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中居君の引退
私の青春時代に見ていたテレビを賑わせた芸能人の一人、中居君が突如引退。
ファンというほど好きだったわけでもないが、出ていて不快になるほど嫌いではない、好感度はどちらかといえば良い方だったと思われる。ワタクシが愛してやまない安室奈美恵さんがうたばんに出ているときとか、スマスマとか…色々なところでトークを弾ませていたからというのもある。
しかし、今回の件でもやはりワタクシが気になって仕方なかったのは聴衆の目、批判である。正直ワタクシは、この一連の事件をこれでもかというくらいに叩き潰すこの風潮の方がよっぽど気になる。
ワタクシはこの事件の被害者でもなければ関係者でもない。家族でもなければ友人でもない。よって、テレビに映っている姿(仕事をしている姿勢)が不快でなければ、プライベートで何をしていようが
ワタクシには、一切関係がない。
なぜ、プライベートで起こった事件に対して真相はどうだったのかと執拗に関係のない人たちが知ろうとするのかが全く理解できない。
それどころか、それらを知ることで「正しく批判してやろう!!」という雰囲気を醸し出している勢が滑稽に見えてならないのである。
…アナタ、中居君のなんなのさ?
アナタ、何してる人なの?
…アッコか!
示談が成立していると言われれば「そうなんだ」だし、
個人間の問題だと言われれば「あっそう…」である。
解決したのか、してないのか、本人たちにしかわからない事なのであれば、本人たちだけが知っていればいい話である。
恐らくこの手の話は、氷山の一角だし、いくらでもあるテレビの世界の闇だろうなぁと思うし、こんな話は昔からよく言われていた話。
なのに、手のひら返したように一斉にフジテレビからもスポンサーシップを手を引く企業に対しても
「そういうのあるの昔から知ってたよね?」
「世間一般に公になったから手のひら返すんだ」
と思ってしまう。
カマトトぶりやがって
―暗黙の了解
ワタクシは昔から「暗黙の了解」という言葉で片づけられる理不尽さに腹を立ててきた。それは幼少期から引っ越しを続け、各学校、各地域で存在する、全く理にかなってない理不尽なルールを次々と無視して破り続け、バッシングされて育ってきたからでもある。
大半の「は?こうしなきゃいけないんだよ?」という滑稽なルールは、ある日、例えば大きな権力を持つ先生などの目に留まり、指摘をされると、そのルールを作ったボス的存在を別とし、ただ黙って従っていただけの人達は、ビックリするくらい一瞬で「そうだよ、こんなのおかしい」と手の平を返すのを見てきた。
・・・いや、そう思うなら元からすんなよ
と思うワタクシ。
それに近いものを彷彿とするのでしょうな。
―時代は地の時代から風の時代へ
恐らくこれまで暗黙の了解でまかり通ってきたイケナイ事とかが許されない事になってきたんだろうなぁとは思う。そんな悪しきものは撲滅されるべきではある。間違っても支持をするつもりはない。
が、同時に
自分で考える事の出来ない流されるだけの薄っぺらな人に限って、鬼の首取ったように大騒ぎするこの愚かな風潮も一緒に滅びろと思う。
子供のころから知っている芸能人や著名人が次々に亡くなっていったり、引退していく中、若い頃、キラキラしていた人の最後がこのような形になり引退して行ってしまうのは寂しいなぁと思うのである。
そして、引退に追い込むまで執拗に叩き続ける無関係の人たちの方がよっぽど迷惑でよっぽど目障りだと感じるワタクシなのであった。