コロナの「予言」生きず 米大学、2年前に研究報告書
ジョンズ・ホプキンス大学の「報告書」は大変示唆に富む内容で単に医療の一報告書で終わらせてはいけないように思われる。
歴史的な記録や政治的意図に基づいてリストアップされたウイルスに拘ってはいけない。/インフルエンザ並みの調査監視の提案。/臨床試験は現場医療の声に耳を傾け、官民の資金の提供を進める。
これらの戦略は病原体に対する分析を冷静にかつ合理的に行い出てきたものであろう。日の当たらない分野(感染症)で若手も育ちにくい、製薬ビジネスとしても魅力がないなど課題は多い。人類の知を結集して未知への領域へ歩を進めていかなければ世界的大流行は形を変えて続いて行ってしまう。過去の成功や常識に囚われてしまいなし崩し的な対策になることも十分考えられるのだ。
しかし、ジョンズ・ホプキンス大学の「報告書」では専門家への聞き取りがまとめられ知の連帯が行われた。「報告書」は警句となり、知を結集させ戦略を立てうる契機になることが証明された。この証明を展開/実践するための連帯こそが次の大きなステップであるに違いない。
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