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ソリューションを売る キーエンス編~金星・Jカーブの企業深堀り1~

はじめまして、金星J・カーブです。早速ですが一言で自己紹介をさせてください!私は「135kgのスタートアップ、相撲、食べることが好きな大学一年生」です。そんなツッコミ要素が多い私ですが今回から主にスタートアップのまとめ、深掘りをすることにしました!(初回からスタートアップじゃないけど、、)と言ってもまだまだ半人前なのでた温かい目で見守っていただけると光栄です。

では本題に移ります。僕が初回に文字通り汗水垂らして深掘った企業はキーエンスです。

キーエンスを一言で表すとするならば「付加価値創造と差別化戦略のスペシャリスト」でしょうか。

•なぜ企業に興味を持ったのか

キーエンスは電気・電子業界において営業利益率が50%以上で業界トップです。そんなキーエンスを知ったのは大学の経営学の講義でのこと、圧倒的な利益率を誇ることを知り、どのようなビジネスモデルで利益率を獲得しているのか興味を持ったのでまとめてみたいと思います。

•業界、設立年

キーエンスはファクトリーオートメーション(FA)用のセンサやモニタなどの電子機器の大手メーカーです。ファクトリーオートメーションとは、工場における自動化のことで主にコスト軽減、スピード向上、品質安全、社員の安全確保を目的としています。また、全世界に30万社以上の取引先を持っているのもキーエンスの魅力の一つです。

・キーエンスの沿革

1974年、当初キーエンスはリード電機株式会社として設立。

1986年株式会社キーエンスに社名変更。翌年の1987年に大阪証券取引所市場第2部上場。

1990年、大阪証券取引所市場第1部上場。東京証券取引所市場第1部上場。

•ビジネスモデル

キーエンスは全世界に拠点を置き、代理店を介さない直販体制を整備しています。専門知識を持った営業担当が直接現場に足を運び、生産現場から隠れたユーザーのニーズを見つけ出し、ユーザーの抱えている真の課題を解決しています。

営業の構造図
参考: https://www.keyence-engineering.co.jp/group/businessmodel/

なぜ可能なのか?

1.ファブレスという自社工場を持たない生産体制を採用しているから。製造を国内と海外の協力会社にアウトソースしています。そのため、商品の特性とマッチした製造ラインや技術を柔軟に選ぶことができ、製造ラインに縛られないものづくりを可能にしています。また、新製品の生産性upにつながり、柔軟な企画性も生まれています。

2.キーエンスの製品は世界初のものが7~8割を占めているため、専門知識をもった営業担当者がユーザーに丁寧に説明、デモ機まで用意することによってよりユーザーの信頼を得ています。

3.全世界当日入荷を可能にしているから。営業担当者が顧客と顔を合わせることで実際に求められているものを確認。正確な需要予測と見込み生産でオーダーしたその日のうちに商品を届けることが可能にしています。顧客は生産現場での部品待ちによる生産停止を防止できます。

•キーエンスの強みとは

たくさんの顧客との徹底的なヒヤリングを通して顧客の潜在ニーズをダイレクトにキャッチし、汎用性のある製品を作ることにより高確率でヒットする製品を作り上げている点です。

全世界に46カ国、240の営業所があり、主要な地域に倉庫を設置しているため納期が速い点も強みといえます。


•どんな起業家か

キーエンスの創業者は滝崎武光氏。滝崎氏は29歳でリード電機を起業しました。順風満帆に思える滝崎氏は過去に2回の起業を失敗しています。

滝崎氏は「顧客の欲しいというものは創らない」という名言を残しています。このことからも常に真のニーズを探し求めていたと感じられます。

感想

商品の付加価値の創造、マネジメントの仕方に一切の無駄がないと思いました。競合他社(オムロン、三菱電機)が他にいるのに競合に競り勝ちつつ、利益率を落とさない付加価値創造の裏には顧客との圧倒的な信頼関係の確立と柔軟な生産体制が要となっていることを知りました。海外進出を実現しており、国内の情勢に左右されることなく、安定して材料を供給できる状況にあると感じました。


以上、金星J・カーブでした!次回もお楽しみに!


参考資料

キーエンスエンジニアリング株式会社|情熱を技術力に。それが「価値」になる。 (keyence-engineering.co.jp)

キーエンス、結局何がすごいのか 4つの理由とBtoBマーケ成功の鍵:日経クロストレンド (nikkei.com)

キーエンスとは何の会社? どんな会社? 事業内容と将来性【企業研究】 – かいとビジネス (kaito-business.com)

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