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丸の内サディスティック風コード進行【ポップスのコード進行をジャズ風ソロで弾く】シリーズ第1弾

ポップスのコード進行で
ジャズ風にアドリブソロを弾いてみたいと思った方向けの
ジャズレッスンになります。

【ポップスのコード進行をジャズ風ソロで弾く】シリーズ第1弾として
椎名林檎さんの丸の内サディスティック風のコード進行で
ジャズ風にソロを弾くためのエクササイズを
ステップアップ形式で解説していきます。
ジャズギター初心者さんでも取り組めるように簡単にしてありますので
まずはタブ譜を弾いてみてください。

今回のジャズレッスンは
コードアルペジオを軸にしてジャズ風のアドリブソロを構築しています。
コードアルペジオのジャズのアドリブ手法は
ポップスのコード進行でも簡単にジャズ風に弾くことができる
シンプルなテクニック方法ですので
改めて、ジャズの基礎であるコードアルペジオの重要性を
体感していただければと思います。


丸の内サディスティック風コード進行でコードアルペジオを弾く

ルートの音からコードアルペジオを16分音符で弾きます。
ルートの音からなので、フレーズ同士の繋がりは悪いですが
コードアルペジオでコード進行を追いかける練習の第一歩になりますので
実践では使えない弾き方になりますが
エチュードとして弾いてみてください。

■ステップ1:丸の内サディスティック風コード進行でルートの音からコードアルペジオを16分音符で弾く


丸の内サディスティック風コード進行でコードアルペジオをスムーズに繋げて休符を入れて弾く

先程、ルートの音からコードアルペジオを弾きましたが
今度はルートの音以外からのコードアルペジオを弾いて
フレーズ同士の繋がりを意識して弾いてみてください。
また、休符を入れることにより
休符が入る所までを一つの固まりフレーズとして
聴こえるように工夫しています。

■ステップ2:丸の内サディスティック風コード進行でコードアルペジオをルート音以外からも混ぜてスムーズに繋げて休符を入れて弾く

1小節目:
A♭M7コードのルート音から16分音符で上昇アルペジオ
A♭M7〔R(A♭)→M3(C)→5(E♭)→M7(G)→R(A♭)→M3(C)→5(E♭)→M7(G)〕
G7コードのm7度の音から16分音符で下降アルペジオ
G7〔m7(F)→5(D)→M3(B)→R(G)〕
G7コードの5度の音から16分音符で下降アルペジオ
G7〔5(D)→M3(B)→R(G)→m7(F)〕

2小節目:
Cm7コードのm3度の音から16分音符で下降アルペジオを弾くが
ルート音で止めて
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています
Cm7〔m3(E♭)→R(C)〕
B♭m7コードのルート音から16分音符で上昇アルペジオ
B♭m7〔R(B♭)→m3(D♭)→5(F)→m7(A♭)〕
E♭7コードのM3度の音から16分音符で上昇アルペジオを弾くが
最後の2音の弾く順番を入れ替えています
◆コードアルペジオの弾く順番を少しだけ変えてあげるだけでも
バリエーションが増えますので参考にしてみてください◆
E♭7〔M3(G)→5(B♭)→R(E♭)→m7(D♭)〕

3小節目:
A♭M7コードのM3度の音から16分音符で下降アルペジオ
A♭M7〔M3(C)→R(A♭)→M7(G)→5(E♭)→M3(C)→R(A♭)〕
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています
G7コードのルートの音から16分音符で上昇アルペジオ
G7〔R(G)→M3(B)→5(D)→m7(F)→R(G)→M3(B)→5(D)→m7(F)〕

4小節目:
Cmトライアドコードのm3度の音から16分音符で下降アルペジオを弾くが
最初の音を8分音符で弾いています
Cm7〔m3(E♭)→R(C)→5(G)〕
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています

5小節目:
A♭M7コードのM7度の音から16分音符で下降アルペジオ
A♭M7〔M7(G)→5(E♭)→M3(C)→R(A♭)〕
休符を入れて、ここは導入のちょっとした短いフレーズにしています。
◆数小節で1つの固まりフレーズの中に
こういった短いフレーズを少し入れることにより
緩急ができて、単調差を解消できますので参考にしてみてください◆
G7コードのルートの音から16分音符で上昇アルペジオ
G7〔R(G)→M3(B)→5(D)→m7(F)〕
G7コードのM3度の音から16分音符で上昇アルペジオを弾くが
最後の2音の弾く順番を入れ替えています
G7〔M3(B)→5(D)→R(G)→m7(F)〕

6小節目:
Cm7コードのm3度の音から16分音符で下降アルペジオを弾くが
ルート音で止めています
Cm7〔m3(E♭)→R(C)〕
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています
B♭m7コードのルート音から16分音符で上昇アルペジオ
B♭m7〔R(B♭)→m3(D♭)→5(F)→m7(A♭)〕
E♭7コードのM3度の音から16分音符で下降アルペジオ
E♭7〔M3(G)→R(E♭)→m7(D♭)→5(B♭)〕

