【祝完結!!】漫画"推しの子"オンライン打ち上げ会場【乾杯!!】
はじめに
漫画【推しの子】は2020年4月23日~2024年11月14日の約4年半にかけて、週刊ヤングジャンプ他2媒体で連載されました。まずは原作担当の赤坂サカ先生、作画担当の横槍メンゴ先生、本当にお疲れさまでした。このタッグだからこそ産みだせた唯一無二の素敵な作品をありがとうございました。次に、この作品に携わった編集部や(あったであろう)取材協力など、この作品が私達読者の元に届くまでに関わった全ての方、お疲れさまでした。素敵なお仕事をありがとうございました。そしてこれから更なる盛り上がりを待っている【アニメ】推しの子、及び【実写版】推しの子スタッフの皆様、これからも楽しみにしています。
というわけで、恥ずかしながら実は15年の嘘の撮影が終わった頃位に推しの子を知った新参者ではございますが、私ユリノエがね、無事作品の完結を迎えたということを祝ってね、打ち上げ会場をここに開かせて頂きます。誠に勝手ですが。
それでは皆様、グラスをお持ちください。
えー、では、漫画、推しの子の完結を祝って……
乾杯!!
完結を記念して公式から出されたコンテンツを楽しむ会
【動画】コミックエンドロール
皆からのサイン
アニメ制作スタッフ陣からのイラスト
アニメ製作スタッフからのコメント
推しの子 FAN ARENA
好きなキャラにメッセージを送りましょう!
私はメルトくんにメッセージを送りました。
完結に寄せて-一読者より
私がこの漫画の面白さを挙げるのは以下の点だ。
・知識欲が満たされる(芸能界、アイドル、役者、舞台、マスコミ…etc)
・普段見ない世界を見る機会:私の場合は現代の舞台事情や、恋愛リアリティショーなど
・知ることで振り返ることが出来る:オタク、かつての過ちを反省
・知ることで慮ることが出来る:皆、一人の人間。
・始まりの星野アイの悲劇:この作品の始まりであり、歴史で繰り返してきたことでもある、私達への永遠の課題の提示
・主人公アクアの復讐劇:ミステリー要素
・主人公ルビーのスターダムへの道:ドラマティック要素
・メインヒロイン達の恋模様:恋愛要素
・脇を固めるキャラクター達:友情要素
・個性豊かなキャラクター達:イケメン!可愛い!ギャップ萌え!変人!
テラインパクト女王【不知火フリル】
"星野アイの悲劇"の普遍性
星野アイの悲劇を以下のように私は捉える
1.有名人Aがファンに傷つけられるor殺される
2.上記の出来事を受けて有名人Aの家族が傷つき悲しむ
3.有名人Aの周囲の人々が傷つき悲しむ
4.マスコミにより消費される
5.創作者に作品にされる
1→星野アイはプライベートで一人の人間として家族との時間を過ごし、自分の愛について考え続けていた時に殺される。
2→アクアとルビー。彼らの旅路の始まりになる
3→ドーム公演に集まっていたファン達や斉藤、ミヤコなど
4→作中では1巻で反響が描かれ、十数年後バーター記事の材料になった
5→作中における「15年の嘘」そして「推しの子」という作品
推しの子が産みだしたもの
・メディアミックス群
・アニメ→作品を読み解いた作詞者達による 歌、音楽
・声優たちの名演技
・現実における星野アイの悲劇の序章といえる現象
ダラダラ語る
推しの子めっちゃよかったな。最終回とかさ~色々想像膨らんだよね~アクアのお人好しで皆傷ついてるんですけどー?とかさ~。特にメルトくん推しとしてはメルトくんが涙滲ませながら走り込みしててさ、私正直嬉しかったんだよね。メルトくんにとってアクアとの出会いがすごい人生のターニングポイントになったんだろうなって思って。私も推しの子と出会ってすごい色々考えた。例えばメディアミックスにおける脚本家問題ね。私も脚本家ァ!ってなったことあったからさ、本気で反省したよ。でもあの脚本:〇〇というクレジットにあんなに沢山の人が関わることがあるなんて誰が想像できるんだろうって思う。
