記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

Spicy Sessions 観覧レポート2

久しぶりに見た富士山には少し雲がかかっていたが、その雄大な姿と圧倒的な存在感には、いつも目を奪われてしまう。

音楽の世界も同様に、魅力ある歌声や表現力、自分の歩んだ人生と重なるような歌詞に触れた時、心を奪われてしまう。

だから、常に音楽と人生は共に歩いていく存在でありながら、人生を豊かにするスパイスだと僕は感じている。

そんなスパイスは刺激が強ければ強いほど良いのでなく、他の具材やベースとなる料理を引き立たせることも重要であると思える。


『 Spicy Sessions 』

この番組はゴスペラーズの黒沢薫と乃木坂46の中西アルノが、ゲストとセッションしながら音楽を奏でていく番組であるのだが、司会の黒沢薫や中西アルノが、はたまたゲストが多種多様なスパイスとなりながら、メイン料理を作り上げていくプロセスだけでなく、その中で起こる融合や調和といった科学反応が見られる面白い番組である。

この類を見ない音楽番組の観覧には毎回多数の応募があり、今回の応募は約7,000人だったそうです。以前、スタレビの根本要さんの時にも運良く参加できましたが、その時の応募は約2,000人でした。

回を重ねる毎に応募が増えているため、今後は更に当選することが難しくなりそうである。



吐く息も白く、歩く人皆、身体を丸めて歩く、凍えるように寒い朝。通勤通学のラッシュに巻き込まれながら、今年から国際空港となる神戸空港へと向かう。

今回は収録開始時間に合わせ、航空券を予約したのだが、乗り込んだ飛行機は幸せを運ぶドクタイエローと同じ、黄色をしたピカチュウジェット。

スカイマーク公式より

こういう偶然もラッキーと考えれば幸せな気分になれる。そういう考え方の積み重ねこそが心を豊かにする。




羽田空港到着後、青森県のPR看板が目に飛び込んでくる。


「青森県人産、だから、うまい」

今日の番組ゲストは青森県人、そして抜群の歌唱力、今から会えると思うとワクワクが止まらなかった。



少しお腹が空いたので早めに昼食をとることにした。

せっかく、黒沢さんにお会いするのだからとカレーを食べる。ついでに豆大福を購入し、新浦安駅行きのバスに乗り込んだ。

明らかに某テーマパーク行きの雰囲気満載の客層の中で、唯一僕だけが本日の収録に参加できる喜びと期待が「キャッスルカルーセル」のようにクルクル回転していたのではなかろうか。



新浦安駅に到着。駅から会場は見えており、歩いて1分もかからない距離。

受付開始時間までビル5階にあるロビーの椅子に腰掛け、のんびりと過ごしていた。この間に先ほど購入した豆大福をいただく。何故、豆大福(お餅)を食べるのかというと、お餅には尿意を抑える効果があり、観覧中にトイレに行かないようにするため。これは本当に効果があって、前回参加した時に実証済みである。

13:00
受付場所となるビル6階へと向かう。今回はTBS枠での募集とJ:COM枠での募集と別々に行われたので、それぞれ分かれて入場の列へと並ぶよう促される。

今回はJ:COM枠での当選だったので、メールを確認してもらうだけで、すんなりと入場する事が出来ました。前回、根本要さんの回に参加した際は、本人確認をしっかりと求められたので、多分今回もTBS枠で当選された方はそのような感じだったのではないでしょうか。


受付を済ませ、会場となるホールは5階にあるため、再び階段を降りてホール前で待機していると、スタッフの方から声を掛けられる。

「すみません、撮影終了後にインタビューをお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?」

断る理由もなかったので、快く「大丈夫ですよ」と返事すると、1枚の紙を渡され、収録後に待機する場所を指示されました。

いよいよ入場。TBSのスタジオと雰囲気は全く違うけれど、小さいながらも立派な音楽ホール。ライブに参加する時のようなドキドキが抑えきれない。

そんな中、番組プロデューサーである竹中さんによる前説が始まる。前回参加した時と同様に、拍手で盛り上げて下さいとは別に、「今回ゲストさんの代表曲をやりますので、あの部分がきたら手拍子お願いします」、「分からない方がいらっしゃると思いますので、ファンの方が率先して行って下さいね」とのお願いもありました。

そして、とても印象的な言葉を発せられました。

『日本一、音楽が溢れる番組にしたい』と。


前説が終わると直ぐに収録開始。ステージ左から黒沢さんとアルノさんが登場!

