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史上初の下院議長解任!トランプ就任を押す動きも

 アメリカ合衆国連邦下院は、10月3日(火)、米国史上初めて、下院議長の解任を可決した。ケビン・マッカーシー下院議長が、共和党の一部議員が提案した解任動議に民主党が相乗りしたことで、解任されたのである。議会が指導者不在となり、大統領就任権限第3位の権力が空白になるという、前例のない事態が生じている。
マッカーシー議長のリーダーシップに反対する共和党強硬派は8人で、民主党の反対票とあわせて216票、対する解任反対票は残る共和党議員210票だった。「ここにアメリカ合衆国下院議長の職は空席と宣言する」とマッカーシー氏の盟友であり、投票中に議場を主宰したスティーブ・ウーマック下院議員(アーカンソー州共和党)は、結果を確定させた。
その直後、マッカーシーは共和党に対し、ポストの奪還を目指すつもりはないと伝え、激動の9か月にわたる議長としての任期を終えた。共和党議員団は、新たな下院議長を見つける明確な道筋が見えず、来週までワシントンを離れる予定だ。


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