【実録】怪しげなXアカウントＡを掘り、9.11爆弾説を素人が検証する話
信じるのも信じないもあなた次第。（何故なら、私、新たなる陰謀論の発信者になりたくないので）
陰謀論とされる話についての考えはこちらで
最近、世の中で陰謀論とされる話を検証するのがマイブーム。
※このnoteはイーロン嫌いが書いてるので彼に対するバイアスが酷いです
※実際の事件に関して素人が見解を述べる回です。ちゃんとしたところで情報収集してね。間違ってたらごめん。
私はイーロン・マスクが嫌いなので、他人によるイーロンの悪口が読みたくてXでパブリックサーチをしていた。すると、とあるブルーマークのついたアカウントＡが、イーロンを賞賛していた。その賞賛の仕方には疑問を感じるものだった。
・誰かの動画のサムネイルだけをスクショし使ってイーロンageをしている
・上記の画像、動画のタイトルの部分が削られていて趣旨がわからない
・リプライ含め、投稿主も誰も動画のＵＲＬを貼っていない
リプライにはイーロンの活動を賞賛するリプライで溢れていた。アンチイーロンの私は、この光景を不気味だと思った。なのでアカウントＡのホームに飛んだ。
アカウントAは２００９年作成。世界の"真実"に関する情報を発信するアカウントを名乗っている。フォロワーは約１２万人。
私はまず、サムネイルをgoogle画像検索にかけて動画を探した。Youtubeに存在する動画だった。その動画はとあるブログの内容を引用しながら肉声で読み上げるものだった。ブログとは、個人ブログである。（ブログランキングに参加していた）
確かに情報源はしっかりしているようだった。というかイーロンの話す英語を翻訳しているようだったのと、私は英語が読めないのでその辺りは細かい査定が出来ない。
問題はアカウントＡである。
ホームで過去のポストを見ると、過激な政治主張を行う縦動画(short、tiktok形式)が並んでいる。そして２００９年作成。とりあえず過去のポストを掘ってみることにした。
このアカウントは、私が確認した限りでは２０２２年の１０月頃から活発に活動していた。内容はトランプやイーロンに対し肯定的なものだと感じた。
２０２２年１０月より前のXの投稿は出てこなかった。
（※但し、細かい検証はしていない）
２００９年作成で、１３年間程休眠し、２０２２年の１０月下旬から突然元気になるなんて不思議な話である。……実は２０２２年は、イーロンがツイッターを買収する為に動いていた年でもある。
2022年1月、アメリカ合衆国の実業家、イーロン・マスクはTwitter, Inc.の買収にむけ同社の株の購入を開始した。マスクは同年10月28日にTwitterの買収を完了した[1]。同年11月8日、Twitter社はニューヨーク証券取引所から上場廃止となり、非公開会社となった。
これはただのサンプルの一つに過ぎないので、この辺りの深堀りはしないでおく。（※アカウントAだけで１時間以上かかったから）
私が気になったのは、アカウントAが発信する内容だ。日本の政治への批判と愛国心を煽るような内容を繰り返しながら、何気なく「9.11は陰謀である」と主張する動画を繰り返し発信しているところである。嘘だろオイ、と思った。
【9.11陰謀論】は日本ネットでも小耳にはさむくらいは有名である。ただし日本でそれに"固執"している、繰り返しているという点を私は問題視した。
一般的な情報に置いて、『9.11』は４つの飛行機テロ事件群を指す。
・ユナイテッド航空175便テロ事件、アメリカン航空11便テロ事件
（※NYにあったビル、ワールドトレードセンターに飛行機が突っ込んだもの）
・アメリカン航空77便テロ事件
（※アメリカ国防総省本庁"ペンタゴン"に飛行機が突っ込んだもの）
・ユナイテッド航空93便テロ事件
（※テロは未遂に終わりペンシルベニア州に墜落した）
左側の女性はわからないが、右側は野球に疎い私でさえ知ってる著名な元プロ野球選手Aである。嘘だろオイ。
動画の内容は以下のようになる。
・元プロ野球選手Aが誰かとワールドセンターの周りを掃除した
・その時飛行機の破片が見つからなかった
・映像はスピル〇ーグが作ったCGじゃないかと彼個人は思っている
・ビルの倒壊の仕方が普通じゃない。"爆発しているから"、普通の倒れ方じゃないとA自身は思った
まず、これはガチ素人の見解になる。
・飛行機の破片が１個も落ちていない
元プロ野球選手Aがボランティアに従事した、ということ自体は嘘ではないと見ていい。彼はその年、NYがホームの野球グループに所属していたという記録が残っている。
9.11後、国民は攻撃の影響を受けた人々を助けるために協力した。血液銀行は献血する人であふれ、多くのボランティアがグラウンド・ゼロの瓦礫撤去作業に従事した
