tripleS:Girls Never DieとGfriendの類似性について
はじめに
24人という、KPOP女性グループとしては過去最大のメンバー数で完全体デビューしたtripleS(トリプルエス)。最新カムバック曲「Girls Never Die」のMVを見ていると、Gfriendの後期MV(特にCrossroads)との類似点が散見されると感じました。
あらかじめ断っておきますが、類似性があるからと言って、tripleSのMVがGfriendのMVを盗用しているなどとは筆者は全く考えていませんし、実際そうでないでしょう。類似点の中には、ありふれた演出が偶々似ただけかもしれないものもありますし、類似と判断するのはこじつけだと思われてもしかたないものもあります。一番強めに言っても、Gfriendへのある種の傾倒が垣間見えるかも、程度だと思います。また、この類似性が仮に意図的だとしても、それを否定的に捉えているわけではなく、1つの謎かけとして楽しんでいます。
それでは、類似点について具体的に見ていきましょう。以下、TはtripleSのGirls Never Die中のシーン、GはGfriendのMV中のシーンです。カッコ内は該当するMVのタイトルです。
類似点1
T: ユヨンが浴槽で自ら頭を沈める
G: イェリンが浴槽で自ら頭を沈める(Crossroads)
どちらも、そのMVにおいてインパクトの大きいシーンです。
類似点2
T:浴槽の周辺を鳥が飛ぶ
G:浴槽の周辺を蝶が飛ぶ(Crossroads)
Girls Never Dieにおける鳥は、メンバーの化身のような存在でしょうか。これに対し、GfriendのMVにおける蝶は、メンバーの特殊なパワー(特に時間移動)を象徴する存在で、複数のMVで何度も現れる重要な鍵です。
類似点3
T:ユビンがユヨンの元に駆けつける(助ける?)その後2人で意味ありげにこちらを見つめる
G:シンビがイェリンの元に駆けつける(助ける?)その後2人で意味ありげにこちらを見つめる(Crossroads)
これらのシーンは、不思議と色調も似ています。
類似点4
T:起きてしまった事態をやり直すため時間を巻き戻そうとする
G:起きてしまった事態をやり直すため時間を巻き戻そうとする(Crossroads)
類似点5
T:MVの冒頭で群衆の中一人だけ振り向くソヨン
G:MVの最後でメンバーの中一人だけ振り向くウナ(Time for the moon night)
ソヨンのシーンについては、どういう意味付けになっているのかわかりませんが、ウナのシーンについては、起こってしまった事態を自分がなんとかするんだという決意の表れということのようです。また、ソヨンが振り向いた直後「もう一度やってみよう」というセリフが入ります。
類似点6
T;鳥は四角い墓穴から飛び出す
G:蝶は四角い箱の中から飛び出す(Apple)
上述の類似点2と同様、Girls Never Dieの鳥とGfriendの蝶との対応関係が伺われるシーンです。
類似点7
T:S1ソヨンとS24ジヨンは本名が同じ(どちらもソヨン)で、MVでは2人が一心同体(公式の動画では双子との言及あり)であるかのような演出がされている
G:ウナとシンビは本名が同じ(どちらもウンビ)で、MVでは2人が同一人物であるかのような演出がされている(Fingertip, 他GfriendのMV全般)
Girls Never Dieにおいて、この演出は、tripleSの立ち上げ当初からのスローガン的設定「私たちは1であり24である」に基づくものでしょう。この演出は今後も引き継がれる重要なものだと予想できます。
類似点8
T:ソヨン、ジヨンの背中に翼
G:シンビの背中に翼(Memoria)
MVでシンビが翼を持っているのは、現実のシンビが背中を痛めていることから出たアイデアのようです。
類似点9
T:街の夜景で遠くに雷
G:街の夜景で遠くに雷(Time for the moon night)
その他
その他にも、tripleSとGfriendの関係性を伺わせる点はいくつかあります。例えば、Girls Never DieのMV中、地底のようなところで24人が群舞している様子は、Walpurgis nightに行われる魔女の儀式を彷彿とさせるというファンの指摘があります。Gfriendの最後のアルバムのタイトルはWalpurgis nightでした。また、tripleSのダヒョンは、練習生時代にGfriendのバックボーカルをしていたとのことです。
これらをもって、両者の間に何らかの意図的な関係性があると見るのか、あるいは偶然の一致なのか、それについては今後の展開次第だと思います。