実は私、復讐劇はあんまり好きじゃない。でも読めたのは推しの子という作品が持っている多面的な面白さのおかげだ。知識欲が満たされるとか、役者同士の実質バトル漫画みたいな表現合戦とか、不知火フリルのテラインパクトが炸裂するとかさ、そういうのがめっちゃ面白かった。アクアの視点では「自分の人生ずっと復讐劇」だったけど、周りの人からしたら「アクアとの人生」だったんだよなって思う。最終章で何週にもかけて星野アクアとは何だったのかを、読者はツクヨミ・アクアを通じて振り返ることが出来た。でも、そんなことを知らない作中の人はずっと考えると思う。星野アクアとは?。ちなみに読者の私自身星野アクアとはなんだったのか?ということに明確な答えを今は出せていない。自己中ないい奴だった。
アクアは死ぬ必要があったか?と言われると「間違いなくあった」。何故なら3人の女(ルビー・かな・あかね)から好意を寄せられていて、読者は皆本気で好きなヒロインを応援していたからである。私の知らない間に負けヒロインという言葉が出来てたが、ナニコレ。煽り?二人が結ばれるかどうか否かはさておき、恋愛をする人々の感情の美しさの前では、比較や勝ち負けなどすることはくだらないことだと感じる。でも私以外の誰かはそうじゃなくて、アクアのように"推しの幸せを奪われた"というずっと納得できない苦しみからアクアのような復讐者になってしまう人だっているだろう。そう考えると誰か1人の幸せより、3人で不幸になった方が、私はマシだと思う。私は恋愛に疎いけどなんで皆人様の恋愛にマジになりすぎるんだろうね。自己投影?
いやでも面白かったなぁ。推しの子。すごい熱量で作られてたと私は思う。あとずっと思ってるんだけど、なんか皆、作中でめっちゃ傷ついてなかった?それは恋愛とか、家族とか、仕事とか、視聴者とか、いろんな形で傷ついて、また傷ついてる人を見て傷ついたりとか。それで泣いたり怒ったりしてたのが印象深い。喜びのシーンと悲しみのシーンのどちらの印象が強いかと言えば私は悲しみのシーンを選ぶ。例えば喜びのシーンだと、東ブレ編でメルトが人として・役者として頑張るストーリーがあって、そこもすごく感動したポイントなんだけど。
私はさっきから不知火フリルにテラインパクトという単語をつけてますが、この子、本当に動くたびにおお……なんだこの子すげえな……となりませんでした?ちょいちょい読者を驚かせる人。出て来るたびに爽やかに心に爪痕だのギガインパクトだの残して去っていったという印象。そしてこのキャラの伏線(何故こんなキャラ像なのか)が爆発した時びっくりしませんでした?私はしました。嘘やろお前。この為に……初期から?! 不知火フリルは15年の嘘で子供に性加害をする大人の女性の役をすることになります。テラインパクトが決まりました。これ多分フリルちゃんくらいさっぱりした子じゃないと読者は受け入れられないわ……よく考えられている……。フリルちゃんファンもびっくりしたのではなかろうか。推しの子世界のファンも、こちら側のファンも。まぁ少なくとも私は不知火フリルが何かアクションするたびに新鮮な驚きを得ていましたね。おもしれー女。
キャラクターデザイン、そして出すポイントの管理がこの漫画はよく出来ている。例えばアクアの葬式で「あぁ、この白と黒の髪の人は、えー、あの……東ブレ編の偉い人~……名前に雷があったのは憶えてるんだけどなぁ……」となった。〇〇編のキーパーソンとなるキャラは顔が印象に残りやすいんじゃないかな。白と髪の奇抜な髪型。あとは、そばかすなどの個性を被らないようにつけている。私はGOAの名前は憶えてても、その人が東ブレのどこの何さんかをさっぱり覚えられなかった。正解は雷田澄彰さん。イベント会社の代表だけど、私にとっては中間管理職みたいな苦労してる感じの人でした。そして作中におけるキャラを出すポイントの管理について。鏑木Pが「便利な女優:有馬かな」の表現力を自らの中で再評価するシーンが東ブレであって気持ちよかったですよね。そういうことです。