黒沢さんは、黒のジャケットに黒シャツ、黒パンツ。

アルノさんは、ラッパ袖の白いブラウスで、胸元が少しだけ縦長に空いていて、首元に小さなリボン。下はラメの入ったロングスカートかな?と思ったけどワイドパンツみたいで、うまく表現できないけれど、とにかく可愛いらしい衣装でした。

自己紹介の後、2年目に突入した番組への抱負が語られました。

アルノさんは、「自分の半径2m以内の曲を伝えたい」 これだけでは意味が分からないと思いますが、自分の身近にある音楽を、自分なりの表現で届けたい!そういうニュアンスのことをおっしゃっていました。

黒沢さんは、「ずっと歌がうまくなりたい、人の心に届くような歌を歌いたい」と、ボーカリストらしいことをおっしゃいました。



そして、今回のゲストである「佐藤竹善」さんが、ステージ右側から登場!


佐藤竹善さんは黒沢さんが大好きな方で、まず冒頭の紹介でカレーのスパイスに例えるとターメリックと言われました。

ターメリックなしではカレーが完成しない。カレーの黄色を作るのがターメリックで、とても重要なスパイスだとおっしゃいました。

因みに、スタレビの根本要さんはクミン、カレーの中心となるスパイスだとも前回同様おっしゃいました。

そして、黒沢さんは「黒沢の元をつくる三人を喉に飼っている」とおっしゃられ、その三人が根本要さん、佐藤竹善さん、もう一人は言わなかったので、ご存知の方いらっしゃいましたら教えて下さい。


1曲目は佐藤竹善さんの代表曲
『Spirit Of Love』


「涙にも~翳りの見えない」、歌い出しから鳥肌もの、竹善さんの透き通った声がホール内に響く。TBSスタジオよりも明らかに音もいい。

ふと、黒沢さんの方を見ると小さくスイングしながら、目を閉じたり、笑顔を見せたり、身体全身で音楽を楽しんでいるよう。

黒沢さんとアルノさんは、サビからのコーラス部分のみ参加でしたが、とても素敵な音で彩りを添えてくれました。


1曲目が終わり、黒沢さんの愛溢れるトークタイムの始まり。

黒沢さんは学生時代から竹善さんのファンで、追っかけのように夢中になった最初の人らしい。

渋谷のイベントに行ったものの、恥ずかしくて自らはサインを求めることが出来ず、妹さんにお願いしたそう。そして、その妹さんの方が先にファンクラブへ入会。

当時、八王子に住んでいた黒沢さんは、竹善さんの出演するラジオの電波を拾うため、ラジオアンテナをあっちにやったり、こっちにやったりして、ラジオを聴いていたそう。


そして、アルノさんへ一言。

「ラジオのアンテナって分かる?ラジオってアプリで聴くものって思ってるでしょう?」と。

これには会場大爆笑!

客席に座っている大半の方は分かるけれど、今の若い人は分からないよなぁ。


そして、竹善さんのデビューからのお話。「新しい風を音楽業界に吹かせてやる!」と意気込んでみたものの、仕事終わりに落ち込んで帰宅。その繰り返しだったようで、その話を聞いてアルノさんが「私も同じ!」と共感されていました。

次にデビューして数年後、自らの活動を停止して、山下達郎さんのライブツアーのコーラスに参加した話へ。周囲から反対される声が沢山あった中での参加。しかし、それが後の音楽人生の糧になっているともおっしゃいました。



