位を担っています。

Zepotのキャッシュポイント

Zepotのキャッシュポイントは300以上ものダークストアのネットワークを使って可能にしている10分以内の配達にあります。ダークストアとは一般人が立ち入ることができない、オンライン専用の商品保管場所です。このダークストアをインドの主要都市に1.7㎞から2㎞間隔で設置することでスピーディーな配達を可能にしています。また、ダークストアの内装も工夫されています。ストアの入口に近ければ近いほど頻繁に配達されるたまごや、肉、パンなどの商品が置かれています。また、商品がダークストアを出るたびに在庫の記録がされるため在庫切れになる心配もありません。
もちろん競合他社がいます。実際にインドにあるSwiggy Instamartは食料品や日用品を45分以内で配達していますが配達時間においてZepotに劣っています。このように、競合に比べてZepotは宅配時間で差別化を図っているため、配達地域を主要都市に絞って最短で配達できるようにしています。


Zepotの創業者

Zepotを創業したのはAadit Palicha氏とKaivalya Vohra氏です。彼らはスタンフォード大学を中退したのち19歳で起業しました。彼らは「潜在的な世代交代する企業を作り上げることの方がエリート大学で学ぶよりも興奮する」と言っています。彼らがこの事業を始めたきっかけはパンデミックが猛威が振るうなか食料の入手に苦労したことでした。そこで二人は世界最大級であるインドの食料品デリバリー分野におけるオンライン配達の欠点に気づきます。そのため、彼らは食料配達に目を向けて、スーパーから顧客の家に商品を届けるスモールビジネスを始めました。彼らはこのビジネスを通して配達時間が重要だということを知りました。10~15分で配達を受けた顧客のリテンションが非常に高かったのです。この結果を受け、10分配達を目標に掲げるZepotが創造されていったそうです。

まとめ

今回はZepotの深堀り調査をしていきました。私は創業者二人の行動力の凄まじさに圧倒されました。私も大学生ですが中退してまでチャレンジする覚悟がすごいなと感じました。また、コロナ禍のような災難が発生すると国の欠点が浮き彫りになると感じました。そのため、欠点をすかさずに見つけ、ビジネスに繋げられるようにしていきたいです。インドは今、所得と富裕度が上昇傾向にあり、eコマースの普及率も年間平均で30%と急上昇しています。このようにeコマースが発展していっている国で行うことで良い流れでビジネスを展開できたんだろうなと考え、どこでやるかも重要なんだなと感じました。一方、アフリカのeコマース普及率を見てみると2020年に24%に達していて2025年には約40%になると予想されていて、インドのeコマース普及率に似ています。このことから次はアフリカでZepotのような企業が現れていくんじゃないかなと予想しました。

以上、金星Jカーブでした。次回もお見逃しなく!


参考資料

Grocery delivered in 10mins* | Zepto (zeptonow.com)

Stanford dropouts' startup worth millions, could be India tech unicorn (cnbc.com)

Stanford dropouts' startup worth millions, could be India tech unicorn (cnbc.com)

Zepto, a 10-minute grocery delivery app in India, raises $100 million | TechCrunch

Swiggy、45分の食料品配達サービス「InstaMart」を開始 - IT基礎 (it-kiso.com)

They Raised $360 Million After Dropping Out Of Stanford And Built Grocery Delivery App Zepto, Now Worth $900 Million (forbes.com)

低所得者層が牽引するインドのEコマース リーディングカンパニー3社 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

20220006_01.pdf (jetro.go.jp)

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