「予防医学」をきっかけにして、昨日まで会ったこともなかった8人が、会社をつくってしまった話(3)
(前回からの続きです。)合同会社JC1の小林柚香里です。2023年4月9日、ジャーナル・クラブで学んだ成果発表は、国際予防医学協会が一般の協会関係者を招いて開催した研究発表会で披露されました。この研究発表を終えると、8人のメンバーは無事一期生として卒業できるのです。
わたしの人生が変わった夜
研究発表会前夜、各地から集まったメンバー8人が初めて一同に会し、浜松町近くの居酒屋に集まって食事をしました。
食事会もそろそろ終わりに近づいた頃、誰からともなく、
「ここで勉強したことって、私たちが学んだだけだと、もったいないよね。」「もっと多くの人に知ってもらって、本当に健康になって欲しいよね。」
「このまま終わるの、寂しいよね。」
「せっかくだからこのメンバーで何か続けたいね。」
という声が上がり、皆が同じ気持ちだということがわかったのです。
そこで、ふと思いついた。
私 「みんなが出資者になって、合同会社を作ろうか?」
全員 「いいね!」「賛成!」
私 「誰か社長やりたい人?」
全員 「(しーん)」
私 「えー!?」
ということで、言い出しっぺの責任を取り、私が代表となり、さらに2名の役員がその場で互選で決まり、あっという間に会社を作ることに決まったのでした。
さて、「名前は何にしようか?」となった時に、天から名前が降りてきた!!
私「Journal Club 1st cohort(ジャーナル・クラブ一期生)」でJC1(ジェイ・シー・ワン)は?」
全員「わかりやすくていい!」
私「えー!? 思いついただけだから。他に候補はないの?」
全員「JC1、いい!」
と、即決。
という流れで、この日、つい半年前まではお互いを知らない赤の他人だった8人が、共同出資者としてJC1という名前の会社を設立することになったのです。
その後、設立の事務手続きに多少時間がかかりましたが、2023年6月2日に合同会社 JC1 として大阪法務局に登記しました。
この日は、台風2号の影響で、線状降水帯が発生。近畿地方や東海地方の一部地域での6時間積算雨量は、数年から数十年に一度の「稀な」大雨でした。どしゃ降りの雨の中、ハイドロプレーン現象に命の危険を感じながら大阪法務局まで車で行き、駐車場から建物の中に入るまでのたった数メートルの間に全身びしょ濡れになって、登記窓口に書類を届けました。この日を登記日に選んだのは、一粒万倍日の大安という吉日だったから。だから、雨が降ろうと槍が降ろうと、「今日は天気が悪いから、明日にしよう」は選択肢になかったのです!
8人の気持ちが八万倍になることと、この会社が「大いに安し」で成功することを願いつつ登記に向かった日から一年が経ちました。いよいよ会社も2年目。これからが楽しみです。