いよいよ、黒沢さんお待ちかねのセッションへタイムへと。

「セッションしちゃうんだ、嬉しいね!」 by黒沢薫

「喉のコントロールはアスリートと同じ」 by佐藤竹善


セッション曲発表の前に、竹善さんが聴いていた音楽の話へ。

ビートルズやクィーンの曲を聴き込んだ後も、ジャズ、オペラ、ソウルミュージック等の幅広いジャンルや、中村雅俊さんの曲を好んで聴いていたそうで、特にAORには強く影響を受けたそう。



そして、セッション曲の発表。2曲目はイーグルスの『ホテル・カリフォルニア』


この曲は毎朝レコードをかけて、5回歌ってから通学してたそう。当時は高価なダイヤモンド針は買えなかったので、安いサファイア針。そのサファイア針が仇となってレコードが痛み聴けなくなり、その結果同じレコードを5枚買ったとおっしゃってましたが、それを聞いて最初からダイヤモンド針を買えば良かったのでは?と思ったけれど、当時の相場も分からないし、まさかレコードの音が出なくなるなんて思わないよな、と納得をした。

そして、カセットテープが普及され始めてから録音できるようになった時の話で、竹善さんはアルノさんに「巻き戻すとか分かる?」「再生ボタンの三角が二つ並んでる逆向きのボタンを押すとテープが巻き戻るんだよ」

この時代を感じる発言に、またしても会場は大爆笑!我々世代でも分かるような状況の発言。


「テープ触ったことないかも!」 by中西アルノ


そして、黒沢さんの「今回は無茶なことをやってみよう!」の発言から、セッションの打ち合わせタイムに突入。

ステージで楽しそうに竹善さんと打ち合わせする黒沢さん、それを余所に客席の方を向き、譜面を見たアルノさんが一言。


「めっちゃ英語です」
急に関西弁が発動し、客席大爆笑!!


竹善さんも打ち合わせに積極的に参加し、「サビはハモリましょう」や、「このRELAX(リラックス) のとこまで」と言った瞬間。


「俺たちは全然リラックスしてないけど!」 by黒沢薫


なんやかんや言いながら、とても楽しそうな黒沢さん。竹善さんの一言一言に対しても愛のある言葉で応えながら練習パートへ。

そして、黒沢さんの「そろそろ練習いきましょうか」の言葉に、「練習を見せちゃうの?」と竹善さん。

「練習しないと出来ないじゃないですか!」と黒沢さん。どうやら竹善さんは、この番組の趣旨を理解してなかった上で参加した模様。


そして、練習パートに入ると「忘年会の練習してるみたいだね」と竹善さんが楽しそうに呟く。

「なんかイケそう!」と、アルノさん。そして、バンドメンバー共にラストまでの流れを打ち合わせする中で、ソロのところで「ギター」って言おう、そんな無茶ぶりの担当がアルノさんに振られる。


練習パート終わりに「ゲストの歌にうっとりして、自分の歌うところを忘れる」という発言に、アルノさんが「アルアルですね」と返し、本番スタート。


バンド演奏からの竹善さんの歌い出し、とても笑顔の黒沢さん。親指を立てグッドの合図。それに応えるかのように、竹善さんの歌が会場中に響き渡る。

洋楽好きなら誰もが知る名曲ですが、あまり洋楽に馴染みない僕でもサビくらいは歌えるので、サビ部分のコーラスの心地好さを感じながら、ついつい口ずさんでしまう。

この時間は、あたかも自分がセッションに参加しているような錯覚に陥るほど、とても楽しく、そして気持ち良い時間でもありました。


歌い終わりにアルノさんが「(番組)初回でしたら絶対にできないので、自分の成長を感じました」と。


その言葉の後、余程納得のいく演奏だったのか「三人で営業回ろう」という話になり、「皆さんの地方に呼んで下さい」とまで。

「いやぁ、本当に回って下さいよ」と思いながら、竹善さんのライブスタイルなら、いつか実現するのでは?と僕は本気で思っています。



次の曲へ進む前に、デビュー当時の話へ。

先ほども出ましたが、AOR、スティーヴィー・ワンダーから、最終的にはフランク・シナトラの音楽にまで至ったこと、コカ・コーラのCMに起用された際、アメリカで収録したことで、現地で見たゴスペルミュージカルの影響も強く受けたとおっしゃっていました。


