見出し画像

【ビデオメッセージ】日本共産党102周年創立記念講演会

※上記のページより転載



戦争・ヘイト 常に反対 中島京子さん(小説家)

 102周年おめでとうございます。

 「ひとり街宣」をする方がどんどん出てきて最終的には3000人っていいましたかね。本当に新しい空気、新しい景色が見られたなという気持ちがして、結果はすごく残念なんですけど、なにか良い形でこれから生かしていけると良いなというふうに思った選挙でした。

 私は『小さいおうち』という小説、戦前・戦中を舞台にした小説を書いたんですけど、それが出たのが2010年だったんですね。震災の前の年なんですけれども、あの頃と比べると本当にすごく時代が動いて、空気が変わってしまったというのをすごく感じています。

 『やさしい猫』っていう小説を書いたのは2021年のことなんですけれども、それは日本に来て滞在している非正規の滞在の外国人の話なんですけれども、去年、入管法の改正というか改悪というか、そういうものがあったんですけれども、そんなふうに政治がというか国の姿勢が排外主義を容認するというか、お墨付きを与えるような国・法律といったものが、ヘイトを助長してしまうような状況が続いていることを、すごく怖いと思っています。

 やっぱり共産党さんは、そういう意味ではヘイトであるとか戦争になりそうな空気であるとか、そういうことにきちんきちんといつも反対していらした党だと思うんですよね。

 例えば「赤旗」がいろんな不正みたいなものを一番最初に知らせてくれていたりとか、メディアとして「赤旗」への信頼というようなものが醸成されてきたりとか、田村(智子)さんが委員長になられたということもありまして、女性だということもあって私たちにとっては近しいイメージができつつあるという感じがするんですね。

 オープンな感じというか、党以外の人たちにとっても開いている、そういう存在であっていただきたいなと、すごく思っています。頑張ってください。

人間の自由掲げる党と 小畑雅子さん(全労連議長)

 日本のメーデーが今年104年を迎えたことを考えたとき、日本共産党の102年は常に労働者の人間らしく生き、働きたいとの要求を実現するたたかいとともにあったと感じています。

 いま政府・財界は一体となって、労働者が人たるに値する生活を営むための労働条件の最低基準を定めた労働基準法を解体する、恐ろしいたくらみをすすめようとしています。労働基準法は憲法27条に基づいて、たとえ労使が合意しても下回ってはならない労働条件の最低基準を定めたのみならず、労使に基準を上回る労働条件づくりの努力義務を課しています。労働条件を決めるにあたっては、労使は対等とされ、そのために憲法28条は、労働者に労働基本権、団結権、団体交渉権、団体行動権を保障しているのです。

 ところが現在進められている、この議論は「労使自治」「労使コミュニケーション」の名のもとに、労使合意が取れれば「デロゲーション」という規制を逸脱し、基準を下回ってもよいという仕組みをつくろうとするものです。労働者保護の要であり、労働者が長い時間をかけて獲得してきた、労働時間、働き方にかかわる基準を解体しようとするこうしたたくらみを決して許すことはできません。

 私たちの要求は、労働者に生活時間、自由な時間を取り戻し、誰もが家族的責任を果たしながら、生き生きと働き続けることができるように、大幅賃上げ、底上げと一体に労働時間をさらに短縮していくことです。効率優先で労働者に自己責任を押し付け、格差と貧困を広げる新自由主義社会から脱却し、個人の尊厳、法の下の平等、両性の本質的平等すなわちジェンダー平等など、日本国憲法が掲げる理念が全面的に保障される社会を実現することが求められています。

 そのために、人間の自由があらゆる意味で豊かに保障され、開花する社会をめざし、新たな一世紀に向かい、力強い歩みを続ける日本共産党のみなさんと協力、共同し、労働者の要求実現の取り組みをすすめていきたいと思っております。

「困った時は共産党」や アルテイシアさん(作家)

 102周年おめでとうございます。私と共産党の出合いは3年前に、地元の友人が鉄道会社に痴漢対策の強化を要請したけれどゼロ回答だったことがきっかけです。

 その後、その友人は神戸市東灘区でたまたま街宣中だった松本のり子さん(神戸市議)と、きだ結さん(前兵庫県議)に出会って「鉄道会社がやる気なくて困っている」と相談しました。そこからお二人が、鉄道会社に要請に行き、議会でも痴漢対策の強化を兵庫県警に要請しました。それを私はSNSで発信しまして、さまざまなメディアにも取り上げられました。そこから神戸での痴漢対策というのは一気に前進しました。その時に、一人ひとりに社会を変える力があると思ったし、「困った時は共産党」ってホンマやったんやと思いました。

