昔から痩せていたわけではないけれど

私は生まれつき体が大きくて
周りの人よりもたぶんすくすくと育っていた

いつも周りの細い女の子を見て
いいなという憧れと同時に
自分の醜さに嫌気がさしていた

だからこそ自己愛は低く、性格もおとなしい子どもだった

もちろん見た目だけでなく、親からの無償の愛を受けられなかった(そこに愛はあったかなかったかは別として、私自身が愛を受けられなかったと考えている)ことも
私の自尊心に大きく影響を及ぼしていると思う

思春期になって周りと自分の差にいてもたってもいられなくなって何度もダイエットをして何度もリバウンドした

いつからか52kgから54kgの間で体重が安定(一時期は57kgまで太ったことが2回ある)し、
周りの細い子たちは40kg代が普通で私はどう頑張っても50kgをきれなかった

太っているわけじゃないけど、ノースリーブをきれない体型といえば分かりやすいだろうか
だからこそ、学生時代を通して私はずっと体型がコンプレックスだった

そして大学四年生の夏、私は大好きな彼氏のために無理にダイエットを始めたが50kgになる直前に大失恋をして、精神的にご飯が食べれなくなった
すると気がつくと49kgになった
それが学生時代を通して1番軽い体重だった(去年の10月)

そんな体重は長くは続かなくて、1ヶ月たって当たり前のように52-54kgに戻る

今年の4月から社会人になって、私の暮らしはガラッと変わる
一人暮らし、初めての仕事・人間関係

私の精神を壊すにはそれはあまりにも十分だった

入社して2週間でストレスから無我夢中に炭水化物ばかりとったことで2キロ太り、
健康診断のため夜ご飯を抜くダイエットをして1キロ痩せ、
メロンパン・チーズケーキを食べまくり3キロ増量
その後も順調に増量し、気がつくと私は一年で1番痩せていた時と比べて13.5kg太り、62.5kgになっていた
(57kgから62.5kgになるまでの記憶がない)

その原因は全て食生活の乱れからくる

毎日お腹が避けるまで炭水化物を食べスイーツを食べ
まともな食事はしなかった

コンビニスイーツは毎日5つくらい食べて
一人で出前をとってピザを食べたり、ご飯を一気に2合分食べたり
冷静になってカロリーを計算したら1日5000kcalをとっていたこともあった

一番の問題は食事を美味しいと感じなくなったこと
泣きながら甘いものを詰め込んだ深夜3時、私は人生で初めて「死にたい」と思った

孤独の部屋で、誰も味方がいないと思った

職場のストレス、恋愛のストレス、人間関係のストレス
その全てが私の心を蝕んでそれは全て食へと傾いた

恐ろしいことに食欲は自分では全く止められなかった
自分のために食事をしているはずが
他の誰かのために食事をする義務を背負った、そんなことすら感じるほどだった

しまいには、いつからか増えていく体重に自分のことじゃないかのように感じ始め
‘体重を増やすゲーム’のような感覚で食事をしていた(決して楽しくはない)

自分というものは1番客観的に見ることができない物体で
私は自分がどこまで太っているかの自覚がなかったし、やばいと自分では言いつつも「まだ大丈夫」と変なところで自分を守っていた

本当の意味で自分を守るには痩せるしかないことをわかっていたけれど、この半年間ずっとダイエットに失敗してその度に自分はダメな人間だと自尊心が崩れていき、私は疲弊しきっていた

満腹感と比例して自尊心が下がっていく
一刻も早くこの生活から抜け出したい
人生のどん底にいるようだった

「何がそんなに私を辛くさせるのか」
何度考えてもわからなくて
無我夢中に無理なダイエットをする

心が傷ついていく
もう抜け出せないような気持ちになる

誰も味方をしてくれない

わたしを利用して自尊心を保つ人ばかりだと嘆いて
それは錯覚なのか現実なのかも区別はつかず
家からもほとんど出ない生活を送っている

そろそろ自分を大事にしたいと思う
今度こそ自分を本当の意味で愛してあげたい

目標は、49kg




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