今さら聞けない！新NISAって何がいいの？
2024年から始まった新NISAについて、まだNISA口座を開設していない方や、開設しているけど利用していない方に向けて、その概要とメリットをわかりやすくお伝えします。
今回は、5つのポイントに注目して説明します。
制度の概要一覧
今年(2024年)からスタートした新NISAは、これまでの「つみたてNISA」と「一般NISA」が統合された新しい制度です。ポイントは、 長期的な資産形成 と 非課税メリット を強化したことにあります。
ポイント①:NISA制度の恒久化
新しいNISAでは、NISA口座の開設期間が 恒久化され、口座を開設した時期に関わらず、非課税投資枠1,800万円まで投資できるようになりました。
これにより、資産形成を始めるタイミングがさらに柔軟になりました。
「非課税投資枠」とは、通常、投資で得た利益には税金がかかります（日本では約20％）。
しかし、NISAでは、限度枠内の投資資金で得た利益に対して 税金がかからない 、つまり「非課税」になるのです。この枠があることで、効率よく資産を増やすことが可能です。
例えば100万円を10％運用できた場合で違いを見ていきましょう。
通常(課税あり)の場合 利益10万−税金2万＝8万円
NISAの場合 利益10万−税金0万＝10万
とNISAであれば、2万円(20％)分、手元に入ってくる金額が増えるということです。
ポイント②:非課税保有限度額1,800万円の設置
新NISAでは、1人あたり1,800万円までの非課税保有限度額が設定されています。
この枠は、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に分かれています。
・つみたて投資枠：年間120万円
・成長投資枠：年間240万円
これらを併用して、年間360万円まで非課税で投資できます。
両方の枠を満額まで使った場合、5年間でこの限度枠を使い切ることになります。
ポイント③:非課税保有期間の無期限化
新しいNISAでは、 非課税保有期間が無期限となっています。
長期的な資産形成をしたい方にとって、投資した商品の売却益がずっと非課税であることは、大きなメリットです。
ポイント④:旧NISA口座と新しいNISA口座は別口座として管理
旧NISA（一般NISA、つみたてNISA）と新しいNISAは別々に管理されます。
旧NISAで投資した商品は、それぞれの非課税保有期間（一般NISAは5年、つみたてNISAは20年）を満了するまでそのまま非課税で保有できます。
また、 旧NISAから新NISAへのロールオーバーはできません 。
「ロールオーバー」とは、旧NISAで非課税期間が終了した商品を、そのまま新しいNISAの枠に移して非課税で保有し続ける仕組みのことです。
新しいNISAでは、これができず、一度売却し、新しいNISAの枠で再投資を行う必要があります。
ポイント⑤:非課税保有限度額の再利用が可能
新しいNISAでは、売却した商品の簿価分の枠を再利用できます。
これにより、投資枠を有効活用できます。
ただし、年間投資枠360万円は再利用できません。
売却後の再投資は、翌年以降の投資枠を使うことになります。
先ずは貯金から
新NISAが始まり、投資ブームとなっています。
超低金利時代、貯金をしていても金利が付かないので、投資は確かに資産形成をする上で有効な手段です。
実際、私も投資を始めたおかげで資産が成長していきました。
ただし、投資を始める前に
①万一の場合のための生活費
②３年以内に予定される支出
だけは、用意又は用意できる目途を付けてから始めるようにしてください。
まとめ
新しいNISAは、すでに2024年からスタートしており、1,800万円までの非課税枠や無期限の非課税保有期間など、多くのメリットがあります。
これから投資を始めるという方は、是非活用してみてください。