ジョソール県の魅力あふれる観光地紹介
前号に続き、ジョソール県のすばらしい観光地を紹介します。
1.ボロット バイナ/ボロット ラジャル デウル
ボロット バイナ は考古学的に興味深い寺で、ブリ ボッドラ川に隣接、ゴウリゴナ村にあり、私は数回訪れたことがあります。発見後の発掘調査で貴重な品々が収集され、専門家が分析した結果、今から約2000年前のボロット王によって建造された寺院と推察されています。当時この辺りには多くの仏教徒が居住していました。
今日、この場所はボロット王の寺を意味するボロット ラジャル デウルと呼ばれ、人びとによく知られています。
2.チャッチャラ シバ寺院
ベンガル語でチャッチャラ シブ モンジールとよばれるこの寺院は、17世紀に建造されたヒンズー教の寺で、ジョソール市のチャッチャラにあり、ちょうどジョソールとベナプール間を走るアジアハイウェイ沿いに位置します。寺は2階建で、最上部にご神体を表す大切な石が置かれています。碑文によると1696年頃のモノホール ライという人物によって建造されたとあり、4ヶ所の内3ヶ所にスタイリッシュな外壁が施されていて、そのほとんどは昔風で素朴なテラコッタでできています。
長年注目されてきませんでしたが、近年バングラデシュ政府考古学会が修復し、この寺院を「バングラデシュの考古学的遺産」に指定しました。
3.ゴットカリ
「花の都」といわれるこの場所は、ジョソールのみならずバングラデシュの「隠れた秘宝」です。国中で必要な花の60~70%を担うたいへん大規模な花園で、ジカルガシャからシャシャにまたがる90の村々に広がり、バラ、グラジオラス、ゲッカコウ、マリーゴールドなど多数の種類の花が培されています。薄紫、白、ピンク、青、黄などいろいろな色の花が地平線まで続き、花の甘い香りに満ちあふれ、美しい蝶が飛び回るこの場所は、まさに地上の天国のようです。
育った花は収穫された後、牛車に乗せてゴットカリ市場に運ばれ、人びとはそこで購入することができます。訪問には1月と2月がベストタイムです。
2023/4/30
JBCEAバングラデシュ カントリーディレクター
マハデブ. C. バス