「ONE AND ONLYなミュージシャンでありたい」 by佐藤竹善


そして、1988年に渋谷のCLUB QUATTROで開催されたデビューライブの話へ。ライブ開催前に共演したいアーティストはいるか?と聞かれた際に「TOTO」と答えた竹善さんに、それならばと事務所が呼んでくるたそうで、会場へ行ってみると2days共、超満員。フタを開けてみると、実際はTOTOのファンばかりが集まっていたそう。

そして、公演後にメンバーのジェフ・ポーカロから「お前らはしばらく売れない」と言われたそうで、その呪いのせいかどうかは知らないが、本当に売れなかったそうです。



続いての話題は小田和正さんの話。

「オフコースのことについては、僕は小田さんより詳しい」と豪語する竹善さん。

「小田さんが忘れているところを教えてあげる」との発言、実際のところ現場で何度もそういう場面があったらしく、小田さんへの愛を強く感じました。


「とにかく、小田さんは丁寧に仕事をする」


自分には無い部分をおっしゃられた後、小田さんの影響を受け、丁寧な仕事をするように心掛けていると、小田さんへのリスペクトな部分も話されていました。


そして、小田和正さんの代表曲『ラブ・ストーリーは突然に』のコーラスに参加した話へ。

当時、自信のスタイルに「フェイク(注1)」を導入していた竹善さんに、小田さんは「フェイクってのをやってみろ」と言われ披露したそう。

注1)アドリブ等で曲のメロディやリズムをアレンジして歌う歌唱テクニック


それを聴いた小田さんが「それいいな」と言ってくれたそうで、小田さん的に良かった部分を楽譜に記入していったそう。そして、気に入らなかった部分は小田さんが訂正し、それを更に楽譜に記入したみたいで、それでやってみよう!と。

果たして、それはフェイクなのか?と、全くアドリブ感のないフェイクに疑問を感じながらも、収録に参加されたようです。


そして、その参加したコーラスを聴いて、お母様が「お前プロなんだな」と、おっしゃったそうです。

『佐藤竹善デビュー後、三年目の出来事』


以前、竹善さんのライブに参加した時も「うちのおふくろが」と、何度もお母様の話をされていましたが、その時にとても優しい顔をされていたので、きっとお母様のことが大好きなんだなぁと感じました。



そして、次のセッション曲の話題へ。3曲目は小田和正さんの『Oh! Yeah!』



1991年に発表された小田和正さん6枚目のシングル、先ほど話題に上がった『ラブ・ストーリーは突然に』との両A面シングルとして発売されました。

この時に、黒沢さんと竹善さんが「この曲ってA面?B面どっちだっけ?」との話になり、それを横で聴いていたアルノさんが「A面とかB面とか分からないです」

そりゃ、そうでしょう!
今や音楽はCDすら売れない時代。ダウンロードが主流になりつつある時代の若き乙女なんですから。

そして、黒沢さんが『Oh! Yeah!』の曲に対して「コーラス部分だけ聴いてました、変態ですね!」と、まさしく変態(注2)発言。

注2)揶揄ではなく、最上級の褒め言葉


そして、黒沢さんからアルノさんに対し「今回、アルノさんは横で見ていただいていたらいいです」


「うわぁ、嬉しい!」 by中西アルノ


緊張感からの解放を素直に喜んでおられました。



そして、ここから変態さんの暴走が始まる・・

歌割りの話になり、竹善さんの意見はガン無視で「竹善さんのコーラス部分は僕がやりたいんで」

なにがなんでも、竹善さんのコーラス部分をやりたい変態さんに対し「相談になってないじゃないですか」と正論を掲げても変態さんは全く動じず。

そして、この曲の出だし「Oh! Yeah! × リピート3回」の部分について、竹善さんから「小田さんって、余韻を感じさせたいんでしょうね」、「この辺りが小田さんのいやらしいところ」の発言に対し、変態さんは間髪を容れず


