015 タコ脚アダン 群れるヤドカリ
島のあちこちに生息するアダン。
グリーンの実が熟し、夏には甘い香りを放つ。
気根がタコの脚のように地に潜り込み、枝もくねりながら伸びている姿のアダンも多い。
ヤシガニの好物でもあるが朝夕に見られる光景は、熟し落ちたアダンに群がるヤドカリの姿が見られる。
タコノキ科タコノキ属のアダンは、茎から木根を地面に伸ばし支柱根とし、海岸沿いの風に耐えている。漢字での表記は「阿檀」
朝夕の浜辺には規則的な模様を作り出すヤドカリの歩行跡が縦横無尽に伸びている。体格からは測れないほどの距離を移動している。
その姿は懸命で可愛らしい。
近づくと貝の中に隠れて危険が過ぎるのをまつ。
小浜島で出会うヤドカリたちは、手に持っても比較的早く顔を出して脚を動かし出す。子どもたちにも人気だ。
食事に夢中なので、少し近づいてみた。
様々な貝を身に纏ったヤドカリが、鮮やかなオレンジ色のアダンの果肉を頬張る。
食後には茶色に変色した繊維だけが残っているはず。
生きる姿に励まされてしまう光景だ。
コーラルブルーの海が背景だけになおさら生きるが輝いて見えてしまう。
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