中国と戦えば日本は滅ぶ

防衛目的税創設へ　自民税調合意
12月15日付の中国新聞の見出しです。
 
軍事費の2倍増や敵基地を攻撃するミサイル保有はもう決まってしまったのですか？　自民と公明党が合意して閣議決定されるだけでしょう。国会審議はこれからですよ。
それなのに、新聞もテレビも財源論議ばかり。自民党議員は、軍事費を増やすために増税したら選挙で落ちるかもしれないので、ワーワー騒いでガス抜きをしているだけでしょう。真に国の安全を考えているのでしょうか。
 
中国と戦争して勝てますか。いまや米国を追い越そうとする超大国です。この100年余り、西欧列強に食い荒らされていた国が、蘇ってきたのです。米国に、けしかけられて戦っても勝てる相手ではありません。
 
米国は決して参戦しないでしょう。ウクライナ戦争をみれば明らかです。米国の代理で日本が戦わされるのです。
 
世界が緊張状態にあるのは間違いないでしょう。いまやることは、軍事力ではなく、食料とエネルギーの自給率を高めることです。
耕作放棄地を復元するためにお金を使いましょう。
農林漁業に従事する人たちの所得を増やすためにお金を使いましょう。
ミサイル攻撃されて甚大な被害を出すかもしれない原発ではなく、再生可能エネルギーを増やすためにお金を使いましょう。
 
食料やエネルギーを外国に頼っている国に戦争の選択肢はありません。軍事費は、増額どころか減額して、そのお金を食料、エネルギー、さらには教育や福祉に回す。それが賢い大人のすることです。（藤元康之）