念じぬは行為の一貫
願わぬも大なる願い
諸念 諸願に生まれ来て
肩ひじ張って無欲願うは
夢と生き行く甲斐も無し
見る程の幻すべて見るが良し
〜「意訳」〜
無念、無願は「無」という念と願
無我の境地は無にしがみ付く我れ
一度から回った意識は惰性で空回り続ける
それは膨張を止める事なき宇宙の様なもの
そんな感じで人は生まれ来るのならば
無念を装い、無願に寄り添う事なかれ
いっそ情念に埋没することなく
仮の世の短い夢に肩まで浸かり
もろ手を挙げてその幻に
ぬか喜びすれば良いだけの事
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