赤坂サカ先生は風呂敷を広げすぎる癖があるとかいう批判があったんだけど、あったか?風呂敷?この作品はずっと3本の話が軸になって進む。
1.星野アイの死及び死に至るまでの真相
2.星野アクアの復讐劇
3.星野ルビーのアイドル物語
私はこの3本はきちんと回収されていったと思う。
が、問題としてこの3本の主軸に絡みつくものがある。
4.魅力的過ぎる脇を固めるキャラクター達
が出て来る。すなわち、4のサイドストーリーに熱狂していた人々からすれば消化不良の作品になるんだと思った。私にとっては推しの子は星野家の物語だ。ルビーは憧れのステージに立って、終わって、また次の仕事に行くところで作品、推しの子の幕は閉じる。一方アクアは死んで終わった。復讐劇はアクアが死なない形で終わって欲しかったという思いはある。だってルビーの横にずっと一緒にいて欲しかったんだもん。でもアクアが死ぬことを自ら選んだ。なんて自己中な男なんだろうね~。
メインヒロインの一人、黒川あかねの得意分野は人間観察(プロファイリング)で、アクアの死の真相を見抜きながら、終幕後のエピローグの解説役を務める。適役である。ところでエピローグストーリーで皆が気にかけるのは、恐らく遺された妹、ルビーの今後だろう。それでは、"ヒロイン有馬かなはなんだったのか?"と私は考えた。私の出した答えは、有馬かなはアクアという星を失ったアクアのファン代表。彼女にとってアクアは忘れられないファタールになった。アクア・ゴロー・さりなにとってのアイである。幼少期のかなの心にアクアの演技は爪痕を残した。そして二人高校生に成長して、再会する。それからは、アクアは要所で有馬かなのことをずっと見ていた。その視線を感じて有馬かなは嬉しかったのだ。彼女が手探りで歩む真っ暗な世界で見つけた星、それが星野アクア。その星の輝きと自分の抱えるジレンマに振り回され、かなは一喜一憂する。そんな彼が死んだから、彼女はアクアの葬式であれだけ取り乱した。棺の中で眠るアクアに、また自分を見て欲しかったんだと思う。かなは「星野アクアのこと、大事に思ってたんだけど?」という皆の抱えた思いの表現を代表で執り行ったのである。これはルビーには出来ない。ルビーにとってのアクアは前世から大切な人だ。なので、星野アクアの喪失に大きな悲しみを抱いていることに説得力がある、彼への想いへの描写が積みに積み重ねられた、有馬かながやる必要があった。10秒で泣ける子役あがりの女優:有馬かなではなく、一人の恋する女の子、有馬かなとして。こういうのも伏線じゃないかな。
あなたのeyeがまだ足らない。欠けた者は何で埋めたらいい?
(あなたの愛がまだ足らない 欠けた物は何で埋めたらいい?)
この歌、よく出来ているな……。是非フルでもお楽しみください。
ツクヨミ問題。ツクヨミとはなんだったのか?を私なりに言語化すると
「ツクヨミが動かなければ見れないものは確実にあったと言える」
例えばルビーになんか吹き込んだりしてたよね。私にとってはそれでいいです。可愛かったしね。人間ではないし。小さい身体がなんかすごいこと言ってると面白い、というのはアイが生きてた頃の星野兄妹がやっていた。
あと何かあるか?えー……あ!
星野愛久愛海。これはアクアの本名の漢字表記である。アクア 海(マリン)が面白い。でもさぁ、誰がアクアが海で死ぬと想像できた?私は出来なかった。愛久愛海。アニメでのアイちゃんによる「アクアマリーン」という呼びかけでウケた。すげえ名前つけられた、というアクアにほんとだよ(笑)という一発ネタかと思っていた。
が。
愛久愛海の愛の間にある「久」という字に意味がある。以下は赤ちゃんに名前を付ける時に漢字のなりたちや意味などを調べることが出来るサイトである。
だってさ。久という漢字が、愛を繋いでいる。これをあなたはどう考えますか?