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お洒落とは無縁な僕の生活(15)
令和五年三月二十四日(金)
クライアント先に台本を提出する。少し書き方を変えたため、どうなるかはわからない。しかし、自分では良いと感じている。これがくせ者だ。自分では良いと感じているものほど、他人から見るといまいちであることは往々にしてある。
僕はとりあえず、返答を待つ。これでいまいちであった場合、先に進めていると、結局は無駄足になってしまう可能性があるからだ。それを避けたい。しかし、先に進めていないと、仕事が停滞している感じがすごく嫌だ。なるだけ速く返答がほしいが、どうなることか。
その間にパステル画を描く。これはもう習慣づいている。しかしここ最近は天気が悪く、外で写真を撮っても、曇り空ばかりで面白くない。もっと自分の色を、自分の色彩を手に入れたいが、それにはきっと時間がかかるだろう。僕には美術の素養がない。本当の意味での下手の横好きで、三十代になってから、中学校以来の絵画に取り組むという、いかにも娯楽的なやり方だ。
これを馬鹿にする人もいるだろう。でも、かまうものか。僕自身が楽しんでやっているのだ。それでいい。それだけで十分だ。小説もまたそのように考えないといけない。なにか結果を残さなければと思うと、気負いがすごい。もちろん、成長したいし、誰かしら読んでくれる人、絵画であれば見てくれる人を、感動させ、心動かし、楽しませたいと思うが、それは読んでくれる人にもよる。他人の心を全て完璧にコントロールすることはできない。自分に出来るのは、ただ書き、描き続けるだけである。
短歌も似たようなものだ。もはや日記のような感じになっている。それでもいい。響きと、飛躍。イメージの拡張。それを大切にして、また今日も一首、二首と詠み続ける。
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