絶対使ってはいけない!借金地獄への入り口
今回は、資産形成をする上で、絶対に利用してはいけないサービスと、なぜ利用してはいけないのかという理由について説明していきたいと思います。
絶対に利用してはいけないサービス・・・それは「リボ払い」です!
皆さん、「リボ払い」をご存知ですか?もしかしたら、今使っているクレジットカードで知らないうちにリボ払いを利用してしまっている方もいるかもしれません。
リボ払いを知らない又は現在利用している方は、利用してはいけない理由を知って、今後どのようにしていけば良いのか、リボ払いの危険性を知っていいるよという方も改めて、危険性を理解していただき今後の資産形成に役立てていただければと思います。
では「リボ払い」の危険性について早速見ていきましょう!
そもそも「リボ払い」とは?
リボ払いは、クレジットカードで利用した金額にかかわらず、毎月一定の金額を支払い続ける方式です。たとえば、10万円の買い物をしても、リボ払いに設定していれば、月々3,000円や5,000円などの設定した金額を支払うだけで済むのです。
このため、手元のお金が少ない月でも無理なく返済できるように感じられるのがリボ払いの特徴です。
具体的には、リボ払いには「定額方式」と「残高スライド方式」があります。
前者は、残高に関係なく毎月同じ額を返済する方式で、後者は残高に応じて毎月の支払い額が変動する方式です。
たとえば、楽天カードの場合、支払い残高が20万円以下なら月々3,000円、それを超えると4,000円支払うといった具合です。
リボ払いが借金地獄への入り口である理由
なぜリボ払いが借金地獄への入り口とされるのでしょうか?
それは、リボ払いがクレジットカードを持つ私たちにとって、非常に手軽に利用できる借金であり、その性質上、気がつかないうちに多額の借金を抱えてしまう可能性が高いからです。
クレジットカードの支払い方法には、「登録型」「利用時選択型」「利用後変更型(あとからリボ)」の3種類がありますが、これらの方式を通じて、リボ払いを利用する機会は至るところにあります。
例えば、クレジットカードを作成する際に自動でリボ払いが設定されていたり、買い物をした後で「あとからリボに変更できますよ」と案内されたりします。
さらに、クレジットカード会社はリボ払いを積極的に推奨しており、豪華なキャッシュバックやポイント付与のキャンペーンを通じて、リボ払いを利用させようとします。
多くの方がこれらの特典に目を奪われ、リボ払いの危険性を十分に理解しないまま利用してしまうのです。
国民消費者センターの事例から学ぶ、意図しないリボ払いの危険性
実際に、国民消費者センターには「知らぬ間にリボ払いになっていた」という相談が寄せられています。以下はその一例です。
相談内容
「私はクレジットカードを使う際、レジで必ず『一括払いで』と伝え、レシートにも一括払いと書かれていることを確認していました。しかし、後から利用明細を見るとリボ払いの手数料が発生しているのを発見しました。一括払いを指定したはずなのに、なぜリボ払いになっていたのでしょうか?」
回答
「この場合、カードがリボ払い専用もしくは自動リボ設定されている可能性が高いです。たとえレジで一括払いを指定しても、カード自体が自動的にリボ払いに設定されているため、結果的にリボ払いの手数料が発生してしまうことがあります。」
こういった事例は意外と多く、リボ払いを意図せずに利用してしまった結果、想定以上の手数料を支払うことになってしまうケースも少なくありません。
リボ払いの利用理由ランキング
リボ払いを利用している方の理由には、以下のようなものがあります。これを見て、自分がリボ払いを選んでしまう理由に心当たりがあるか確認してみてください。
1位: 一括で支払えない額だった
大きな買い物をした場合に、一度にその全額を支払うのは難しいという理由でリボ払いを選ぶ方が多いです。
確かに、毎月の返済額が小額になるため、急な出費にも対応しやすく感じますね。
2位: 月々の支払いを少額・定額にしたい
固定費として計算できるリボ払いは、毎月の支払いを一定に抑えたい方にとって魅力的です。
しかし、その分支払い期間が長くなり、結果的に利息が積み重なってしまう可能性があります。
3位: キャンペーンに惹かれた
「リボ払いでポイント○倍!」や「キャッシュバックキャンペーン!」など、クレジットカード会社の魅力的なキャンペーンに惹かれてリボ払いを利用する方もいます。
短期的には得した気分になるかもしれませんが、長期的には手数料がキャンペーン特典を上回ることもあります。
4位: リボ払いをよく理解せずに利用
リボ払いの仕組みをよく理解しないままに使い始め、後からその負担に気づく方も多いです。
リボ払いの利息や手数料の仕組みは複雑で、利用前に十分な理解がないと、意外なほど多くの金額を支払うことになりかねません。
5位: リボ払いに設定されていた
先ほどの消費者センターへ寄せられた相談と同様の理由ですね。
実は、クレジットカードを作った際に自動的にリボ払いに設定されていたというケースも多いです。
特に、初めてカードを申し込んだ際には、注意深く支払い方法を確認しなければ、知らないうちにリボ払いを利用していることがあります。
リボ払いの利息と手数料の計算方法
ここで一度、リボ払いの具体的な利息がどれほど大きいのか見てみましょう。仮に50万円をリボ払いで使い、年利15%がかかる場合を想定します。
毎月の返済額を1万円に設定すると、支払い総額はどうなるのでしょうか?
