人に頼る
私は人に頼るのが苦手だ。
周りでも割と多くの人が頼り下手なのは、迷惑をかけてはいけないと刷り込まれている日本人の特性なのか。
そんな私でも、がん発覚少し前から家族や友達に助けてもらうことが増えた。
生検の経験談を話してくれて大丈夫だったよと安心させてくれたり、実際私が生検を受けた日には、1日中メッセージのやり取りをしてくれた友達も居た。
あまり多くの人に自分の現状を話していないとは言え、伝えた友人達はそれぞれ手伝いを申し出てくれたり、事あるごとに様子を訊ねてくれる。
有り難いことだ。
ここで遠慮して何も頼まないのがこれまでの自分だったけれど、今回はお願いできることはお願いしたいと思った。
私がサポートする側だったら、どんな風に手伝えるかえを言ってもらえたらやり易いのではないかと思い、割と具体的にお願いをした。
例えば…
お料理が得意で健康的な食生活を送っている友人には、術後ご飯が作れない時に彼女のおにぎりを食べたい!とリクエストした。
数人の友人達には、手術でドクターがベストパフォーマンスしてくれて、病巣が全部きれいに取り切れたとイメージしていて欲しいと頼んだ。
祈りのパワーを信じて。
また、数秘術を得意とする友人は、数秘で私の本質をあぶり出すことを申し出てくれたので、有難くお願いした。
今までどんな風に本質からはずれた生き方をしてきて、これから何にフォーカスしていけば良いかを知らせてくれた。
病は何かを変えなさいと言うお知らせだと思っているので、これはとても有り難かった。
他にも、その人の強みを活かしたサポートを申し出てくれている友人がいて、タイミングをみてお願いするつもりだ。
こんな風に、それぞれが申し出てくれたことをお願いしたり、こちらから具体的にお願いしたりして、みんなの力を借りまくっている。
人に甘えるべきではないと言う考え方もあるだろう。
でも、人の役に立てた時の喜びを知っているから、お願いする時は相手の負担を考えつつ具体的にお願いして、恥ずかしがらずにありったけの感謝を伝える。
また、自分が手を差し伸べられる機会が巡って来たら、できることを全力でやる。
そう言う循環を大切にしつつ、お互い様の精神を共有してくれる人とだけお付き合いすれば良いと思っている。
私自身、誰かのお役に立てた時に大きな喜びを感じるし、頼まれて迷惑と感じることはお互いの為に勇気をもってお断りする。
なので、私が頼る相手は相当の信頼関係があるごく一部の人のみになるけれど、頼ることで迷惑をかけると言う見方はやめて、「役に立てて嬉しい」と考えてくれる人と支え合って生きていきたいと思う。
昔、人に頼れなかった自分に言いたい。
頼ることが支えになることもあれば、頼られることが支えになる時もあるんだよ、と。
だから、感謝の気持ちと共に頼って良いし、頼られる喜びも両方味わえ!と。