新しい小学校で、学校給食を開始!
政府の方針に従ったメニューで再開
コロナ禍中2021年の政府の学校給食政策の変更(学校給食の全国展開計画の中止、学校敷地内の調理禁止)に従い、JBCEAでは政府の許可するメニューを申請。時間がかかりましたが、承認を得て、JBCEA大豆センターで製造した豆乳入りパンやビスケット、ケーキとバナナ、そして卵焼きサンドイッチをメニューとして昨年10月から学校給食の提供を始めました。
新規校での開始
学校給食新規候補としてシャシャ郡教育事務所の推薦を受けていたバガチャラ・シャットマイル小学校(BS小、児童数240人)をJBCEA現地スタッフと出張中の松本・脊戸が12月1日に訪問。バガチャラの牛の市が開かれるシャットマイルという場所にある学校は、JBCEAから車で南に30分ほど。校長や教員、学校運営委員など関係者に学校給食について説明しました。校長が児童と保護者、地域との関係を大切にし、周囲が協力的、校長自ら率先して動く熱心な姿勢を見、新しい候補として判断。その後、12月21日修了・卒業式に集まった多くの保護者に、校長が学校給食を紹介。改めて1月25日学校給食保護者説明会を行い、児童の成長に学校給食が必要なこと、メニューの内容、給食費(給食にかかる経費の半分をJBCEAが支援、保護者は児童一人につき1か月120タカ(約160円)を負担し、運搬費や保護者で負担できない分は地域の寄付を集めること)について質問を受けながら説明、全員一致で学校給食開始を決定しました。
昼食について聞きました
授業は2部制で、就学前児童・1・2年が午前クラス(9時~12時)。3・4年は午後クラス(12時~4時)。卒業年次の5年生は終日(9時~4時)授業があります。昼休み時間は午後1時半から40分。
学校給食が始まる前に3~5年98人に今日の昼食について聞いたところ、帰宅して食べた31%、お弁当35%、近くの店で買って食べた24%、食べなかった9%。また昼休みに帰宅したまま学校に戻らない児童が1人いました。5年生は終日授業にも関わらず8人が全く食べてなかったのには驚きました。
2月1日学校給食開始
1日目は豆乳ケーキとバナナのメニュー、JBCEAから運搬した給食を、午前クラスは11時半に、午後クラスは1時半に皆が手を洗った後に、教師が持参したお皿に配りました。
授業は日曜~木曜の週5日、毎日給食があります。2月の給食費集めは目標金額の93%が集まり、関心の高さが分かります。これを継続していくのが骨の折れる仕事です。
母親グループと共に
この学校でも母親グループを組織し、協力の輪を作りつつ、栄養や健康の学びを行います。母親からはビスケットではお腹が満腹にならないので、ケチュリ(炊き込みご飯)に変えてほしいという声が多く聞かれました。JBCEAでは政府に禁止されている学校での調理に代わり、大豆センターで調理したケチュリを運搬しての提供を政府に申請しています。許可を得たら、母親たちと共に栄養豊富なケチュリ給食の実現めざして努力していきます。
タイトル写真:BS小学校の職員室前、中央が校長先生、学校運営委員のメンバーと
松本智子