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日本発のシステマティックレビュー

皆さん、こんにちは!
Covid-19以降、臨床ではなく、文献データベースで実施可能なシステマティックレビューが増えているという話をよく聞きます。
システマティックレビューだけすればいいってものではないですが、Evidence based practiceにつなげていくためには、系統的な論文検索と知見の蓄積は重要ですから、悪い事ではないのでしょう。
僕の周りの研究者たちも、システマティックレビューに取り組み始めています。

さて、そんな中で、日本から発表されたシステマティックレビューって多いの?という疑問が浮かびました。

疑問に思ったらまずググる。いいえ、Pubmedるのです。

非常に、ひじょうに、ひじょーに、荒い検索ですが、まずは(Japan or Japanese)が入っているシステマティックレビューは6,978件でした。
これは多い!、、のか?

自分の分野で比較しなければ直感的にわかりにくかったので、看護学系のシステマティックレビューを見てみよう!
さらに(Nurs*)を加えてみたところ、588件となりました。
(*は語尾切り捨てで、Nursの後に続く文字が何であろうと含む、という意味です)
これは、わかります。多いですね。みんな、結構システマティックレビューやってるんですね。

さらに!
我々が定期的に行っているシステマティックレビューの方法論であるJBIメソッドを使ったものは何件あるのか、調べたところ24件でした。
うーん、思ったより少ない。
以前から医学分野で行われてきた、コクラン共同計画の方法論を使った人が多いのでしょうか?
独学・独力でやったという人もいるのかもしれませんが、かなり茨の道でしょうね。

我々は、JBIの国際コラボレーション組織の1つである、The Japan Centre for Evidence Based Practice (JCEBP)に所属しています。
システマティックレビューのセミナーも行っていますが、活動の柱の1つはシステマティックレビューを行うことです。
じゃあ、ちゃんと書いてるのか?って気になりますよね。僕は気になったので、Pubmedりました。

Pubmedで直近5年、(The Japan Centre for Evidence Based Practice: A JBI Affiliated Group) or (Japan Centre for Evidence Based Practice: A JBI Centre of Excellence)が入っている論文を確認したところ、以下の7件が見つかりました。
ちょっとずつですが増えて行ってるのがわかりますね。
2024年は3件のシステマティックレビューを発表しています。

面白いなと思うのは、量的システマティックレビューや質的システマティックレビュー、有病率システマティックレビュー、スコーピングレビューなど、多種類のシステマティックレビューを発表できてるということがわかりました。

皆さんも、システマティックレビュー(SR)をやりたくなったら、ぜひJCEBPのセミナーにいらしてください!(12月にSR基礎講座を実施する予定です。詳細は近日中にお知らせします!)

えすあーる やりたくなったら じぇいせぶぷ

古藤雄大

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