結論から言うと、完済までに支払う総額は約70万円になります。
つまり、元々使った50万円に加え、20万円以上の利息を支払うことになるんです。
支払い期間が長引けば長引くほど、利息がかさみ、最終的な負担が増えてしまうのです。
投資の経験がある方であれば、年利15%で運用することに難しさも理解していただけるのではないでしょうか。
この強力な逆複利こそが、リボ払いの危険性と言えます。
自動リボ設定の注意点
クレジットカードの中には、自動でリボ払いに設定されているものもあります。この場合、レジで「一括払い」と告げても、結果的にリボ払いとして処理されてしまいます。これが「意図せぬリボ払い」と呼ばれる問題です。
こうしたトラブルを避けるためには、まずクレジットカードを新たに申し込む際に、支払い方法に関する説明をきちんと確認することが重要です。
多くのクレジットカードは、申込みの際に支払い方法の選択肢としてリボ払いがデフォルトで設定されていることが多いので、注意が必要です。
リボ払いの危険性のまとめ
リボ払いの具体的な危険性について列挙して、まとめておきます。
1.高額な手数料
リボ払いでは、利息が非常に高く設定されることが多く、通常のクレジットカードの一括払いの利息ゼロに比べると大きな負担です。
2.支払い期間が長期化しやすく、完済できないことも。
月々の支払額を一定に抑えられる反面、元本が減りにくいため、支払い期間が思いのほか長くなります。
結果として、数年にわたる返済が必要となり、最悪返済不可能となることもあります。
3.利用金額がわかりにくい
リボ払いは月々の支払いが定額のため、支払い残高や利息の累積が自覚しづらくなります。気が付いたときには想像以上に支払い残高が膨れ上がっていることがあります。
4.負債感覚が薄れる
毎月少額の支払いで済むため、心理的な負担が軽減され、リボ払いの利用頻度が増えやすくなります。しかし、その結果、借金額が膨らんでしまい、気づいた時には返済に苦しむ事態に陥りがちです。
5.金銭管理が困難に
リボ払いを利用すると、支払いが複雑になり、家計の管理が難しくなります。
特に、リボ払いの利用が複数にわたる場合、支払額が把握しにくくなり、計画的な資金運用が難しくなることがあります。
リボ払いを避けるための対策
では、リボ払いを避けるためにどのような対策ができるでしょうか?
1.クレジットカードの設定を見直す
まずは、自分のクレジットカードの支払い設定を確認しましょう。
もし自動リボに設定されている場合は、手動で一括払いに変更することができます。カード会社のウェブサイトやアプリから簡単に変更できるので、今すぐ確認してみましょう。
2.利用明細をこまめにチェック
毎月の利用明細は必ず確認する習慣をつけましょう。特に、手数料や利息がかかっていないか注意深くチェックすることが大切です。
もし不明な点があれば、カード会社に問い合わせて確認することをおすすめします。
3.家計管理を見直す
リボ払いを利用している場合、まずは繰り上げ返済を検討しましょう。
家計の支出を見直し、少しでも余裕があるときに返済額を増やすことで、利息の負担を減らすことができます。
4.貯めて使うを原則に
モノを購入する等でお金を使うときは、原則として今ある貯金から使える範囲で買い物を行うという原則を徹底しましょう。
その貯金をコントロールするためにライフイベントや将来キャッシュフローの計画を立て、先取り貯金を行ってリボ払いに頼らなくて済む生活を目指しましょう。
5.お金の使い方を見つめ直す
これまで私の記事で何度も取り上げていますが、お金の使い方を見直すことで資産形成にとって最優先事項です。
やむを得ずリボ払いを使っている方もいらっしゃるかもしれませんが、できる限りリボ払いを利用しなくても済むようにお金の使い方を学び、見直していきましょう。
まとめ
リボ払いは、毎月の支払いを一定に抑えるという便利さがありますが、その裏に潜む利息の大きさや、支払い期間が長期化するリスクを十分に理解しておくことが必要です。
特に、意図せずにリボ払いが設定されてしまうケースも少なくないため、クレジットカードの利用時には細心の注意が求められます。
リボ払いを利用している方も、まだ利用していない方も、お金の使い方を見直し、借金地獄とは無縁の生活を送りましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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