【第37号】イカメラ探鼎談 vol.1 (2025/1/23) 2 Jazzles Japan 2025年1月23日 20:01 YouTubeで贅沢な鼎談を見つけました!(鼎談は「ていだん」と読むそうです。2人だと対談、それ以上の人数だと鼎談というのですね!)音楽に関する話はもちろん、現代の子どもたちへ、親世代たちへのメッセージとも取れる教育に関するトークもすごく共感しました。ミュージシャン独特のやさしさがある素敵な時間を過ごせます♪音楽好きでなくてもぜひご覧いただきたい鼎談です。日本の音楽業界をずーっと支えてきたレジェンドの方々!(↓ご存知ない方のために有名な作品やアーティストを独断と偏見で注釈します。)井上艦さん(フライデイ・チャイナタウン、ルビーの指環など)、宮川彬良さん(マツケンサンバII、NHKクインテット)、亀田誠治さん(椎名林檎ベース編曲、スピッツなど)この3名の鼎談って、、、、贅沢すぎますね(気絶)。この3名は世田谷区民会館音楽事業アドバイザーをされているそうで、この動画の鼎談がvol.1なので、次回2回目もありそうです。次回は絶対行きます!!(世田谷区にも職場あるし♪)。私が特に興味深く、共感したところ1)CM音楽を作る現場の話井上艦さんはCM音楽も多く手掛けていらっしゃったそうです。あるCMで、トランペットを使おうと思っていたら「社長が戦争を思い出すから嫌だ」と言われたことや、商品名の歌で、最後の音が下がるのが日本語のイントネーションを考えれば普通なのに、宣伝部の人たちが「最後が下がるのは縁起が悪い。上げて欲しい」というリクエストがあったりしたそうです。(笑)おもしろい、、、音楽家の話って、本当におもしろい!2)スタジオが一つの学校〜最近の録音はどうだろうか私の話で恐縮ですが、ジャズルスに出会う前からミュージシャンとして活動していました。「スタジオがある種、一つの学校みたい」とは、本当にそうで、その日初めて出会ったミュージシャンと、お互いの共通言語を探り合いながら音楽を作る「体験と経験の場」が勉強の場だったなあと感じています。ところが、最近の音楽は、レコーディングするときはパートごとに別々に取るのが多いのだそうです(!)そんなに別々に録るって、、ジャズ系の私にはイメージができないのですが、、、でも、亀田さんがおっしゃっていたように、「ファーストコール(一番初めにお願いする、大好きなミュージシャン)のミュージシャンのスケジュールが空くまでスケジュール調整を粘る」気持ちはものすごく共感です。ファーストコールは、自分の想像を超えてきてくれる、さらに、その時の他のメンバーと化学反応が起きて、もっともっと素晴らしい音楽になるのです。替えはいくらでもいる、ようで実はいない。何にも替え難い、大好きなミュージシャンたちとの合奏が大好き音楽を学んでいて、一番に学んだことだったのかも、と改めて音楽ってすごいなあと思いました。3)紙と手書きの譜面、音楽の覚え方など私は手書きの譜面も大好きです。動画内に出てくるハッスルコピーという写譜屋さんの方に写譜を習ったこともあります。音楽だけど、譜面自体が視覚的なアートなんです。井上艦さんもおっしゃっていましたが、こんなに譜面が読める国はない、海外ではミュージシャンでもコードを読めない人が多い、ここにも共感しました。日本の小学校では義務教育として音符の読み方を習いますよね。私が通ったアメリカの小学校では音符の読み方は習わなかったです。音符の読み方は習わなかったですが、あるロックバンドを聴きながら、ベースパートをみんなで歌ったり、ドラムに合わせて手拍子などはやりました。日本の小学校の音楽の時間はどちらかというと今でも軍隊的な一体感が文化として根付いているように感じます。余談ですが、息子が幼稚園の時に、「ボロぐつブギ」という歌を園児たちが歌っていました。私も子どもの頃から大好きだったボロぐつブギは、シャッフルビートでノリノリな曲ですが、、、ミュージシャンとして衝撃だったのが、園児たちの本番、全員が「気をつけ」をして歌っている姿でした。(ただの保護者の1人としても、シャッフルビートを押さえつけられた園児たちが、動きを一生懸命抑えながら歌う姿は、違和感を感じざるを得ませんでした。)当時、園児たちに歌を教えてくれた担当の先生を責めるつもりは毛頭ありません。日本ではこのように「おかしな方向」で根付いてしまった教育手法や伝統になり文化となってしまっている例が少なからずあるのでは、と感じています。だから、学校の音楽の授業が嫌いな子が生まれるのです。音楽なんて、どこからどう自分に取り込むか、一番大事にしておきたいところのはずですよね。井上さんの「規範を重んじるあまり、弱くなっているところがあるなあと感じる」という言葉にもすごく重い言葉でした。4)100点の答案用紙は全部一緒確かに。そうですね。でも88点や30点は、まちがえ方にバラエティがある、という理論です。すごい、、、!「正しいことはみんなと同じはずだ」という理論、考えさせられます。奇しくも、昨日はメジャーリーグで殿堂入りしたイチロー選手の得票率が99.7%でした。「100%でなくてよかった」と言ったイチロー選手の言葉も沁みますね。ーーーこの記事を書いた人:小向もゆるジャズルスディレクター・講師、英語発音・歌唱トレーナー。元都内区立小学校ALT。岩手県出身。小6・中1を米国カンザス州の現地小中学校で過ごす。東京海洋大学卒業後、ボーカリストとして多くのステージ、テレビCMコーラス、英語ミュージカル歌唱指導等に携わる。豪州発の英語プログラム「Sing to Read! Jazzlesジャズルス」に魅せられ早8年。Sing to Read!歌から派生する体系的な実践英語学習を多くの人に届けたく奮闘中! いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #音楽 #英語 #英語教育 #世田谷区 #大事なこと #音楽教育 #日本の教育 #亀田誠治 #宮川彬良 #受験教育 #井上艦 2