英国の超名門ザ・ナインの3校を受けてみた。「一般人×外国人×コネゼロ」息子。学科試験の結果は?
ザ・ナイン って何じゃろう?
ザ・ナインとは、英国のボーディングスクールの中でも特に代表的な名門校9校をまとめて「ザ・ナイン」と呼んでいます。
イートン
セントポールズ
ウィンチェスター
ウェストミンスター
ハロウ
マーチャント・テイラーズ
チャーターハウス
ラグビー
シュールズベリー
の9つの学校。
日本の室町時代から戦国時代にその多くが創立され、貴族や聖職者によって設立されました。
当初多くは貴族のための学校として開設されましたが、後に貴族だけでなく一般の生徒にも開かれたため、私立(プライベート)にも関わらず、未だにボーディングスクールの多くは「パブリックスクール(公にひらかれた学校)」と呼ばれています。
中には、ラグビーやハロウなど上海や日本などに進出を果たしていることで有名な学校もありますし、イートンなどは英国王室の王子などが行く学校としても有名です。
9つの学校については現在、伝統はあるけれどさほど熱狂的な人気を集めない学校なども含まれますが、さすがは伝統や格式を重んじる英国。どの学校も校名を出せばチョットいち目置かれたりするのだそうです。
その中の3校を受け、試験の結果が来たので備忘録として少し残しておこうと思います。
「一般人×日本人×コネゼロ」の彼。
そんな名門校なんて、夢のまた夢よね…と思いながらも記念受験的に受けた3校。
たとえ学科試験が受かったとしても、スーパー難関と呼ばれる鬼の面接が待っています。
「ま、パンピーの我らにとっては、縁のない世界だけど、せっかく英国にいて気軽に受けられる環境にいるんだから、受けてみよっかw」
くらいの気持ちで受けたのでした。
もちろん、受験料もかかりますし、今彼がいるウェールズからは交通費もかかります。
今住んでいる寮から遠方に一人で行く時は、必ずガーディアン(保護者の代わりに面倒を見てくれるよう依頼した現地に住む人)に伴われるか、もしくはチャーターしたタクシーでの移動が必須です。
この「ガーディアン」。当初業者に頼もうと思っていたものの、私の大学院時代の友人に軽い気持ちで頼んだら「いいよーん!」と快諾してくれたので、お願いしちゃったのですが、
そのガーディアンを頼んだイタリア人の友人はロンドン大学LSE(London School of Economics)で最近准教授に昇進したということで、超絶忙しい。。。
そんな多忙な彼に
「うちの息子がロンドンに受験しに行くから、ウェールズとロンドンの送迎よろしく!往復だけで6時間ダヨ!」
なんて頼めるわけもなく、仕方なくタクシーをチャーターした訳です。とほほ
それが超絶高い!!!!涙
ぅぅぅ大誤算。
ウェールズからロンドンまで車で片道3時間。
日本のタクシーよりもっと高いイギリス…
その金額、きっとお察しいただけることと思います。
まぁ、タクシー代でヒーヒー言っているような我が家ははお呼びでないってことでしょうけど、それにしてもイギリス、全てが高い。。。
ザ・ナイン出身者って、どんな人?
イートン出身の元クラスメイト
実際、私の通っていたUniversity of London, King’s College でも、ザ・ナイン出身の学生がいました。
イートン校出身だった私のクラスメイトの1人。
特にイートンはイギリスの王子や、各国の王族なんかが通う事でも有名なイートン校の出身者は、イートニアンなどと呼ばれ、独特のアクセントで話すことでも有名です。
かなり細身の長身で、髪はブロンド、そしてメガネ。
もう少し鍛えればかっこいいのになぁ、と思う風貌でしたが彼は「マッチョ」や「モテ」に一ミリも興味のないタイプで、その出自をひけらかすようなところも一切ないタイプでした。そして宇宙人ぽさすらある超真面目な人笑(宇宙人て真面目なのか?)
なので当時英語もかなり怪しいへなちょこ東洋人の私が話しかけても、誰が話しかけても一切態度を変えずどこかひょうひょうとした様子。
すぐにずり落ちてくるまん丸なメガネを上げ上げしながら気楽に話してくれたものでした。
初めて会った時にお互いに自己紹介をした際、彼はちょっと気恥ずかしそうに、自分の名前を言うのをモジモジしていました。
なぜにあなたはそんなにモジモジシテイルノ?
と不思議に思っていると彼は言ったのです。
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