目指せ! タイの最北端【タイ、ミャンマー旅行記①】
地図をぼんやりと見ていると、なんとなく端っこを極めたくなるもの。北海道の宗谷岬、行ってみたい。沖縄の与那国島、行ってみたい。あちこちに最果てはあるが、もちろん外国にもある。2013年にタイを訪れたとき、地図で目に付いたのは最北端の田舎町、メーサイ。理由も目的もないが、そこを目指して旅行したのだった。といって何かハードな旅路が待っているわけではなく、飛行機とローカルバスを乗り継いでいけば容易に行ける。国境にある町なので、ミャンマーにもちょっとだけ入国。都会でもなく辺境というほどでもない小さな町、のんびりと行くにはいいところだった。
今回の旅程はこちら。チェンマイ、チェンライ、メーサイ、ミャンマー・タチレクの順に移動した。
成田空港で出発を待つタイ航空機。バンコクを経由して北部の拠点都市チェンマイまで飛行機で行った。例の感染症の流行後、タイ航空は経営破綻。私も空港に行くことがなくなった。以前のようにアジアをほっつき歩けるのはいつになるのだろうか。
バンコクは飛行機を乗り換えるだけで素通りした。チェンマイには夜になってから着いた。海外旅行の初日、宿に荷物を置いて近所の食堂でビールに口を付ける瞬間が好きだ。このとき、ホテルはネットで予約していった。最初の宿だけ押さえておいて、後は都度都度探していくのが私の流儀である。
タイでは朝食によく食べられる揚げパン。バートンコーという。小麦粉を練ったものを熱した油に入れるとあっという間に膨らんで面白い。子どもが見たらきっと喜ぶ。というか大人の私も喜んだ。
このように、豆乳に浸して食べる。宿に持って帰って食べた。
チェンマイに行ったら、タイ版カレーうどんの「カオソイ」を食うべし。ココナッツミルクの入った濃厚なカレー汁に中華麺、鶏肉が入っている。それだけだとくどいが、ライムを絞り、玉ねぎ、高菜でさっぱりと。たまらんな!
鶏肉炊き込みご飯の「カオマンガイ」。シンガポールチキンライスとか、海南鶏飯などとも称される。どこが本家なのか知らないが、ジャイアン的に言えば、なんだっていいじゃないか、うまければ。チェンマイに行ったら必ず寄る店で、上述のカオソイも同じ店。
土着のタイ料理だけでなく、洋風のおしゃれな店もあるよ。
当時チェンマイに住んでいた日本人の知り合いと日本料理屋に飲みに行った。味わい深いメニュー。魚が寿司の折詰を持っている絵がよい。
その店で、味噌ラーメンかな? たぶん、締めに食べたのであろう。
ナイトマーケットはすごい人出。観光客目当ての露店も多い。
何回見ても気持ち悪い足マネキン。
チェンマイのバスターミナル。ここの窓口で切符を買う。メーサイに直接行けるバスもあったが、途中のチェンライも行ったことのない町だったので、まずはチェンライ行きの切符を買った。VIPという、ちょっとグレードの高いバスを選び、288バーツ(約千円)だった。
3時間ほどでチェンライに到着。さすがにVIPだけあってエアコンも効いてリクライニングもできて快適だったのだが、当時のメモには「エアコンは効きすぎ、車内で流すDVDの音がうるさい 」と書いてあった。
チェンライで泊まった宿。1泊500バーツ(約1800円)だった。これくらいの値段でもエアコンもホットシャワーもある。十分だ。
チェンライ中心部。ぐるっと歩き回っても1~2時間というところ。どこにでもあるタイの地方都市という風情だった。
ただ、どんな町でも市場を訪ねるのは楽しい。人々の生活を覗き見る感じが好きなんだろうね。タイには何度も行っているし市場も何度も行っているはずだが、飽きるということがない。
水を飲んでいるおばちゃんがいい感じ。
チェンライの町に沈む夕日。時計塔がかわいい。
道中、風邪をひいてしまった。タイの薬局で薬を買うと、こういう袋にタブレットを入れて売ってくれる。リポビタンDと一緒に飲む。
翌朝、宿の近くで食べた朝食。屋台なのだが、トーストにハム、目玉焼き、コーヒー、ジュースなども付いていてなかなか立派だった。盛り付けがやたらかわいい!
そして、チェンライからメーサイへ、ローカルバスで移動。エアコンはなく、開け放した窓から埃っぽい風が入ってくる。値段も39バーツ(約140円)と安い。所要1時間半くらい。
そしてメーサイに着いた。ミャンマーとの国境を隔てる川沿いに、THE NORTHERN MOST OF THAILANDのモニュメント。この橋を渡るとミャンマーである。看板など、あちこちにはビルマ文字も併記されている。端っこにきた感がいや増すな!
<タイ、ミャンマー旅行記②へ続く>
※2013年10月の旅行です。通貨換算はかなりおおざっぱ。機材はニコンD700+タムロン28-75ミリF2・8。