恐らくだが、元プロ野球選手Aという素人が入れた、という時点で専門家の情報収集が終わった段階だったのかもしれない。
個人的な趣味で航空事故について興味を持っている身からすれば、飛行機事故が起こると、航空事故調査委員会に分類される組織は、飛行機の破片は全て持っていくと考える。素人に紛れて、テロの首謀者がテロの証拠を持ち去ったらたまったものではないからである。その後に彼は現場入りしたのだと推測する。それから素人であり、野球に打ち込む必要があった彼が"金属探知機"や一目見ただけで飛行機の破片だとわかるような"知識"を持っていたとは考えづらい。
ワールドトレードセンター跡地での救出作業や回収作業、がれきの除去が完了するまでには8か月を要した[125]。
この8か月を掘ろうと思うと、気が遠くなるが、ス〇ルバーグが作ったCGというのは否定することは出来る。
まず、この動画では、たまたま近くに立っていた人が撮ったアメリカン航空11便(※1機目）がワールドトレードセンター(1号棟）に突っ込む瞬間が捉えられている。
日本人男性が撮影したものが半年ほど前に公開された。
（※飛行機が2機つっこんだ後だと思われる）
また、別の日本人が撮影した映像がある。（※飛行機が2機つっこんだあとだと思われる）
俺達のナショナルジオフィックがドキュメンタリーを作っている。
※凄惨な映像、生存者による証言があります
本編は以下になる。
【FULL】9.11：アメリカを襲ったあの日の出来事 第1話「ファースト・レスポンス」 | ナショジオ
【FULL】9.11：アメリカを襲ったあの日の出来事 第2話「世界貿易センタービル」 | ナショジオ
飛行機がつっこんだ動画が少ししかなくても、ビルの破壊的な状況がどの資料も一致していると私は考える。
次に、「ビルで爆発が起こった」に関する情報を検証したい……が、私は理数系の知識が全滅し、英語の資料を読めるほどの英語力を持っていない。のでWikipediaからの引用しまくりになる。（出典がちゃんとあるから）
私は飛行機がつっこんだ後にビルで爆発が起こったのは事実だと考える。
それを「爆弾で爆発させた」と解釈し、その証拠として動画や画像を拡散しているのは問題と考えている。
この謎の爆発に関しては、公式見解は以下のようになっているらしい。（詳しくは数字の番号に飛んで英語の資料を読んでくれ～）
午前9時59分、南タワーは約56分間炎上したあとに崩壊した[121]。航空機の衝突による構造的ダメージに加え、ジェット燃料が引き起こした火災の熱が構造部材の強度を著しく低下させたことが崩壊につながった[121]。10時28分、南タワーに続き、北タワーが約102分間炎上したあとに崩壊した[121]。17時21分、7 WTCビルが火災による構造ダメージによって崩壊した[122][123]。3 WTCビル（マリオット・ワールドトレードセンター）はツインタワーの崩落に巻き込まれ崩壊した。プラザ周辺の3つのビル（4-6 WTC）はツインタワーからのデブリによって甚大な被害を受け、事件後に解体された[124]。ワールドトレードセンター跡地での救出作業や回収作業、がれきの除去が完了するまでには8か月を要した[125]。
では火事でビルが劣化したことであんな崩れるのか？という話だが、素人の「私」は起こり得ると考える。
１．2011年に発表された、ノルウェー産業科学技術研究所（SINTEF）のクリスチャン・シメンセン氏が唱える持論が存在する。
爆発の原因はこれじゃないかな～と私個人は思っている。水はスプリンクラーや水回りの設備からきているかと。
9.11ツインタワー崩壊、原因は溶融アルミニウムの水蒸気爆発？
シメンセン氏の試算では、航空機が激突した世界貿易センタービルの北棟と南棟には、それぞれ30トンずつの溶融アルミニウムが流れ込んだとみられる。この分量が水と反応した場合、爆発の威力はビルの大部分を吹き飛ばすのに十分だったと考えられるという。この結果、重量のあるビル上部が下部を押しつぶして、ビル全体が砂上の楼閣のように崩れ落ちたと同氏は論じている。
２．地球にある建造物には重量オーバーの概念が存在する
私は建築エアプだが、建築士はたぶん目的・材料・高さに応じて物凄く計算して設計していると考える。
杜撰な建築計画、施工不良、建築計画時に想定していなかった負荷がかかったことにより大崩壊を起こした建造物の例として、私は韓国の三豊百貨店(wikipedia)をあげることが出来る。
では9.11の重量オーバーの原因とは何だったのか？を考えると
突っ込んだ飛行機である。