「僕は何も言ってないです!」 by黒沢薫


今回は、少しの音合わせだけでアルノさんからの曲紹介を経て、即本番パートへ。


ここが個人的に一番見応えのあった場面で、ボーカリスト「佐藤竹善」の凄さを目の当たりにする。


出だしの「Oh! Yeah!」の発声や息づかいまで、小田さんが乗り移ったかのように歌う。「Oh! Yeah!」しか発していないにも拘わらず、全身鳥肌もん。


そして、1番の歌詞が終わり、2番へと突入するもミスがありリテイク。今度はアルノさんが曲紹介でカミカミ、更にリテイクとなる。


「めちゃめちゃカミました」 by中西アルノ ⇐めちゃめちゃ可愛い by19のままさ


リテイクでは無事に歌い終わり、変態さんが一言、「僕は満足ですね!」 やりきった感と幸福感溢れる笑顔。本当に竹善さんが好きなんだなぁ!って、ひしひしと感じた。


次の曲にいく前にアルノさんが、今回『Spirit Of Love』を歌うと聞いていましたが、動画を拝見していると色んな種類がありすぎて、どれを歌っていいのか分からなかった、との裏話もありました。


次は黒沢さんがセッションしたい曲パートへ。もちろん佐藤竹善さんの曲で『Rise』をリクエストされました。



この曲は、ファンの皆様のおかげで曲の良さを気付かせてくれた!と、最初に竹善さんがおっしゃっいました。


この曲は僕も大好きな曲で、以前ライブに参加した時に生で聴いたのですが、リズム感が絶妙で、終わりに近づいて行くほど、盛り上がりが最高潮に達する名曲。しかも、曲に合わせてクラップする手と「Rise」の部分に合わせて、指差して手を挙げる部分がめちゃくちゃ気持ちいいのです。

この曲が完成した裏側には、とても面白い話がありまして、その事について竹善さんからお話しがありました。

ラジオパーソナリティーをやっていた竹善さんが、ドリカムの中村さんと共演した時「ロックンロールのコード進行で格好いい曲を作ろう」という話になり、その時に作られた曲が『Rise』だったそう。もう一方、中村さんが作った曲が、ドリカムの代表曲ともいえる『決戦は金曜日』だったそうで、「むこうの方が爆発的に売れましたけどね」と自虐的発言。

でもね、それは違うと思うんだ。竹善さんの曲って、今でこそ普通に受け入れられてるけど、当時は受け入れられなかっただけの話であり、結論から言えば時代が追い付いていなかったというより、時代を先取りしすぎたというべきかな?と。

それは何故かと言うと、日本にはまだ浸透していない、あらゆる音楽ジャンルをルーツとする佐藤竹善の音に対し、乗り遅れたように思うんだ。これは、あくまでも個人的な意見なので議論はしませんが。


そして、打ち合わせの後は本番パートへ。

本番パートでも一度ミスがあり、リテイクとなりましたが会場は大盛り上がり、この盛り上がる曲を2度聴けたことがとても嬉しかった。

曲終わりに、ボーカリストとして根本要さんや、佐藤竹善さんのことを絶賛してくれている「今井マサキ」さんの話となり、その話を聞いてアルノさんが「改めて、こんなすごい人達と番組やってんだ」と、言ったことが今も印象に残っています。


ここで黒沢さん、本日の収録でやりたかった事を全てやれた満足により正気に戻る。


「好き勝手やってゴメンね」 by黒沢薫


その言葉に「最高でした」と、アルノさんが返し、次はアルノさんがソロで歌う場面へと。

今回アルノさんが歌う曲は、さユりさんの『フラレガイガール』



歌い出しから緊張感に溢れている様子がマイクから伝わってくる。大丈夫かな?と思っていたら、やっぱりミスしてしまいリテイク。


しかし、ここからアルノさんが本領を発揮する!