 私も共産党のことをよく知らなかったんですけど、社会を良くしたいと本気で真剣に思っている人たちの集まり、特に社会で弱い立場に置かれている人、すみっこに追いやられている人たちの声を聞いて、それを届ける。その人たちの少しでも力になりたいって思ってる人たちの集まりなんだな、ということを知りました。

 今、松本さんたちと「東灘区ジェンダーしゃべり場」っていうのをしています。今までに14回開催して、650人ぐらいの方が来てくれました。みなさん、地元にこんな議員さんがいるなんて知らなかったとか、議員さんと初めてしゃべったという方が多いです。そこから一緒に議会の傍聴に行ったり、選挙ボランティアに参加してくれたりもしています。

 ジェンダーは、政治の入り口になると思います。若い人はジェンダーに関心が高いし、大学生にはジェンダーの授業が大人気なんですね。20代の人たちから「ジェンダーがきっかけで政治に興味を持った」とか「ジェンダー平等に一番取り組んでいる党だから共産党を推している」というような話も聞きます。

 だからジェンダーのことをこれからも発信して、それで共産党のことを知ってもらってファンになってほしいなと思います。これからも応援しています。一緒に頑張っていきましょう。

不屈のたたかいを共に 高田健さん(総がかり行動実行委員会)

 日本共産党創立102周年、おめでとうございます。

 日本共産党は、この国の歴史の中で一世紀あまりにわたって、労働者、民衆の立場に立ち、その解放をめざして最も早くから活動している政党です。当時の社会の最大の障害物であった天皇制軍国主義とそれが引き起こしたアジア侵略戦争に身をていして反対し、弾圧に屈することなく、アジアの民衆とともにアジアの平和のためにたたかった政党だと思います。いま日本が、覇権主義の大国アメリカに追従して、これと同盟して再び「戦争をする国」になろうとしているとき、私たちがこれに反対して、反戦平和・民主主義の社会をめざしてたたかう上で、この先輩たちの結党とその苦難に満ちた不屈のたたかいに、どれだけ勇気づけられ、はげまされているかを思い起こし、心からの敬意を表したいと思います。

 この戦前のたたかいの上に、私たちは主権在民、基本的人権の尊重、平和主義を柱にした日本国憲法を持っています。いま自民党など歴史修正主義、差別主義、新自由主義の勢力が、この国の憲法を踏みにじり、社会の進路をねじ曲げています。この攻撃にあらがい、共同戦線を前進させる道は、決して容易ではなく、ジグザグな苦難な過程をたどってきたと思います。

 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、「市民と立憲野党の共同」の旗を掲げ、主張しています。この広範な勢力の間には、当然ながら歴史の違いもあり、意見の違いや活動の流儀の違いもあります。反動勢力は分裂を絶え間なく画策しています。私たちはこの策動に負けるわけにはいきません。共同こそ「力」だと思います。

 さきの東京都知事選挙は、市民と野党が力を合わせてたたかった蓮舫候補の当選を勝ち取ることはできませんでした。しかし運動の中で、数千人にものぼる「ひとり街宣」が生まれたことなど、政治の変革を求める新しい運動が誕生し、希望が生まれました

 日本共産党の創立102周年にあたり、共産党のみなさんにたたかいとその前進に敬意を表しながら、今後とも反戦平和、全民衆の利益の擁護のためにともにたたかっていく決意を固めております。よろしくお願いいたします。


  1. ビデオメッセージ ←今ココ

  2. 冒頭あいさつ・都知事選挙について

  3. 暮らし・経済―アベノミクスがもたらした“どん詰まり”。「暮らし応援」の「経済再生プラン」で政策の転換を

  4. 平和―強権政治で「平和国家」のあり方を根底から壊す暴走。憲法9条にもとづく平和外交を進める日本へと転換しよう

  5. ジェンダー平等―人権後進国から先進国へ

  6. 未来社会―資本主義の危機。社会主義・共産主義の展望を語ろう

  7. 時代を変える歴史的チャンス―日本共産党への入党を呼びかける


↓↓↓インデックス↓↓↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?