7小節目:
A♭M7コードのルートの音から16分音符で上昇アルペジオ
A♭M7〔R(A♭)→M3(C)→5(E♭)→M7(G)〕
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています
G7コードのm7度の音から16分音符で下降アルペジオ
G7〔m7(F)→5(D)→M3(B)→R(G)〕
G7コードのm7度の音から16分音符で上昇アルペジオ
G7〔m7(F)→R(G)→M3(B)→5(D)〕

8小節目:
Cmトライアドコードのルートの音から16分音符で下降アルペジオを弾くが
5度の音で止めています
Cm7〔R(C)→5(G)〕
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています


★弾いている内容はコードアルペジオのみですが
ルート音以外からのコードアルペジオを弾くことにより
コードアルペジオ同士の繋がりをスムーズにすることができます
また、最後弾く音を入れ替えたり、休符を入れることにより
フレーズっぽさが出てきますので
一つのアイディアとして参考にしてみてください★

コードアルペジオの連結をもっと極めたい方は
下記のオリジナル教則本(電子書籍)で練習してみてください

■様々なジャズスタンダードをコードアルペジオのみで弾く

本書は「様々なジャズスタンダードをコードアルペジオのみで弾く」をコンセプトにした第一弾になります。

ジャズの基礎であるコードを追いかける練習の実践的な内容になっています。
目的はとにかくコード進行さえ分かれば、初見のスタンダードの曲でもとりあえず、コードアルペジオで対応できるという状態を目指しています。
コードアルペジオは難しいコード進行や楽曲分析ができなくても有効ですので、様々なスタンダードの曲を弾けるようになりたい方は効果的な練習材料になると思います。
本書の特徴は各曲を「ステップアップ形式」で取り組めるように作っています。
各曲ともそれぞれステップ1から取り組むことにより
確実にそのスタンダードのコード進行でコードアルペジオを弾けるようにします。
第一弾のジャズスタンダードのコード進行は ジャズ初心者に人気の曲、中級者に人気の曲、上級者に人気の曲と様々なコード進行を取り上げています。

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■第二弾!!様々なジャズスタンダードをコードアルペジオのみで弾く

本書は「様々なジャズスタンダードをコードアルペジオのみで弾く」の第二弾になりますのでコンセプトは第一弾と同じになります。

第一弾と同様にジャズの基礎であるコードを追いかける練習の実践的な内容になっています。
今回取り上げるジャズスタンダードのコード進行は、 第一弾がジャズ初心者に人気の曲~上級者に人気の曲と幅広い難易度の曲を取り上げたのに対し、第二弾はジャズ初心者が挫折しやすい曲(中級者よりの曲)を中心に取り上げました。
また、今回は特別ボーナス曲としてジャズブルースを追加していますので
11曲のコード進行で徹底的にアドリブの基礎を固めます。
本書の特徴は第一弾と同様に各曲を「ステップアップ形式」で取り組めるように作っています。
各曲ともそれぞれステップ1から取り組むことにより
確実にそのスタンダードのコード進行でコードアルペジオを弾けるようにします。
第一弾との違いは、取り上げる曲が違うだけですので
第一弾と併用すると効果抜群です。

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丸の内サディスティック風コード進行でコードアルペジオをスムーズに繋げて休符を入れて定番ジャズフレーズを混ぜて弾く

コードアルペジオでスムーズにフレーズ同士を繋げられるようになったら
コードアルペジオの一部を
ジャズの定番フレーズに置き換えて弾いていきます。

定番のフレーズを当てはめるときは
フレーズ同士がスムーズに繋がるように
フレーズの繋ぎの部分の音程差を意識して繋げています。

フレーズ同士の繋げ方のコツは下記のレッスン記事
第10章:ツーファイブ(ワン)フレーズを定番フレーズを組み合わせて作る方法で解説していますので参考にしてみてください。

■ステップ3:丸の内サディスティック風コード進行でコードアルペジオをスムーズに繋げて休符を入れて定番ジャズフレーズを混ぜて弾く

1小節目:
A♭M7コードのルート音から16分音符で上昇アルペジオ
A♭M7〔R(A♭)→M3(C)→5(E♭)→M7(G)→R(A♭)→M3(C)→5(E♭)→M7(G)〕
G7コード【m7,♭13,5,11,M3,♭9,R,m7:定番フレーズ】
Gハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ(HmP5↓)スケールを
m7度の音からそのままスケールを下降させているだけの
フレーズですがハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ(HmP5↓)
スケールの定番フレーズになります

2小節目:
Cm7コードのm3度の音から16分音符で下降アルペジオを弾くが
ルート音で止めています
Cm7〔m3(E♭)→R(C)〕
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています
B♭m7コードのルート音から16分音符で上昇アルペジオ
B♭m7〔R(B♭)→m3(D♭)→5(F)→m7(A♭)〕
E♭7コード【M3,♭9,R,m7:定番フレーズ】
♭9度の音を加えた定番フレーズです

