あなたを好きでいること

好きだと思った
あなたに触れるだけでドキドキして世界が本当に輝いて見えた
そんな夢のような幸せな時間はあっという間に消えて無くなった

どれほど好きだと言ったところでもう私たちは戻れない
気持ちがあると言ったってそれはもう純粋なものではない

確かに,あの頃私たちのそばに愛はあったよね?
なんの意味もなく確かめようとして私は深く傷つく

あなたの横顔、体温、香水の香り、私の為にかけたパーマ
そのどれもを思い出しては胸を熱くさせる
そんな風に生きて生きたいわけじゃないのに

好きだったあの頃のあなたと好きを止めなかった私はもうどこにもいないのに
どうしてあなたへの想いだけが心に残ってしまうんだろう

私を何度辛くさせても何度泣かせても
あなたは悪びれる様子もなく
私自身も何かを型にはめたいような素振りをみせて
本音なんてどれをとるかによるでしょう
私の気持ちは言葉に全て現れないのにどうしてあなたの言葉や行動1つ1つに一喜一憂するんだろう

そうやってゆっくりとわたしはあなたから離れた
ラインの回数もゆっくりゆっくりと減らして
私から連絡を絶った

もう会えないと思ってたもう会わないつもりでいた

そんなあなたから深夜3時にラインが来て
ああ、いつもこうだったな
あなたは年下で夜遅くまで起きてて遊んでで私は好きになればなるほどあなたから逃げたいと思う毎日だったな
と全てを思い出した

あなたが大好きな私は確かにここにいて
今すぐにあなたに会いたいと思うのにラインをそっと閉じるのは
私はあなたにただ会いたいわけじゃなくて愛されたいと願っているからでしょう
傷つけられることも傷つけることも全てを知っているからでしょう

私が好きだったあなたはもう実在しない
だからこそラインが来てすぐに「空想の世界から飛び出してきた男」だと戸惑った
私の中のあなたはもう既に美化されて空想の世界にいるんだと知って初めて

私は解放された気になった


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