AC6大会を一年開催してみて
AC6界隈も一周年で盛り上がり、個人的な活動も同日に一周年を迎えました。
一年を振り返る配信もしたので、文字に残しておこうと筆を取りました。
この記事では大会運営に関して書こうと思います。
今後もし大会を企画したい人がいれば、その人の参考になる記事にしたいと思います。
開催実績
【キヨムカスタム】開催数49回
キヨムカスタムは毎週土曜日に定期開催した当日参加制の参加型トーナメントカスタムの事で、筆者の配信で行われた大会の事を指します。
一回開催が出来なかった日を除き、AC6発売から最速で大会を開催し続けてきました。
正式開催は48回となっており、第48回までの累計参加者数は344人にのぼり、これまでの優勝者は38名になりました。
(複数優勝の参加者がいるので優勝者がこの数となっており、一週カジュアルルールでの開催だったので、開催数にずれがあります。)
youtubeでの配信を行い、当日に参加者を募る形式の大会はカジュアルに参加でき、毎週開催していることから次の開催にもう一度出場できるという気軽さがありました。
自分のチャンネルはこういった配信色だったので、徐々にカスタム部屋主としても認知されていきました。
ランク実装前より開催している界隈史上最多+最長の開催期間を誇る今大会は、ランク実装後白熱度が増しました。
それまで上級者の活躍指数が大会のみで、対外的に分かりやすい指数がランクとして表示されるようになり、対人環境が盛り上がりました。
この流れは大会主催側としても追い風となりました。
以前は「自分の考えた最強機体」を扱う出場者の多い環境でしたが、「ランクで使われる機体、もしくはその改変機」が多くエントリーするようになりました。
この「改変機」の試運転として本大会に持ち込もうとする動きが、出場者流入に繋がりました。
毎週開催の本大会はこうした理由から、環境の最前線を確かめられる場としても通名するようになりました。
【特殊ルール大会】開催数3回
特殊ルール大会は、アセンブルに対して何らかの制約を付けて通常環境とは違う環境で楽しむカジュアルよりの大会です。
2大会開き、近接武器に焦点を当てた剣豪杯を2回。色々なアセンとどんでん返しを楽しむクワッドタグカップを一回主催しました。
特殊ルール大会に関しては本記事で一番読んでほしい所。
それぞれの大会の特徴と反響をまとめようと思います。
剣豪杯 2回の開催
近接武器2本装備するスタイル、通称「剣豪アセン」
このスタイルを軸に全員が思い思いの近接アセンを持ち寄る大会が、剣豪杯です。
剣豪杯のルール
左手には必ず近接武器してもらい、その他の武装にも制限を課しました。
左肩に装備可能なのは2本目の近接武器、もしくは盾
右手には指定の武器(各大会6種を選定)
左肩と右手はどちらか一つを選んでもらいました。
いずれのアセンでも右肩の装備は不可となっています。
更に詳細が気になる人は下記のリンクから、第2回剣豪杯のツリーを見に行って下さい。
企画立ち上げ
第一回開催時期はガチ戦が普及したころだった為、こうした制限ルールや特殊ルールの大会の開催はまばらでした。
まばらな原因の一つにこの頃までは実力の乖離を解消する為にルールが設けられいる制限ルールが多く、参加の障壁の一個として存在していた。
そんな中でもコンセプトがしっかりしている大会はいくつか開催されていました。
自分が印象に残っているのは重量制限大会があります。
そこで人気集める近接武器に焦点を当てた大会を企画しました。
ルール制定のあれこれ
企画立ち上げ時は単純に近接武器2本の大会にするつもりでした。
ですがいくつかの課題が生じたことから、最終的な剣豪杯のルールを作りました。
順を追っておさらいします。
他武装が無い状態でのランスが覇権になりすぎる可能性があった
対策で盾を装備可能にした。が今度は盾が強すぎた
盾を抑制するために右手にパルスガンを装備可能にした
その他細々としたルールはあるもののこのルールの下、「剣豪アセン」「盾近接アセン」「変則アセン」の三すくみを用意できた。
「変則アセン」は右手装備可のパルスガン、ランチャー3種を装備した機体。参加者も主催も悩む種となってしまった。第一回の結果を受け、第二回のルールを変える必要が出た
武器の組み合わせに禁止構造を設け、一部ルールを緩和した
