【#海外MBA】中国清華大学MBA留学体験記・後編
皆さんこんにちは!中国留学MBAセンターです!
今回は中国を代表するトップ校・清華大学に留学、そしてMBAを取得された
「佐野 史明(さの ふみあき)」さんに特別インタビューをさせていただきました✨
※こちらの記事は後編になります。
-入学後、学生生活はどうでしたか?
私は当時すでに中国で働いていたので、清華大学のOB会などに積極的に参加し、横のつながりを増やそうと邁進していました。清華大学は中国国内の他大学に比べ日本人が少ないので、日本人の僕をとても面白がってくれました(笑)。
MBAの最大の魅力はやはり人脈の構築です。正直、座学で学べるものは自力でも学べます、でもOBや同級生とのネットワークはMBAコースに参加しなければ得られないものですから。ただ受け身ではこうしたネットワークも手に入れられません。日本のコミュニティではあまり好まれませんが、海外ではいかに自分をPRしていくかが大切です。自分からアプローチしなければ誰も相手にしてくれませんから。
会社でも同様に上司や同僚の信頼を得るため、自分は何ができるかを示すことが肝要です。
-インターンの参加などは必須だったのでしょうか?2年間のカリキュラムについて教えてください
1年目のメインは必修科目の受講、そして2年目は人によってそれぞれでした。欧米の交換留学先へ行く者、中国国内でインターンに参加する者、そのまま大学で講義を受ける者もいました。基本的に転職を考えている学生はインターンを利用し、そのままその会社に就職、あるいは同じ業界の別の企業に就職、企業からの派遣の学生(社費留学生)はそのまま大学に残り中国関係の別の講義を受けるといったパターンが多かったですね。ただ、クラスのほとんどの学生が私費で入学しており、社費利用者は韓国からの留学生だけでした。
中国MBAの問題は、英語と中国語どちらも必要であるということです。英語は入試や授業で必ず必要になってきますが、さらに生活では中国語も必要になってきます。やはり2ヶ国語以上使える人の方がビジネスの現場でも求められるので、勉強は必要になってくると思います。
−ちなみに、同級生にはどのようなバックグラウンドを持った人がいたのでしょうか
私の年の中国国籍の学生と外国籍の学生の割合はおよそ6:4でした。外国人のうち16人は韓国人で、今は少なくなっているようですが当時はLGとサムスンからの派遣生がとても多かったです。彼らは社内における中国関係部署の幹部候補として派遣されていたようです。そのほか、外国人のうち1/3は華僑でカナダ・アメリカ・東南アジアでファミリービジネスをやっている学生がほとんどでした。彼らの多くは欧米の大学で学部時代を過ごし、修士号は中国で取得するといったパターンで入学しており、日本人とは見ている角度が違うなと感じました(笑)。
中国人の学生の中には不動産業界にいた人もいれば、化粧品会社に勤めていた人、国有企業を退職してきた人もいました。自身のキャリアアップのため、業界を変えたいという人がほとんどだったと思います。
-MBAを経験した今、「MBA不要論」に対してどうお考えですか?
MBAを取っても日本での評価はあまり…
お金をかけ、努力をしても会社や転職市場では評価されないという事実がこれまでの日本にはありました。ですがここ数年で、企業側は中国のことを理解している人材を注目するようになり、状況は変化しつつあるようです。テック系やベンチャーキャピタルの業界が特に中国への感度が高いそうです。2017年から2019年頃に中国でスタートアップブームがあったので、その影響かもしれませんね。こうした業界に転職するのであれば、中国へのMBA留学はチャンスだと思います。
-修了後MBAを活かすには?
MBAを活かす方法は人それぞれです。
・専門を活かす
・大学ネットワークを活かしキャリアに繋げる
・キャリアをリセットして他の業界に移るまでの準備期間としてMBAを活用する
など、活かし方を挙げるとキリがありません。
当時はプライベートエクイティやベンチャーキャピタルなどがホットだったので、通信やIT関連の経歴を持つ人が転職の場としてMBAを活用するといったケースが多かったです。
またMBAの内容も、従来型のマネージャー育成から起業家育成へとシフトしており、現在は企業論なども学べるコースが増えているためシフトチェンジだけでなく起業を考えている人にとってもMBAはいい機会になるかもしれません。
さて、今回は2週にわたって「中国MBA留学体験記〜佐野史明さんインタビュー〜」をお届けしました。中国MBAの魅力は伝わったでしょうか??
中国留学MBAセンターでは、中国MBA留学を考えている方を応援しています。ご相談やお問い合わせ等ございましたら東京都日中友好協会HP「お問合せ」までお気軽にご連絡ください。