経営する事の難しさについて語ってみよう(30歳代後半~40歳前半)⑦

20歳代、30歳代後半までは自分の為に働いた。そして、ここからは家族や
スタッフの為に働く事を決意した。経営者としては事業のベクトルをしっかりと定め、必要な投資や教育を繰り返していく。要諦としては、クオリティーを担保しながら独自性を追求する事が非上場企業の生きる道だと学んだ。スタッフが働き易い環境の整備と共に、社長自らアイデンティティを確立する為に率先垂範していくスタイルの完成を目指した。そのためには、ビジネス本を買い漁ったり、先輩経営者にアドバイスを求めたりもし自己啓発にも努めた。事業の発展が加速すると共に、様々な制度も積極的に導入する様にした。とは言っても零細企業である事には変わりない。だから独自性にとことん拘った。システム的な営業や接待営業は行わず、クライアントオリエンティッドを心掛けた。これまで仕えてきた社長、父が執行していた経営スタイルの中で反面教師的を糧としてまた礎とした。お陰で当時不景気だった関西で、またリーマンショックも乗り越え成長の一途をたどる事ができた。IPOやM&Aには全く興味が無かったので、自社の強みの強化だけをシンプルに目指すスタイルは成功したかに見えた。息子も成長し、家族にも余裕が生まれた。スタッフも固定化が進み安泰の雰囲気が醸成しつつあった。本日はここまで。

いいなと思ったら応援しよう!