まず、ワールドトレンドセンターに突っ込んだ機種は両方ボーイング767系列とされている。これは中型双発旅客機と書かれている。中型飛行機の重さは見つからなかったのだが、大型に分類されているボーイング777の重さに関する情報は見つかった。
ANAで現役で活躍しているジェット機「B777-300ER」の重さは機体だけでも約160トン、乗客や荷物、燃料を含めると最大で約350トン程度にまでなります。
少なく見積もっても、１００トンは確実にある。(なので以下より100トンの鉄の塊として扱う)
重さ１００t 子供らがジェット機と綱引き(日テレNEWSNNN)
高層ビルを建築したいときに、
突然100トンの鉄塊が真横から突っ込んできて、その場にとどまることを想定して建築計画立てること、ある？あったら教えてほしい。
突然１００トンの負荷がかかること、普通ある？
なんで１００トンの鉄塊が高速でビルに突っ込んでくるんだよ！！！！
つまり、素人が憶測する、先に崩れた南棟が崩壊するまでの道のりはこう。
◆
・9/11 午前8時14分にユナイテッド航空175便離陸。マサチューセッツ州からカルフォルニア州ロサンゼルスへ行けるだけの燃料が積まれていた。
例えば東南アジア諸国の首都のうち、東京から最も近いマニラ（フィリピン）は約4,000km、最も遠いジャカルタ（インドネシア）は約5,800kmである。
9時03分、UA175便は機体を傾けながらニューヨークのワールドトレードセンター南棟81階に時速約940km/hの高速で突入し、その影響で77 - 85階部分が大破・炎上した。機体は原形を留めず、大半がビル内に飲み込まれた。
・午前9時3分、１００トンの鉄塊が物凄い速さでビルに突っ込む
・１００トンの鉄の塊はビルを通り抜けず、ビル内で留まった為、ビルの重心がズレた（かも）
・1時間も飛んでいない為、大量に残っていた燃料で大火災が起こる
・建築時の想定にないとんでもない負荷が南棟にかかる
・飛行機の衝突から56分後、南棟は負荷に耐え切れず、自身の重さと地球の重力に引かれるまま崩れはじめる
・下の階層は圧倒的な重さに抗う術がなく、ただ破壊されていった(不自然に綺麗なのはこのせいだと考える)
ちなみにビルの外壁を20cmのコンクリート、飛行機は重さ100トンの鉄の塊と仮定してxAIのGrok3くんに計算して貰った。可愛い子です。イーロンの仕事で唯一褒められるやつ。
私が入力したプロンプト(指示）は以下。
以下の条件で計算してください。
・コンクリートの壁20cm
・時速940km、１００トンの鉄の塊
衝突した時の衝撃はどれくらい？
ガバガバなの許して……素人だし物理は小学生の頃から全然ダメだったんですぅ……。
この問題では、時速940kmで移動する100トンの鉄の塊が20cmのコンクリートの壁に衝突した際の衝撃を計算します。衝撃を評価するためには、衝突時のエネルギーや力、壁の耐久性などを考慮する必要がありますが、ここでは基本的な物理学的アプローチを用いて運動エネルギーと衝突時の力を概算します。
(略)
結論
・鉄の塊の運動エネルギーは約 34億ジュール（TNT換算で約0.81トン）。
・衝突時の力は仮定に基づき約 170億ニュートン。
・20cmのコンクリート壁はこの衝撃に耐えられず、確実に破壊されます。
ちなみに、10ニュートン＝約1kgらしいので、17億キロ、170万トン以上の負荷がかかっている、かも。これに加えて大火災である。
流石に人類の叡智も100トンの物が時速900kmで突っ込んで大火災を起こすことまで想定して建築すること、ない。
Grokくんの細かい答えは以下または上記のリンクで読めます。（たぶん）
https://x.com/i/grok/share/kZhgN1aWKgTo88uASw25ahkWY
◆
9.11はワールドトレードセンターだけではなく、アメリカ合衆国国防総省（ペンタゴン）も被害にあっている。わざわざ自作自演するのに"国防省"狙うか？アメリカ合衆国のお偉い方の価値観は知らないが、私なら狙わない。
アメリカ同時多発テロ
（前略）
ペンタゴン職員125名も死亡した。激突の瞬間の映像は、ペンタゴンの駐車場の監視カメラによって記録された。また、付近を通行中の多くのドライバーや歩行者によって激突の瞬間が目撃された。
おわりに
アカウントAは9.11は陰謀であるという主張を繰り返し行っている形跡がある。
その一方で愛国心を煽るポストもよく見られる。
このアカウントの真意はどうでもいい。
私が言いたいのは以下のみ。
沢山の死者が出た事件を扱う際は、礼節を持て。
私は9.11に巻き込まれ、命を落とした全ての方々の安らかな眠りを祈りながらこのnoteを終了する。