【読書】出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと/花田菜々子

面白い。もう1ページ目から面白くて引き込まれていく。
タイトル通りにどんどん人に会って、本を進めていくんだけど、出会う人が個性的で面白いし、主人公（作者？）の分析がまた的確。
自分だったら「何だか感じが嫌な人」とか「何となく合わない人」で終わってしまいそうなのに、ちゃんと「この人はこういう感じだからこうなんだな」とその「なんとなく」の「感じ」を具体的に語源化してくれて、なるほどと思ってしまった。
コミカルに進んで行く出会いと、シリアスな主人公の現実問題、出会うことで向き合う自分の思いや心、流れるようなテンポの良さの中にも面白さや教えられることがふんだんに込められていて、読後は満足感でいっぱいになれる。
明日から自分も頑張ろう！と少し未来に希望が持てるようになる本でした。

【今年の目標】の「読んだことない4人の作者の本を読む」の3人目花田菜々子さんクリアです。

ちなみに1、2人目は
ツミデミック/一穂ミチ
1週間で8割捨てる技術/筆子
です。筆子さんは小説じゃないから微妙かな？
でもこの分なら4人は割と早くクリアできそうです。やったね！