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日本人のオタクが先輩面する、ハリウッドの文化でメディアミックスされるということ
ハリウッド版ガンダム、マジか。実写版ガンダム、まじか。
実写版でオタクとしての産声を上げたオタクなので、私は実写版に好意的なオタクだ。
『機動戦士ガンダム』シリーズ初のハリウッド実写映画化!LEGENDARYとバンダイナムコフィルムワークスが共同投資契約を締結https://t.co/nXG3jncNay
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) February 5, 2025
『ガンダム』シリーズの海外展開拡大の拠点として「Bandai Namco Filmworks America, LLC」を設立。実写版『GUNDAM(仮称)』の製作を進める pic.twitter.com/DUK2gu5nsU
制作は『ジュラシック・ワールド』『名探偵ピカチュウ』などを手掛けるLegendary Picturesが担当し、監督・脚本は、TVシリーズ『Hap and Leonard』や『Sweet Tooth』を担当したJim Mickle氏が務める。
あー、脚本監督はわからんけど、制作の作品はどちらも見たことがあるわ。製作のCGの拘りは、ガチです。信用しておk。生き物のラプトルもピカチュウも可愛かった。
ただ経験上、以下の懸念点を提示することも出来る。
1.どのガンダムを原作にするか
私が例に出せるのは第19話までの初代ガンダムの流れです。(19話までしか見てないから)
2.ハリウッド(デカ主語)の解釈問題
1979年公開の初代ガンダム(※まだ19話までしか見てない)をベースに話を進める。初代ガンダム、私は日本の戦争のニオイが濃くていいなと思っている。だけど英語圏文化にとっての"戦争"と日本国文化にとっての"戦争"は大きく異なると断言できる。それにより、英語圏(ハリウッド)の文化や様式でどこかのオタクの好きなところが大きく改変される可能性がある。てか100%される。
3.配役問題
日本は黄色人種だらけの国なので(特に田舎だと黄色人種以外は本当に居ない)ピンと来ないが、ハリウッドにおいて原作では肌の白いキャラが黒人になるって、現在普通にある。地球の全ての人種が演じる可能性を考慮しておくとショックが少ないぞ。
流石にシャア・アズナブル位のブランド力と有名さだとキャラクターのアイデンティティは尊重されるだろうけど、されない可能性も覚悟しておいた方がいい。ケツアゴシャアが存在してるし……。
4.女性の扱い問題
これはまぁ……初代ガンダムなら大丈夫やろ。いけるのでは?
2025年のハリウッドの事情知らんから何も言えない。
というわけで、オタクくんの皆は覚悟の準備をした方がいいです。純粋に楽しみにしてると痛い目にあうかもしれない。お前の好きを制作陣が取り落とす可能性、普通にある。
言いたいことは以上。解散ッ!!!
ここからはデスノート語りだ。
以下、個人の経験より。
ハリウッド版(ネトフリ版)デスノート(2017)を紹介します。
この作品、夜神月/キラに当たる人物を金髪白人が演じて
Lを黒人が演じてる。初見、ビビる。
更にミサに当たる人物がとてもガツガツしててウケる。
原作DEATH NOTEの特徴として、シンプル文章と日本にあるハイコンテクスト文化がすっげえ多い……アホみたいに多い。
アニメ版でかなり削がれてるので、載せられる字数に限りがあるマンガ翻訳の場でも削がれていると考えていいと個人的に思っている。
↓アホみたいに文字と情報が多いシーンの例
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ので、何が起こったかというとこの映画、ステレオタイプのハリウッド味がする。(※しかもハリウッドと銘打ってはいるものの、比較的低予算寄りである)
この実写版において私がぶつかった問題、それは
キャラクター:Lとは何か?という課題
"L"をどう定義するかを問われていると感じた。
私は、イギリスとイギリス英語が好きなので、勝手に「ワンチャンイギリス人のLの可能性、あるな……」と期待していたので「ええ!?」となった。(笑)
実はDEATH NOTEのLという題材への挑戦は、奇妙な程、実写の世界でかなりの人がやっている。
・2006年映画版(※松山ケンイチ)
・上記のLに新解釈を加えた2008年の映画(LcW)
・上記のLに新たな解釈を加えた2016年の新映画(LNW)
・2015年ドラマ版(※山﨑賢人)
・2015年初演舞台版(日本・韓国)
→2020年代、英語版が披露されていた。(今知った)
“A thrill-ride...fantastical shocks with edge-of-the-seat twists” (@WhatsOnStage)
— Death Note: The Musical (@DeathNoteLDN) August 29, 2023
Stop what you’re doing, and have a watch of the trailer for #DeathNoteInConcert, to see why everyone can’t stop raving about the English language premiere of the worldwide sensation ☠️🖋️📓 pic.twitter.com/OSNxpXoRQx
そしてここに、2017年ハリウッド版L(※ラキース・スタンフィールド)も来る。
このうち舞台版は私が見れていないので除く。(※観劇チケットを失くしてリアル鹿賀丈史夜神パパを見る機会を失ったことから未だに立ち直れていない)
・2006年映画版L
+派生2作品で加筆された人物像
・2015年ドラマ版L
・2017年ハリウッド版L
上記をそろえた際、誰もかれも原作とは全然違う。
そしてLというキャラクターは、基本その性質とデスノートの世界観の都合上、"L"という称号に代わり、名前だけが独り歩きするようになっている。
これを前提で、Lとは何か?という課題に向きあう。
白い肌?甘味を食べる?(※ドラマ版は食わないぞ)いいや
最終的に私が出した結論としては、
Lとは、キラ事件を追う探偵。物事を追う姿勢。
ここまでそぎ落とした。
それを前提にしてみると、ハリウッド版Lも良かった。
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ニアのおかげです。
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