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17グラムの恩塚批判をスラムダンク風に考察する。


【スラムダンク風】バスケットボールと恩塚亨—「挑戦」と「実験」のはざまで
by 湘北バスケ部 副部長(仮)

1. 「湘北バスケ部にも恩塚亨がいたらどうなるか?」

突然だけど想像してみてほしい。
もしも湘北バスケ部に恩塚亨がヘッドコーチとしてやってきたらどうなるか?
きっと、あの桜木花道は「ワクワク」とか「バスケを通じた成長」とか、そんな哲学に最初は戸惑うだろうね。ゴリ(赤木剛憲)は「勝つためにどうするんだ!」と恩塚に詰め寄るかもしれない。でも、流川楓あたりは黙って戦術を飲み込み、三井寿は「俺をなめるなよ」とプライドを見せながら食らいついていく。そう、恩塚JAPANのように、きっとバラバラの個性がぶつかり合う場面が生まれるだろう。

でも、それこそがバスケットボールの醍醐味だ。
選手たちがコートで生き生きと成長していく姿を、彼は見届けたいはずだから。

2. 「17グラムの投稿をスラムダンクの試合にたとえてみる」

17グラム氏の投稿は、まるで山王工業戦に臨む前に湘北を見た外野のコメントみたいだ。

「湘北のスタート地点が間違いだった」
「桜木花道はバスケ経験ゼロで通用しない」
「赤木剛憲はゴール下しかできない、流川ばかりに頼りすぎ」

冷静に見えて、どうにも愛が感じられない。
結果論だけを並べ立てて「もっとこうすべきだった」と指摘するのは簡単だ。だけど、その批判が本当に正しいのか? 試合の中で選手たちがどんな思いでプレーし、どう成長していくのかを見逃していないか?

3. 「挑戦か、実験か?」

17グラム氏は「恩塚JAPANは挑戦ではなく実験だ」と言っている。

これに対して一つ問いたい。「挑戦」と「実験」は本当に別物なのか?
スラムダンクの中で、湘北が山王工業と戦った試合を振り返ってみよう。

ゴリは桜木に「リバウンドだけでいい」と言ったけど、桜木は試合中に自分の役割を変え、最後には山王のエースをブロックした。流川はパスを選択し、三井は最後まで走り続けた。あの試合は挑戦であり、同時に「自分たちが何をできるか」を試す実験でもあったんだ。

恩塚亨が日本代表で取り組んだのも、これと同じじゃないか?
ただ、山王戦と違ったのは、結果が「勝利」ではなく「敗北」だったこと。
それだけで「実験に失敗した」と切り捨てるのは早すぎる。

4. 「恩塚メソッドはスラムダンクに通じるか?」

恩塚メソッドの核心は「選手が戸惑わないための指標を提供する」ことにあるらしい。これは、湘北バスケ部で例えるなら、安西先生の「最後まで諦めるな」という指導と似ているかもしれない。安西先生も細かい戦術を語るのではなく、選手が自分で判断してプレーする力を引き出すことに注力していた。

恩塚亨は、「選手がバスケを楽しみ、自己成長を遂げる場を提供する」ことを目指した。でも、そのメソッドが3年間で浸透しなかったのは、指導者としての課題だったかもしれない。ただし、それが「失敗」と断じられるのは違う。3年間は短すぎるんだ。

5. 「恩塚JAPANの未来は?」

恩塚JAPANの未来がどうなるか、それを決めるのは今後の指導者や選手たちだ。17グラム氏が言うように、「日本代表は結果を出す場」というのは間違いない。でも、その「結果」は短期的な勝利だけではない。

湘北が山王に勝ったとき、それは次の試合につながらなかったけど、選手たちにとって大きな成長になったはず。恩塚亨が追い求めたのも、バスケットボールを通じた長期的な成長と、未来につながる挑戦だったんじゃないだろうか。

おわりに:恩塚亨に学ぶ「スラムダンクの精神」

バスケットボールは結果だけでは語れない。
選手がどれだけ自分を成長させ、観客がどれだけその姿に心を動かされるか。それこそがこのスポーツの本質だ。

17グラム氏の投稿が示すような結果論的な批判だけでは、恩塚亨が本当に目指したものは見えてこない。湘北バスケ部が成し遂げた奇跡のように、彼の指導もまた、長期的な視点で評価されるべきだろう。

湘北が山王工業を倒した奇跡の陰に、安西先生の見守る眼差しがあったように、恩塚亨の「見守る哲学」が、これからの日本バスケ界を変える可能性を秘めている。

だからこそ、彼をスラムダンクの精神で応援してみようじゃないか!

