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恩塚亨とトム・ホーバスの比較 ~ブラックジャック風~
第一幕:診察室にて
ピノコ:「先生、今日は日本バスケの話なんだってね~。恩塚亨先生とトム・ホーバス先生の違いって、どうなの?」
ブラックジャック:「ふん。医術もスポーツも、結局は『どこを治し、どう育てるか』だ。どちらもそれぞれの流儀を持っているが、まるで外科と内科の違いだな。」
恩塚亨:戦術家の内科医
ブラックジャック:「恩塚は内科医のようなものだ。彼はチーム全体をひとつの“患者”として捉え、細部から調整することに注力する。血液検査の数値を見て、体質に合わせた食事療法を組み立てるようにな。」
ピノコ:「先生、どういうこと?もっと簡単にしてよ~!」
ブラックジャック:「恩塚は選手個々の能力を基盤に、スクリプトという“台本”を使ってプレーを組み立てている。ディフェンスやオフェンスの動きひとつひとつが緻密で、“相手の動きを読んで次に備える”タイプだな。」
ピノコ:「うーん、それって頭をたくさん使うんだねぇ。」
ブラックジャック:「そうだ。頭を使うが、反面、即興的なプレーや選手の独自性が制限されることもある。まさに“細かく薬を調整する”スタイルだな。」
トム・ホーバス:即断即決の外科医
ブラックジャック:「一方のホーバスは、外科医のようなものだ。メスを握り、大胆に手術を施す。問題があれば切り取って、強引にでも前進するタイプだな。」
ピノコ:「先生、そんなに怖い感じなの?」
ブラックジャック:「ああ、彼は“システマチック”なバスケを志向している。選手に与えるのは決められた“フォーメーション”だ。選手はその指示に従い、決められた役割を全うする。」
ピノコ:「じゃあ、自由がないの?」
ブラックジャック:「自由はないかもしれないが、その分システムがハマれば強力だ。だが、ハマらなければ負のスパイラルに陥る危険もある。“一刀両断”な指導ゆえに、選手のメンタルへの影響も大きいな。」
診断結果:違いと課題
ピノコ:「二人ともなんだか全然違うね!どっちがいいのかな~?」
ブラックジャック:「ふん。どちらが良いかなんて単純な話じゃない。恩塚は長期的な視野で、選手個々の力を引き出しながらチーム全体を強化する。一方、ホーバスは短期的な結果を重視し、システムの力で勝ちにいく。」
ピノコ:「うーん、どっちも難しいねぇ。」
ブラックジャック:「バスケという“患者”に対し、どちらのアプローチが適しているかは時と場合による。だが、日本代表のように成長過程にあるチームにとっては、恩塚のような“基礎から鍛える内科医”が必要かもしれん。」
最後に
ブラックジャック:「ホーバスも恩塚も、それぞれが日本バスケという患者に処方箋を与えてきた。だが、その処方が本当に効いているかどうかを決めるのは、選手自身と未来の結果だ。」
ピノコ:「結局、選手たちがちゃんと治療に応えて、強くなるのが一番だねぇ!」
ブラックジャック:「その通りだ。どちらの道を選ぶにしても、“患者”に合わせた最適な治療が必要だ。それが医術もバスケも変わらない真理だよ。」
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