LGBTに対抗する世界の保守派
2023年を未来から振り返ったとき、やはりLGBTに関する悪しきターニング・ポイントとして記憶される可能性は高い。6月16日に国会で「理解増進法」が制定され、わずか1週間と周知期間もろくにおかずに23日に施行。それに先立って、広島で行われたG7サミットの首脳声明ではジェンダーに関する項目が設けられ、「あらゆる人々が性自認、性表現、性的指向に関係なく、暴力や差別を受けることなく生き生きとした人生を享受できる社会を実現する」と明記された。
しかしながら、G7首脳にしても国会にしても、彼らが見ている「世界」や「国際社会」というものは、非常に偏っているというか、現実の半分以下しか見えていないようである。あるいは、現実を無視して強引に社会を変えようとしているのかもしれない。現実には、LGBTに対抗する動きは、世界のあちこちで始まっている。今回は、そうした「リベラルからは見えていない世界」を紹介しよう。
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