右手装備可の武装をパルスガンとハンドガンに変更。これにより「火力」「防御」「スタッガー」の三すくみに変わりより洗練された
全2回で変化していったルールですが、最低出場要件は近接武器2本をアセンブルすれば出られる明瞭さにより、大きな混乱は無く開催できた。
総評とこれから
現在、AC6全体で見ても複数開催の特殊ルールの大会はかなり少ない。参加者に面白いと感じれる場を提供できたのではないかと感じている。
主催としても貴重な体験を得れし、やっててとても楽しかった。
次回作や他のゲームでの企画に役立てたい経験になった。
もう少し界隈の熱があればもう一回やれた気がするが...残念です。
クワッドタグカップ 1回の開催
もう一つ開催した特殊ルール大会がクワッドタグカップ。
剣豪杯で放棄した制限ルールの枠組み。どうにか形に落とし込めないか考えこのルールでの大会を企画しました。
クワッドタグカップのルール
出場者には「4機」分のアセンブルを用意してもらいました。
この4機をアセンする際に条件を設けました。
一度使ったパーツは次戦より使用不可、全機パーツ被りが無いようにアセンするので機体の強さの維持が難しい中で優勝を狙います。
更に詳細が気になる人はこちらも下記のリンクからツリーを見に行って下さい。
企画立ち上げ
ランクや他の大会は最適化されたパーツを選んで戦う事が出来ますが、本大会はそうもいきません。
強構成はもちろんですが、特にエクスパンションも全て使い切る必要があります。
これにより妥協アセンやエクスパンションが弱点になっているアセンが誰しも抱えることになり、下剋上が狙えるルールとなりました。
下剋上が狙えるということで、別種の緊張感を楽しめるとして大会上位勢にも訴求が出来る。
そこで企画段階である人に声を掛けました。
みなさんご存じ「ごま」さんに出てくれないかとお誘いしました。
有難いことに快諾を頂き、そのまま発表に至りました。
ルール制定のあれこれ
複雑なルールになり、初期は実現できないかと危惧しました。
しかしテストプレイでは問題なく出来、エントリー開始してからも参加者から思い思いのアセンが届き、面白いルールに着地できたと思います。
想定ではブースタとジェネレータが環境機と比較して、難しくて面白くなると思っていました。
終わってからの感想会で判明したのは、それらよりもFCSが厳しいと感じたという感想が多く出ました。
それ以外は特に大きな問題もなく大会を終えられたのは僥倖でした。
これほどスムーズに企画に起こせたのには訳がありました。
実は...
ひとつポシャになった企画がもとになってクワッドタグカップは企画されました。
仮称を「勢力別代理対抗戦」とするその企画は、参加者を募り、担当する企業勢力を決め、勢力ごとに使用可能パーツを割り振り、どの勢力の機体が対戦向きかを対抗戦で決めようという企画です。
詳細は省きますが、企画の難易度と配信で扱い辛い事から実行には至りませんでした。
この時から構成を工夫するタイプの企画としてリベンジを狙っていました。
結果としてパーツや構成に目を付けた前歴が、クワッドタグカップという企画に生きてきたと思うと救われた気分です。
総評とこれから
特殊ルール大会として3回目の開催となったクワッドタグカップですが、とても楽しく進行する事ができ、参加者からの感想も直接もらえた良い大会となりました。
また、思った以上に下剋上システムが作用し、一回戦でごまさんをデンデンさんが。二回戦でデンデンさんを赤猫さんが。と、どんでん返しの応酬でランク差さえも乗り越えられる企画だと示唆することが出来ました。
惜しむらくは開催時期が遅すぎて、これ以上の参加者が望みにくい状況になってしまった事でしょうか...
個人としての反省が残る
一部の人にこういった企画を届けられたのは良かったですが、同時接続、再生数、チャンネル登録等を見るとそこまでといった結果に落ち着いてしまいました。
また環境を引っ張っていく地力が無く、他のコミュニティに訴求出来なかったのが大きな反省点です。
SNS活動1年で動画作成能力が無く、不甲斐ないクオリティで運営していたながら続けられた事は、反省点と褒める点が同時に存在する大会となりました。
本記事はここで終わりです。
大会に興味がありましたらぜひチャンネルにある動画を見に行ってみて下さい。