4.アセクシャルとプライド
これは私が、アセクシャルが、という問題ではないかもしれない。
恋愛において相手のステータスが優れていれば自分の価値も上がったように感じることは多いだろう。
女性は恋愛経験が豊富だと敬遠される傾向にはあるが、男性は経験人数がステータスという考え方を持つものは多い。
恋愛経験がないというのが下に見られる現実が確かにあるのだ。
また恋愛経験が少ない女性によってくる男性も、あまり良い人を見たことがない。
それこそがプライドの高い私にとって、アセクシャルのしんどさを我慢してでも恋愛経験を積んだに至る理由だ。
ある程度汚すことで自分の身を守る
私のような人間はいると思う。
初めて恋人ができたが、初めてであることが知られたくないという理由で夜のお店に来る人はいるが、それに対して
「恥ずかしいことじゃないんだから、知らない人で自分の貞操を捨てるな。君を好きな相手に捧げたほうが良い。相手は君が初めてなら喜んでくれるよ」というアドバイスをする人が一定数いる。
それはお門違いでは?と思っている。
恋人が喜ぶとかどう思うかではなく、
自分が初めての姿を見せたくないというプライドがあるから、そのような理由で夜のお店に来るのではないだろうか。
清いほうが良いという考え自体、選ぶ側の好みであって、選ばれる側は汚れたでも自分を愛してくれるほうがいい。
ましてや人から女として見られたくない私は清い自分はなるべく早く捨てたかった。
もしプライドがなく、アセクシャルだから誰とも付き合わなくていいと思えることができたら、私はここまで性格が悪くならなかったのかもしれない。
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