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刑事政策文献情報 2024年3月


▼臨床心理学24-1

・犯罪被害者遺族のサポート・グループを運営する支援者の体験と二次受傷予防のケア……佐々木健太

▼刑事法ジャーナル78

・〈刑事裁判例批評〉拘置所長がした死刑確定者の信書発受の適否―名古屋判令和3.9.21、判時2536号97頁……大谷彬矩

▼家庭の法と裁判47

〈少年事件における弁護士付添人の実務〉少年の立ち直り・更生に向けた弁護士の役割と活動……山﨑健一

・<判示事項>少年が、物の損壊や暴力等を行ったことから将来罪を犯すおそれがあるとされたぐ犯保護事件において、少年の問題性の根深さ等を指摘し、家裁係属歴がないことを考慮しても第1種少年院送致が相当とした原決定について、抗告を棄却した事例―東京高決令和5年1月19日、第1種少年院送致決定に対する抗告申立事件

・<判示事項>施設送致申請事件において、遵守事項違反の内容、程度、本人の問題性、保護観察の経過等を考慮し、本人を第1種少年院送致とするとともに、必要な保護観察期間等を考慮して収容期間を定めた事例―金沢家決令和5年3月9日決定、施設送致申請事件

・<判示事項> 特定少年である少年が、普通自動二輪車を無免許運転した道路交通法違反保護事件について、非行態様や同種非行による複数の保護処分歴があること等を考慮し、少年院送致を許容した上で、資質上の問題や保護環境等も踏まえ、少年を第1種少年院に送致し、収容期間を2年とした事例―那覇家沖縄支決令和5年3月7日、道路交通法違反保護事件

・〈少年実務 THE BASICS AND BEYOND〉少年事件と精神保健福祉法、医療観察法……加藤学

・〈少年矯正の現場から〉少年院創立100周年を迎えて……花里征紀

▼犯罪社会学研究48

〈課題研究 エイジェンシー―離脱研究における見逃された論点〉はしがき―エイジェンシー……上田光明/様々な決定論―決定論と自由意志をめぐる哲学論争の概観とその現代犯罪研究との接合の試み……木島泰三/古典的犯罪学理論とエイジェンシーをめぐる社会学的考察―「ソフトな決定論」再訪……秋本光陽/自由意志に関する心理学的知見およびその限界……渡辺匠/デジスタンスと主体性―(刑)法学の視点から……中村悠人

・新型コロナウイルス感染症が犯罪の発生に及ぼした影響―パンデミック初年の東京都についての検討……岡本英生ほか

・死刑廃止 in Action―羊たちの沈黙は破られるのか?……石塚伸一

・批判的犯罪学とソーシャルハーム概念―ゼミオロジー/ソーシャルハーム・アプローチの問題提起に注目して……山口毅

・ナラティヴ犯罪学の展開と動向……相良翔

・〈書評〉 『立ち直り・甦りの教育福祉学―少年司法の軌跡と甦育』竹原幸太著……服部朗/『犯罪学におけるコントロールモデルの展開と犯罪原因論の課題』上田光明著……森丈弓/ 『少年犯罪報道と心理主義化の社会学―子どもの「心」を問題化する社会』赤羽由起夫著……野田陽子

▼関西大学法学論集73-5

・明治初期の死刑宣告の動向―京都府史登載の全死刑宣告事件を素材に(4)……永田憲史

▼季刊刑事弁護117

・〈法律家のための犯罪学入門〉少年院の在院少年から見えてきた闇バイトの現実……浜井浩一

▼法学セミナー69-2

・書評:ステレオタイプから脱却するために―『被害者家族と加害者家族―死刑をめぐる対話』原田正治=松本麗華 2023……前田朗

▼判例時報2576

・〈判決録:刑事〉特定少年である少年が、交際相手を殺害して自殺する目的で、包丁を突き付けるなどした殺人予備及び銃砲刀剣類所持等取締法違反保護事件において、比較的長期の処遇勧告を付して少年を第3種少年院に送致し、収容期間を3年間とした原決定について、その処分が著しく不当であるとはいえないとして抗告を棄却した事例―東京高決令5・1・19

・〈判決録:刑事〉特定少年である少年が、ゴミ集積所に置かれたゴミ袋等に放火し、公共の危険を生じさせたという建造物等以外放火保護事件について、犯行の結果等の犯情に加え、少年の性格・行状等を考慮し、刑事処分以外の措置が相当であると認め、少年を第1種少年院に送致し、収容期間を2年間とした事例―大阪家決令4・9・5

▼法律のひろば77-1

・改正更生保護法に基づく更生保護官署の新たな取組……法務省保護局

〈非行少年と生育環境―令和5年版犯罪白書を読む〉令和5年版犯罪白書を読んで―ルーティン部分に関して……吉開多一/令和5年版犯罪白書を読んで―特集「非行少年と生育環境」に関して……山本功/ルーティン部分及び特集部分の解説―令和5年版犯罪白書……伊瀬知陽平

▼更生保護75-1

・小説「仮釈放」……大塲玲子

・保護司の未来を一緒に考えよう……今福章二ほか

・金原明善と更生保護……金原利幸

・『令和5年版犯罪白書―非行少年と生育環境』のあらまし……門脇甲太郎

・『令和5年版再犯防止推進白書』……法務省大臣官房秘書課企画再犯防止推進室

・地方公共団体における再犯防止―東京都に出向して……梶山陽子

・川崎市と再犯防止……林田純治

▼法学セミナー69-3

・〈最高裁判決2023―弁護士が語る〉刑事施設におけるカルテ不開示決定に対する国家賠償請求事件……浦城知子

▼精神科治療学39-2

〈様々な世界で期待に応える術と心得〉

・少年院における精神科診療の要点……遠藤季哉

・刑務所で精神科医が期待に応える術と心得……奥村雄介

・依存症専門医療機関で精神科医が期待に応える術と心得……常岡俊昭 塚越拓美

▼國學院法學61-3

・日仏の刑務所制度の表象を超えて―日仏における文化的・社会的価値からみたそれぞれの特殊性……安田恵美,O.VANDERSTUKKEN, M.BENBOURICHE


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