Would you like some green tea?
2021年1月、新たな年を迎えました。
新型コロナウイルス感染症が早く収束することを願っておりますが、猛威はまだまだ続きそうです。
自粛生活が続く中で、自分自身の生活を見直す時間が多く持てました。
些細な人々との触れ合いが、どれほど大切だったのかと気づかされました。
また、このような困難な状況を乗り切るために積極的に健康作りに取り組まなければと心を新たにしました。
何か考えている時、また、一息つく時に、気が付くと、いつも緑茶を飲んでいました。自宅で過ごすことが多くなり、脱水予防を心掛けているせいか、緑茶を飲む機会や量も随分と増えていることに、はたと気が付きました。
そのような時に偶然、緑茶または紅茶飲料を定期的に飲むことが、血圧にどのような影響を及ぼすのかというシステマティックレビューを目にしましたので、少しだけ紹介させていただきます。
(文献)
Mahdavi-Roshan M, Salari A, Ghorbani Z, Ashouri A. The effects of regular consumption of green or black tea beverage on blood pressure in those with elevated blood pressure or hypertension: A systematic review and meta-analysis. Complement Ther Med. 2020 Jun;51:102430. doi: 10.1016/j.ctim.2020.102430.
目的:高血圧または高血圧症の人への定期飲料としての紅茶または緑茶の有効性を調査する。
結果:定期的にお茶を飲むことにより、SBP(収縮期血圧)とDBP(拡張期血圧)がそれぞれ約-3.53mmHgと-0.99mmHg減少する可能性があることが示されました。お茶を飲む期間が長いほど(3か月以上)、SBP(収縮期血圧)とDBP(拡張期血圧)の両方の減少が大きいことがわかりました。お茶の種類では、緑茶の降圧効果が紅茶と比較してより顕著であることが明らかになりました。副作用を報告した研究はありませんでした。
結論:本研究から定期的にお茶を飲むことは、高血圧や高血圧症の人の血圧にプラスの効果があることが示唆されました。
本研究は、検索した文献7,631編のうち、分析対象となったのは5編でしたので、今後、分析対象となる文献が増えることが期待されます。残念ながら、いつ、どの位の量をどのように飲むと良いのかという内容については、今後に期待です。
(文責:宮島)
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