DVとは具体的にこういうことである。
DV。ドメスティックバイオレンスの略。
どこからがDVでどこまでがDVなのか。定義はどこにあるのか。
そんなことを考えたことがあるだろうか。
私はある。
20歳そこそこの芸能界を夢見る少女はイケメン彼氏をGETして考え、向き
合うことになる。
一般的には「殴る」&「蹴る」がDVのわかりやすい行動かもしれない。
しかし彼氏のAはそういう類ではなかった。
一番経験したのは「つねる」&「噛む」である。
私の腕には毎日黄色っぽいアザが増えていった。
青いアザは力が軽い証拠だと知っているだろうか。
アザは強くつねられると青を超えて黄色くなる。
トリビアの泉に投稿したい。
彼女に浮気されたがプライドの高いAは、当時本当に情緒不安定だったし、かわいそうだったと思う。
30歳を超えた今、振り返ると22歳のイケメンなんておこちゃまだが、当時の私からしたら憧れる2歳年上の大人なイケメン彼氏。
どんなに腕をつねられても、どんなに喧嘩をして侮辱されても、気合と強い好意で我慢した。
それがAに対して「元カノB子は浮気をしてあなたを捨てたけど、私はなにがあってもそばにいる存在だよ」というアピールになると思った。
二の腕のアザはもはや勲章だった。
女の勲章。
つねられることが私の~たったひとつの勲章だって、この胸に信じて生きてきた~・・・♪
Aのそのアザを残す行動も、俺の支配下にある、くらいのマーキングの一種でもあったかもしれない。
通っていたのは芸能学校だったので、着替えもあるし、ダンスの授業ではTシャツをまくって腕が露出する。
クラスのみんなはなんとなくの事情も知っているし、みんなの前で腕のアザはネタにした。
「みて~黄色いよめっちゃ痛かったよwやばいよね」という私。
「やりすぎだよA大丈夫?(笑)」なんて冗談まじりで言ってくれる友人たちのことを今思うとすごく気まずい気持ちにさせていただろう。
ちなみに、精神的なDVも絶えず行われた。
AはあろうことかB子と浮気していたのである。
私がなぜそれを知ったかというと、まず、Aの家に行ったときに冷蔵庫にB子の田舎のお土産が冷やされていた。
当時はやっていたブログみたいなものに先日B子が田舎へ帰っていたことは知っていたし、どう考えてもB子を家に呼んだとしか思えない。
B子もブログで匂わせるったらありゃしない。
極めつけ、Aの携帯のメールをみるとまっくろくろすけ、浮気の証拠メールが大量発生。
当時はスマホのLINEではない、ガラケーのメール機能だ。
B子「また一緒にお風呂入ろうね」
A「いいね、入ろう」
B子「お土産食べてね」
A「おうありがとうな」
今思いだしても気持ちわりっとなるが・・・・
当時は浮気を責めることはできなかった。
Aと離れたくない、Aに振られたくない。
その一心でくらいついたのである。
なんとなく浮気していることが分かってから、私とAが喧嘩したりするとAは私を追い詰めてやろうとわざとB子に電話する。
「今B子と電話しちゃった、どう思う?」
なんてAから聞かれたこともある。
ドSなのか?
それにしては直球すぎるだろ・・・。
Aは「B子に浮気されたから、彼女には絶対しない『浮気相手』として相手してるんだ」と私に言ってきたときから、もうAの浮気を気にすることをやめた。
次回、2年半続いた交際の先に学んだのは○○である。
おたのしみに。