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自己紹介の続き|俺が育休をとった理由②


前回、俺が育休を取った理由について書いたが、今回はその続きを書いていきたいと思う。


前回の記事はこちら↓

妻から初めて育休取得をお願いされた時、とっさに断った俺だったが、その日からなんとなく育休について考える日々が始まった。

会社に育休を取りたいと言ったら、どんな反応をされるだろう?冷たい目で見られるだろうか。

俺が育休を取らなかったらどうなるだろう?妻は産後の身体で無理をして体調を壊すかもしれない。

俺が育休を取ったら、毎日子どもの成長を間近で見ることができるだろう。

色んな考えが、頭の中をぐるぐると駆け巡った。でも、考えたところで実際やってみないとわからないと思うようになった。

会社から冷たい目で見られてもいい。それはその時考えよう。そもそも今の会社で一生働くつもりもない。仕事はきっとみんなでやりくりしながら、代わりをやってもらえるはずだ。
しかし、産後の妻と子どもが頼れるのは俺しかいない。子どもが新生児の時はあっという間に過ぎてしまう。今度こそは、我が子の成長をこの目でしっかりと見届けたい。
「今度こそは…」
そうだ。実は俺には前妻との間に娘がいる。今でもたまに会っており、とても大切な存在だ。
その娘が産まれた後のことで、後悔をしていることがあった。
当時、前職で働いていた俺は娘の産後に、長期の県外出張へ行っていた。出張の合間には、少しでも娘の世話をしたいと思い、何度か一時帰宅をした。しかし、普段赤ちゃんの世話をしていない俺は、何をしていいか全くわからず、何もできなかった。世話が上手くできないことに元妻が苛立ちを見せるだけでなく、手伝いに来ていた義母からも「父親なんだからしっかりしなさい!」と冷たい態度を取られた…娘のことは本当に愛おしいのに、上手くいかないことが悔しかった。
出張が終わり、数ヶ月後に帰ってきた時には、一人で育児をし続けた元妻は産後うつのような状態になって、夫婦仲は悪化。娘はと言うと、いつの間にかお座りができるくらいに成長していたのだ。結果的に、悪化した夫婦仲は戻らず、離婚に至ってしまった。

仕事人間だった俺は、長期出張に行っている間、「仕事なんだし仕方ない。仕事の実績を作って認められて、家族のためにお金を稼いで、よくやっている」と思っていた。
でも、今考えるとそれは違う。
家族を犠牲にして仕事に尽くした結果、今自分に残っているものは何もない。転職した今となっては尚更である。
今度こそは、妻と、産まれてくる子どものためにできるだけのことをしたい。もう、後悔をしたくない。
これが、俺が育休を取った最大の理由だ。

育休を取る!と決めた後、その後の展開については次回書いていこうと思う。


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