ビル シュレスタ ヌル モハメドの聖堂 Bir Shreshtha Nur Mohammad
JBCEA事務所があるジョソール県シャシャ郡近くのカシプールKashipurには、必ず訪れるべき場所「ビルシュレスタ ヌル モハメドの聖堂」があります。
ビル シュレスタ ヌル モハメド シェイクBir Shreshtha Noor Mohammad Sheikh は1936年2月、ナライルNarail地区にあるチャンディプットChandikputのマヘシコラ村Maheshkolaの農家に生まれ、ミュージカル劇にとても興味をもっていました。
23才になった1959年3月14日、彼は東パキスタンライフル部隊に参加、後にジョソールに配属された折に上等兵に昇進します。1971年9月5日、パキスタン軍は突然3方向からガソリンをまき放ち、火をつけ、燃える盛る最中にさらに4ヶ所に放火、火炎はヌル モハメド達がいる村まで一挙に広がります。
兵士のナンヌ ミアNannu Miaが銃撃されると、ヌル モハメドは彼を肩にかつぎ、軽機関銃を発砲しながら進み、何とか敵を追い払います。
ところが突然右肩に迫撃砲が命中、それでも彼は負傷したナンヌ ミアを必死に助けようとしたのです。ナンヌ ミアを兵士のムストファMustofa に手渡し、安全な場所にかくまってもらうよう頼むと、ムストファは ヌル モハメドも一緒に安全な場所に来るよう強く勧めます。しかし彼はその誘いを断り、ムストファが身を守れるように自分が持っていた軽機関銃を渡し、自動装てん式銃器だけで死ぬまで戦い抜きました。
ヌル モハメドは同志たちの命を救えたものの、戦場近くの茂みで命絶えて、その後ジョソールのカシプールKashipurに埋葬されました。
ヌル モハメドには、バングラデシュで勇敢な兵士を称える最高の賞である「ビル シュレスタ」が授与されています。
2023/6/30
JBCEAバングラデシュ カントリーディレクター
マハデブ. C. バス