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ぼくはジミー210725

 [きょうは休みをもらって、親友のジミーに登場してもらおう。
 ジミー、じゃあ、あとは頼むぜ。(ジロリンタン)]

 ぼくはジミー。
 ゴリラの縫いぐるみなんだ。
 ゴオにいちゃんとマアちゃんの家に来て、もう30年経つよ。

 これから、ぼくとぼくの友だちの話とか、ゴオにいちゃん(男性、仮名)とマアちゃん(女性、仮名)の話をしようね。
 まず、ぼくがこの家に来たときのことを話すよ。
 約30年前、ぼくはある百貨店のおもちゃ売場にいたんだ。
 そこにマアちゃんが来て、ゴオにいちゃんのクリスマス・プレゼントとしてぼくを引き取ってくれた。
 マアちゃんもそう言ってるよ。

 でも、ゴオにいちゃんはそうじゃないと言うんだよ。
 ぼくがある百貨店におもちゃ売場でうろうろしていたマアちゃんを見て、面白い人だと思ったので、マアちゃんをゴオにいちゃんの家に連れて帰ってきたって言うんだ。
 どっちが正しいのかなあ? まあ、どっちでもいいや。
 ゴオにいちゃんの家はアパートメントで、マアちゃんと一緒に住んでいる。
 そのとき、ぼくは竹かごを背中にしょっていたんだよ。
 にいちゃんはぼくがしょっている竹かごを背中からおろしてくれた。
 ゴミ拾いや栗拾いをするんじゃないから、ぼくが背中にしょう必要がないんだって。
 おかげで、背中が軽くなったよ。ありがとう、にいちゃん。
 そのとき、ぼくはバナナを右手に持っていた。
 左手にマジックテープの硬い面がついていて、柔らかい面のバナナにくっつくと、バナナを両手ではさんで体の前に持っているように見えるわけだよね。
 それも、あとで小さいスカイが仲間にはいったときに、バナナが邪魔だからというので、スカイがぼくの前に並ぶことになったんだけど、スカイの話は別の機会に説明するね。

 まあ、この新しい随筆集は、ぼくの世間話を書くので、みんな読んでくれると嬉しいなあ。
 次は、ぼくの仲間を紹介するね。


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木村二郎
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