3小節目:
A♭M7コード【M3,11,♯11,5,M3,R:定番フレーズ】
M3度の音から5度の音までクロマチックアプローチで上昇してから
M3度、ルートと弾いている定番フレーズです
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています
G7コード【R,♭9,♯9,M3,♭13,m7,♯9,♭9:定番フレーズ】
前半1拍はGオルタードスケールをルート音からM3度の音まで上昇して
後半1拍はGオルタードスケールを【♭13度→m7度→♯9度→♭9度】
と弾いています

オルタードスケールの構成音【R,♭9,♯9,M3,♯11,♭13,m7】

オルタードスケールの詳細については下記の動画をご覧になってください。

4小節目:
Cm7コード【5,m3,9,R,M7,9,R,5:定番フレーズ】
前半1拍は
マイナー版の「ソミレド」フレーズ【5度→m3度→9度→R】を弾いて
後半1拍はCメロディックマイナースケールを【M7度→9度→R→5度】
と弾いています
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています

5小節目:
A♭M7コード【R,9,M3,♯11,5,13,M7:定番フレーズ】
A♭リディアンスケールをルートの音からそのまま上昇しています
G7コード【♯9,♭9,R,m7,♭13,M3,♯9,♭9:定番フレーズ】
Gオルタードスケールを
♯9度の音からオクターブ下の♭9度の音まで下降しますが
途中♯11度の音を飛ばして弾いています

6小節目:
Cm7コードの5度の音から16分音符で上昇アルペジオ
Cm7〔5(G)→m7(B♭)→R(C)→m3(E♭)〕
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています
B♭m7コードの5度の音から16分音符で下降アルペジオ
B♭m7〔5(F)→m3(D♭)→R(B♭)→m7(A♭)〕
E♭7コード【M3,5,m7,♭9:定番フレーズ】
♭9度の音を加えた定番フレーズです

7小節目:
A♭トライアドコードの5度の音から16分音符で下降アルペジオを弾くが
最初の音を8分音符で弾いています
A♭M7〔5(E♭)→M3(C)→R(A♭)〕
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています
G7【R,♭9,♯9,♯11,♭13,m7,♯9,♭9:定番フレーズ】
前半1拍はGオルタードスケールを
ルート音から♯11度の音まで上昇しますが
M3度の音を飛ばして弾いています
後半1拍はGオルタードスケールを
【♭13度→m7度→♯9度→♭9度】と弾いています

8小節目:
Cmトライアドコードの5度の音から16分音符で下降アルペジオを弾くが
m3度の音で止めています
Cm7〔5(G)→m3(E♭)〕
休符を入れて、ここまでを1つの固まりフレーズにしています

★コードアルペジオの一部を定番フレーズに置き換えたことにより
ジャズ度が少し上がったと思います
定番フレーズの引き出しが多いとより
色々なフレーズに置き換えることができるようになるので
アドリブの自由度が拡がりますので
定番フレーズもこの機会に少しずつでもストックしてみてください★

定番フレーズの引き出しを増やしたい方は
下記のオリジナルフレーズ集(電子書籍)で
1日に1個でもストックしていくだけで、ジャズの語彙力が増えて
アドリブの自由度が拡がると思います

■整理されたコード機能別ジャズフレーズ集3500

本書はコード機能別に
全て始まりの度数と上昇、下降の流れを整理して分類しています。
またフレーズの覚え方としてただ闇雲に暗記しても忘れやすいのと
応用が利かないので全てのフレーズに解説を入れています。

下記がコンテンツ内容になります。
CONTENTS
■第1章 Ⅱm7フレーズ:570個
▶1小節フレーズ:330個 ▶2小節フレーズ:240個
■第2章 Ⅱm7(♭5)フレーズ:320個
▶1小節フレーズ:176個 ▶2小節フレーズ:144個
■第3章 ドミナントフレーズ:680個
▶1小節フレーズ:680個
■第4章 メジャートニックフレーズ:360個
▶1小節フレーズ:236個 ▶2小節フレーズ:124個
■第5章 マイナートニックフレーズ:150個
▶1小節フレーズ:88個 ▶2小節フレーズ:62個
■第6章 メジャーツーファイブワンフレーズ:440個
▶2拍チェンジフレーズ:140個 ▶1小節チェンジフレーズ:160個 ▶4分3拍子(ワルツ)フレーズ:140個
■第7章 マイナーツーファイブワンフレーズ:440個
▶2拍チェンジフレーズ:140個 ▶1小節チェンジフレーズ:160個 ▶4分3拍子(ワルツ)フレーズ:140個
■第8章 解決しないセブンスフレーズ:280個
▶1小節フレーズ:140個 ▶2小節フレーズ:140個
■第9章 ディミニッシュフレーズ:260個
▶1小節フレーズ:135個 ▶2小節フレーズ:125個

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有料版はコチラ


最後までお読み頂きありがとうございます。
そして、お疲れ様でございます。

今回はコードアルペジオを軸に休符と定番フレーズを混ぜて
ジャズのアドリブフレーズを作っていきました。
ポップスのコード進行でジャズ風のお洒落なアドリブソロを弾きたい方は
一つのアドリブ方法のアイディアとして参考にしてみてください。

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