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ジロリンタン備忘録211206

『シーラ号の謎』の画像がどうして今頃話題になるの?

 うん、どうして話題になるのかなあ? 最近、この映画に関係した人が亡くなったのかなあ? ……とここまで書くと、わかったかな? 最近亡くなった作家は、『青鉛筆の女』(創元推理文庫)のゴードン・マカルパイン(マッキャルパインのほうが英語発音に近いかな?)(11月29日没、62歳)とか、『手負いの森』(早川文庫)や『憤怒』(新潮文庫)のG・M・フォード(G M自動車ともフォード自動車とも無関係)(12月01日没、76歳)とかいるね。
 スティーヴン・ソンドハイムが11月26日にコネティカット州ロクスベリーで亡くなった。91歳だった。いちおう自然死だ。1930年3月22日、ニューヨーク市のうまれ。ちょっと待ってくれよ。ソンドハイムは今度リメイクが上映されるスティーヴン・スピールバーグ監督の<ウェスト・サイド・ストーリー>の作詞家だろう。それに、<スウィーニー・トッド>の作詞作曲、<ジプシー>の作詞、<リトル・ナイト・ミュージック>の作詞作曲などで有名だよね。
 1977年公開の<リトル・ナイト・ミュージック>はブロードウェイのミュージカルでは大当たりしたけど、1977年の映画版はアメリカでコケてしまって、日本では劇場公開はなかったんじゃないかな。ハロルド・プリンスが監督で、エリザベス・テイラーが名曲<センド・イン・ザ・クラウンズ>を懸命に歌ったのに。ほかに、ダイアナ・リグやレスリー=アン・ダウンも出演してたのに。これはイングマール・ベルイマン監督の喜劇映画<夏の夜は三たび微笑む>が原案なんだけど。
 話が脱線してしまった。ソンドハイムはミステリーも好きで、アンソニー・パーキンズと共同で1973年公開の<シーラ号の謎>の脚本を書いたのだよ。ハーバート・ロスが監督して、出演者はジェイムズ・コバーン、ジェイムズ・メイソン、ダイアン・キャノン、ラクウェル・ウェルチなど。評判がよくて、エドガー賞映画脚本賞を受賞したほどだ。おれは映画を見逃している。パーキンズとはあと2本脚本を書いたらしいけど、映画にはなっていない。
 同年にワーナー・ブックスがノヴェライが出たのだが、日本版はない。おれはノヴェライ版を買ったのか、読んだのかどうかも覚えていない。小説屋さんはアレグザンダー・エドワーズで、本名はレオノア・フライシャー。ほかに、マイク・ルート名義でもノヴェライをしている。フライシャーは当時、<ニューヨーク・マガジン>にニューヨーク界隈でのショッピング・セール情報を書いていたことがある。そう、20年ほど前に、ある出版社で英語顧問をしていた男性の母親だ。
 現在、アマゾン・プライムで299円で映画を観られるようだ。

 12月にはいると、クリスマス・シーズンが本格的になるね。
 今年の年の瀬は特に忙しくて、落ち着かないだよね。本当のところ、この年齢になると、お正月なんか嫌いになるね。べつに、TVが好きなわけでもないが、年末年始のテレビ番組は撮りだめしているので、特別番組と称して、つまらないものばかりだ。
 やっぱり仕事をするか、読書をするしかないか。あ〜あ、ため息のつくことばかりだね。//

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木村二郎
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