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キャリアデザインってなあんだ?

キャリアデザイン学会に所属してるけど、キャリアデザインという言葉は難しい。なんかちゃんと計画的にやんなきゃという強迫概念に迫られる人もいると思う。でもね、バックキャスティング的な思考はビジネスには有効だけど、キャリアデザインには少々しんどいことも多い。私が使っているキャリアデザインの定義は、「自分が大切にしていることが何かを考え、社会の中で自らの責任を果たしながら、大切にしていることを少しでもよく満たせる未来を創れるように、自分なりに考えること」。このくらいならできそうじゃない? 明確な目的思考はなくてもいいし、自分も一瞬たりとも人生でそんなもの持てたことはないけど、何も考えないのもよくない。それは間違いないと思う。自分は何を大事にしたいのかなあ、自分は何が嫌なのかなあということを漠然と考えることは大事だと思うし、その緩い営みがまさしくキャリアデザインなのじゃあないかな。僕は今、かなり酔っぱらって西鉄の薬院から久留米に向かう特急に平日の午後2時に乗ってるけど、それはさっきお邪魔した親子3人でやっている素敵すぎる鰻屋で芋のお湯割りを3杯飲んだからだと思う。そしたら急に久留米に行こうと思ったわけだ。自分にとってそれがたぶん大事だから。無計画なようであって、自分が大事にしたいことに突き動かされている、それはねえ、それでねえ、キャリアデザインって言い張っていいように思うんだ。もはや偶発性すら計画できない。自分が何を大切にしているのか、自分は何を期待されているのか、それを考えながら、いいなあいいう方向に一歩踏み出すのが、キャリアデザインなんだと思う。この特急、寝過ごして乗り過ごすと大牟田まで行くみたい。何が起こってもいい。その刹那刹那で考えることこそ、キャリアデザインなのです。でも、今日は大牟田には行かない。久留米で降りる。そう、キャリアデザインはライブだからこそ楽しいのです。今日のオーディエンスと一緒にどこまで行けるか、無理はしないで走ろう。それにしても、すっごいいい天気。そして、危険な眠さ。でも、絶対に寝過ごさずに久留米で降りるんだ。この瞬間にとって、それが自分の唯一のキャリアデザインです。

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