酸欠少女さユりさんとは声質が全く違うアルノさんですが、聴いてみると歌詞の中に出てくる女の子の気持ちを表現するように、とても丁寧に歌われていました。

むしろ、原曲よりも切なさや怒りの部分の伝え方は、個人的にはアルノさんの方が好みです。


特に2サビから活き活きと歌い始め、歌に音に躍動感が出てくる。更に歌詞の内容を豊かに表現し、最後は伸び伸びと歌う姿。収録を重ねる毎に進化していくのが、素人の僕でさえ分かるレベル。とても聴き応えのあるソロパートでした。


これにて音楽パートの収録は無事終了。ここからはカレーの試食パートですが、今回はホールでの収録のため、撮影場所をロビーへと移動。それを客席へと中継して、我々はモニターで見ることに。

ロビーへの移動時間、機材セッティングまでの時間を利用してアンケート用紙を記入しました。


今回のカレーは、『鮭のちゃんちゃんカレー』


お肉の代わりに鮭を使い、名前のちゃんちゃん焼き通り、スパイスの他に味噌を入れて作ったカレーです。


僕は、個人的にシーフードカレーが嫌いなので、あまりそそられず見ていましたが、皆さん美味しそうに食べておられました。



そして、撮影はラストへと。

本日の感想を聞かれたアルノさんは『Spirit Of Love』が新しい音楽かと思ったと話され、世代の違うアーティストに影響を受けて、これからも成長していくんだなぁ!と感じると同時に、その間を繋ぐ司会者「黒沢薫」の凄さを知ることとなりました。

これにて撮影終了!



撮影終了後、再びプロデューサーの竹中さんが現れ、「私が最初に買ったCDがラブ・ストーリーは突然にでした」と昔話を語られ、作業終了後、皆さんに書いてもらったアンケートを読むのが楽しみです!とおっしゃいました。

きっと、限られた枠の中で自分の作りたい番組を作っていくことは難しいとは思います。おこがましいけれど、視聴者目線からの意見も今後のためになるかと思い、アンケートもしっかりと記入させていただきました。

撮影終了後、ロビーへ向かいインタビューを受ける。僕の大好きな根本要さんのことを交えながら話したけれど、緊張から言葉が出なくなる。

その後は落ち着きを取り戻し、うまく話せることが出来て良かったけど、どうせカットされると思っているので、わざわざ此処に話したインタビュー内容を書く必要もないかな。


でも、話した内容がいつか実現してくれることを強く願っている。それは僕だけでなく、黒沢薫のファン、中西アルノのファン、そして音楽好きの人なら誰もが望む場面だから


羽田発神戸行きの飛行機は、福岡空港の混雑により16分遅れてのフライトとなった。神戸空港到着後、ポートライナーに乗り換え、ぼんやりと窓の外を見つめていた。

モザイクの観覧車が色とりどりの光を放つ横で、神戸海洋博物館は白く、そしてポートタワーはシンボル色である赤を放ち、夜の神戸に彩りを加える。

この景色を見ると神戸に帰ってきたことを実感するし、この景色こそが神戸を代表する景色であり、みんなに見てもらいたいと思う景色でもある。

そんな神戸から日帰りで訪れた番組収録はとても素晴らしく、良き思い出となったのだが、そう感じていた30分後、電車が事故により動かなくなり、帰宅難民になることをこの時の僕はまだ知る由もなかった・・・・




(あとがき)
以前、スタレビの根本要さんがゲストの時に参加した際、その時は黒沢さんもアルノさんも司会のわりには余り喋らないなぁ!という印象でしたが、それは私の思い違いで、今回は黒沢さんもアルノさんもよく喋っておりました。

ただただ、要さんが喋りすぎていたみたいです。スタレビファンとしては要さんが標準なので、その辺りを勘違いしておりました。

でも、竹中プロデューサーはご満悦な顔をしていたことは今でも覚えています。

そんな竹中プロデューサーに、視聴者からの感想を届けたい気持ちと、番組収録でしか味わえない時間の楽しさを皆さんに知って欲しくて、今回もレポートにしてみました。

出演者が発した言葉と一字一句は違うと思いますが、そのようなことを発していたと捉えていただけたら幸いです。時系列的にも前後する部分もあるかと思います。

そして、今回の収録に関わった出演者様をはじめ、TBSスタッフ様、J:COM様、その他関係者様全てに感謝しております。

『ありがとうございました』

そして、こんな拙いレポートを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!