追記

湘北バスケ部 副部長(仮)よりスラムダンク風】恩塚亨と日本バスケの未来
~「挑戦」か「実験」か、結局どっちなのか?~

1. 恩塚亨=安西先生?それとも「俺が考えた最強戦術」の仙道?

恩塚亨ヘッドコーチをスラムダンクのキャラクターで例えるとしたら誰だろうか?

安西先生のように静かに選手たちを成長へと導く人物?
それとも仙道のように「俺が考えた最強戦術」でチームをコントロールしようとする頭脳派?

17グラムさんの投稿を読んでいると、彼はどうやら後者に近いイメージを持っているらしい。つまり、「恩塚メソッド=現実では機能しない理想論」と断じている。だが、それって本当にそうなのか?

2. 「恩塚JAPANの敗北はスタート地点の間違いだ」?本当にそうか?

17グラムさんは、「恩塚JAPANのパリ五輪はそもそもスタート地点が間違っていた」と言う。
でも、湘北の山王工業戦を思い出してほしい。スタート地点で見れば、湘北なんて絶対勝てないチームだった。赤木剛憲は「日本一」を目指していたけど、周りは「現実を見ろよ」と言うばかりだったよね?

結果だけで見れば、山王工業戦だって「挑戦」じゃなく「無謀な実験」だったのかもしれない。だけど、あの試合がどうなったか覚えてるよね?

バスケは結果だけじゃない。挑む姿勢や、そこから生まれるドラマがあるんだ。恩塚JAPANもまた、そんな「挑戦」の最中だったんじゃないのか?

3. 「恩塚メソッド=選手が戸惑わないようにする指標」?戸惑うのは悪いこと?

恩塚メソッドの要点は「選手が戸惑わないようにする指標を与えること」だという。でも、桜木花道の成長を見てきたバスケファンならわかるはずだ。戸惑いこそが、成長のチャンスなんじゃないかって。

桜木が「天才ですから」と口にしながらも、実は何度も戸惑い、ミスを繰り返して成長したように、選手が戸惑う瞬間こそが、戦術が浸透するプロセスなんだ。

「戸惑い=失敗」と決めつける批判は、選手の成長の本質を見誤っているように思える。

4. 「恩塚JAPANの最大の過ちは選手批判」?本当に?

17グラムさんは、恩塚HCがワールドカップで「選手たちが遂行できなかった」と発言したことを問題視している。でも、その背景にあった思いはどうだろう?

赤木が桜木に「リバウンドだけ取っていろ」と厳しく言ったことが、桜木を奮起させたように、恩塚HCの発言もまた、選手たちにもっと成長してほしいという願いからだったんじゃないか?

指導者の発言を、部分的に切り取って批判するのは簡単だ。でも、本当にそこに込められた意図を理解しているのかは疑問だ。

5. 「恩塚JAPANは実験に過ぎなかった」?いや、それは「挑戦」だったはず

恩塚亨は、確かに新しい戦術やメソッドを持ち込んだ。それが「挑戦」か「実験」かは議論が分かれるところだ。でも、湘北の山王工業戦を見た我々にはわかるはずだ。「挑戦」と「実験」は紙一重だって。

赤木剛憲が「日本一」を目指した挑戦も、外野から見れば「実験」に過ぎなかったかもしれない。それでも、彼は諦めずに挑み続けた。それが湘北を、そしてバスケを変えたんだ。

恩塚JAPANの取り組みもまた、日本女子バスケにとっての大きな「挑戦」だった。その挑戦を「失敗」と決めつけるには、まだ早すぎる。

おわりに ~俺たちの挑戦はこれからだ~

恩塚亨と日本女子バスケの挑戦は、スラムダンクのような劇的な勝利にはつながらなかったかもしれない。でも、バスケの本質は「勝利」だけじゃない。挑戦の中で選手たちが何を感じ、どう成長したのかが大事なんだ。

恩塚メソッドが完全に否定されるような世界にはしたくない。桜木花道がリバウンドの鬼として成長したように、日本女子バスケもまた、この挑戦を糧に進化していけるはずだ。

だから、俺たちは言おう。

「恩塚亨、俺たちはお前を信じてる!」

湘北バスケ部 副部長(仮)より

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