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ラジオのすすめ

新年あけましておめでとうございます。

昨年は「ステイホーム」が呼びかけられ、年越しを自宅で過ごしたという方も多かったのではないでしょうか。テレビも似たようなお笑いや音楽番組ばかりだし、いい加減飽きたな…なんて方もいらっしゃるかと思います。そんなあなたに、今日はラジオのすすめ。

僕はラジオを聴くのが大好きです。自宅や通勤中はもとより、ラジオを聴く時間を作るためにドライブをするほどには、僕の生活には常にラジオがあります。こう聞くとなんだかとっても平成初期な趣味にも聞こえますが、僕が聞くのはもっぱら「インターネットラジオ」です。

ネットラジオとは、インターネットで配信されているラジオ番組で、専用のアプリや番組サイトにアクセスすることで視聴出来る番組です。
音楽系で挙げますと、例えばJazzを一日中流してくれるアプリ(Jazz Radio等)がありますよね。あれもネットラジオといえます。ネットラジオ放送局によっては、いわゆるFM・AMラジオさながら、時間ごとに様々なラジオを配信している番組もあれば、曜日ごとに更新された番組を選んで聞く形態(YouTubeのような感覚です)もあります。中には生放送の番組もありますし、映像付きの番組もあります。(なので本記事においては「視聴」という言葉を使っています)

FM・AMといった地上波ラジオとは違い、ラジオの受信機が無くとも視聴できるネットラジオは、ラジオの視聴環境の裾野を広げ、それはすなわちラジオ番組を多様化させたといえます。
地上波ラジオも、Radikoの台頭によりネット環境での視聴が可能となり、大手放送局では地上波での聴取率(ラジオにおける視聴率)の集計を取りやめるなど、ラジオの舞台は間違いなくネットに移行してきています。

固い話が続きましたが、とどのつまり言いたかったことは「ラジオって今は幅広いから、好きなの見つかるかもよ」ということです。

僕のラジオとの出会いはアニメ作品を取り扱ったラジオ(通称:アニラジ)でした。音楽との出会いは「けいおん!」でしたが、ラジオとの出会いもけいおん!がきっかけでした。公式HPに「RADIO」の項目があり、覗いてみると「らじおん!」というタイトルのラジオが配信されているのです。作品に出演する声優さんが、作品についてや、全く関係ないことを話すアニラジとの出会いはこれで、ここから多くのアニラジに触れていきます。

そんな中で出会った、文化放送が放送するラジオ「アニスパ」というトーク&情報番組のパーソナリティのお一方:鷲崎健さんという方に、僕の人生は大きく影響されていくことになります。
それまでも「トークの面白い人だな」という理由でアニスパを聞いていたのですが、鷲崎さんが(自称)趣味で出しているアルバム、その3rdの特集をしている回を聞き、その音楽の素晴らしさに完全に心やられてしまいました。

ちょっと脱線しますが、鷲崎さんの楽曲を少しご紹介↓(これは4thアルバム収録曲ですが)

「トークも面白くて、曲も素晴らしい!こんな人に僕もなりたい!」という自我が、僕に芽生えました。

その鷲崎さんの別番組で、リスナーに音源を投稿してもらうコーナーがありました。その回の「世界の音楽音源」という難しめのお題に対し、リスナーから送られてくる音源はアイリッシュ・ロシア民謡・ラテン・フォルクローレ・東南アジアの早朝に聞こえてくる謎の音・他多数…という衝撃のラインナップ。その多くに造詣のある鷲崎さん。

「僕もジャンルとか言ってないで、世界中の音楽に詳しくならなきゃ!」という自我が、僕に芽生えました。

ここまで聞くと「なんだ、ラジオが凄いんじゃなくて、ラジオヒーローに出会って憧れたって話でしょ」と言われそうですが、勿論その他の魅力もあります。

例えばラジオゲストにミュージシャンや作曲家の方などが出演された時、自分の作品や、ライブ、演出について数十分に渡って本人が話を深堀する媒体はラジオだけだと思っています。
テレビは「動」の媒体なので、コンテンツに対して立ち止まって、深堀することを中々行えません。雑誌インタビュー等紙媒体はどうしても洗練された、体温の伝わりにくさがもどかしいです。

それに対してラジオでは、話し手がどこに重心を置き、感情を注いでいるのかが分かる、肉声であるからこそのエピソードの深化。そして、洗練された文章でないからこそ出てる人間性。画面に動きがないからこそ、話し手は心を動かしてリスナーに届けようとするし、そういう番組は面白い。

テレビとは違う、心を揺らすコンテンツとしてのラジオ。一聴すると古臭いメディアから、だからこそ人は離れることなく、さらにその裾野を広げているのだと思います。

なんだか熱がこもり過ぎたような気もしますが、ラジオ、いいもんですよ。僕みたいに人生変えられたり、あるいは色んな話が聞けたり。時には感動しちゃったりして。皆さんも、まだまだ続きそうなステイホームの期間に、素敵なラジオライフを過ごしてみては。

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