逃病小説 #9

2021/3/15(月)④
今日行った検査の結果を聞くために、明後日通院しなくてはならなくなった。明後日は仕事のため休みを取らなければならないので、上司にその事を伝えるとともに、ガン宣告された事、治療のために今後入院・手術が必要なことも報告するため職場へ向かった。
上司に時間をとってもらい、これまでの事を説明した。すると、上司は段々と涙目になり、鼻も啜りだした。うーん、なんだか大変なことなんだ、と思うと同時に妙にこちらは冷静になった。たしかに急に「実はガン宣告されまして」などと言ったら驚かれるのも無理はない。
一通り話をして、家路に着く。

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