ドバイ ゴールドスークで初めての「金」を買ってみたら面白すぎた
今回初めてのドバイながら、有名なゴールドスークで金(ゴールド)を買いました。
UAE人の知人数名から
「金は買うの?ドバイに来たら買った方が良いよ」
「金は買う・投資というより、”不安定な通貨を金(ゴールド)に替えておく”みたいなイメージに近いよ」
などと言われ、むくむくとその興味が増していったのです。
見ての通り、大きな元手があるわけではありませんので、「投資」と呼べるような代物ではありません。
ですが、最近すっかり高級ブランド物や貴金属への興味が無くなってきてしまっている私が、久しぶりに貴金属を買ってみようかと思ったのは事実でした。
もともとさほど高級ブランド品には興味の薄かった私。
そこへ追い討ちをかけたのが先日クリスチャンディオールでの下請け業者の労働搾取のニュースでした。
原価9,200円のバッグを44万円で売っていた…という話ですが、もともと原価的に見れば価値の高くないものに、何十倍も乗せられたブランド料や広告宣伝費を払うのが馬鹿馬鹿しくなってしまったのです。
そんな中で、金への投資を念頭に勉強し始めてみると、結構面白かった!
実際にちょびっとながらも買ってみたら、その交渉も含めてもっと面白かった!
ということでせっかくなのでちょっとここでシェアして行きたいと思います。
そもそもドバイのゴールドスークで売られている金はホンモノ?
なんとなく、中東の「スーク」と言われると、偽物・まがいものの宝庫という感じがして、怪しい響き満点ですよねw
ですが、管理政府として有名なUAE🇦🇪政府が、ゴールドスークの品質を厳しく管理しています。そのため、ニセモノなんて売ったら1発でライセンス剥奪されてしまうのです。
なので、まず言えることは客引きしてなくても賑わっている店はホンモノしか無い店と言えるでしょう。
その点客引きしてるような店は要注意。別の変な店に連れて行かれてニセモノや、不必要に高いものを売りつけられる可能性もゼロではありません。
どうやって良い店を見分ける?
私も、まだまだ初心者なので知ったようなことは言えませんが、
・ヒジャブをしているイスラム系の女性や、インド系の女性がお客として多く入っている店を選ぶ
イスラム系・インド系の富裕層は、その富の証として、そして夫からの愛の証として、金を購入したり、プレゼントされたりすることが多いのだとか。
彼女たちは、金を買い慣れているので、良い店に集まると言われています
・多店舗展開している大手の金ショップを選ぶ
例えば私が行ったのはKanz Jewels Gold Souk というドバイ最大手のお店でした
https://maps.app.goo.gl/7Hpzt5hGd7qoWkZF7?g_st=com.google.maps.preview.copy
Googleの口コミで、1万件以上のレビューで星5という脅威の高レビューは、さすがにすごいですね。
何かからくりでもあるのか、と最初は疑いもしましたが、もちろん購入時に店員の目の前でレビューさせられることなどもなく、ピュアに良い買い物をした顧客が高レビューをつけているものと思われます。
上記のKanzの回し者でもなんでもありませんが、たしかに店の雰囲気、盛況ぐあい、価格ともに申し分ありませんでした。
店員さんに話しかけられたらどう対応?
ここは店員に話しかけられたら普通に対応をしてどんどん商品を出してもらいましょう。
こちらの都合をまぁ〜無視しでガンガン話しかけてくるので、ちょっと引き気味になってしまうかと思います。
適当に受け流したりして、勝手にひとりで見ることはできますが、所狭しと何重にも金の宝飾品が積み重なっているので、店員さんをつけながら話をして色々見せてもらった方が良い買い物ができるはずです。
価格の見方
基本的には
「重さ✕金のレート+デザインや加工費+店のマージン」
で価格が決まります。
・金の重さ
全ての商品にタグが付いていて、そこに金が何グラム含まれるのか記載されています。
・今日の金のレート
それぞれ18金、22金、24金でレートが違います。
(18金は18carats、24金は24caratsなどと、ダイヤモンドのようにカラットで表現されています)
レートは、ショーケースの横に貼り付けてある場合がおおいですが、その日にインターネットでもチェックしておくと安心です。
・デザイン費+店のマージン
これはモノによります。ものすごく手の込んだ商品であれば、デザイン費用も高くなりますが、トータルの商品価格が金の価格の10%~20%で取引されることが多いようです。
価格交渉はできる?
もちろんできます。先ほど紹介したKanz も含めどんな店でも必ず価格交渉をしてください!
みんな制服をビシッと着ているので、
「価格交渉なんかできる店なの?」と不安にもなりますし、
日本ならジュエリー買うのに価格交渉なんて経験ないから、ひるみそうになります。
日本でいきなりジュエリー買いながら
「安くなんない?」
なんて言った日には、
「どうぞお帰りください」
ってなりますもんねw
でも、ドバイなら大丈夫。必ず価格交渉をしてください。
2個以上買わないと価格交渉は失礼かしら…?なんて思うこともありません。
1個買うだけでも必ず交渉を!
いくらで買えれば御の字?
私はまだまだぬるいかもしれませんが、
金の重さ×金の価格
は、いわゆる原価ですので、それ以下には絶対ならないとして、その金額に対して+10%〜15%くらいならかなり上手に買い物をしたと言えるでしょう。
もう少し高めに設定して、「金の重さ×金の価格」に20パーセントくらい上乗せしたくらいの価格で買えたらまずまず御の字かと思います。
いくらから価格交渉を始めるべき?
先ほど書いた通り、
「金の重さ×金の価格」は原価
ですので、それ以下には絶対ならないとして、その原価金額に対してプラス9〜10パーセントくらいから始めてみると良いかもしれません。
スタート地点は非常に大事です。
それ以下には決して下がらないので、ぜひ低めからスタートしてみてください。
万が一、最初の価格交渉で提示した金額が一発で通ってしまうようなことがあれば、
それは
お店でしっかり利益が確保できる金額=購入者にとっては高い
という可能性が高いかも知れません。
その場合は、「やっぱりもう少し考えたい」とか「パスポートを忘れた」とか、「一度家族に相談する」とか、なんでもよいので一度その店を離れることをお勧めします。
同じ店でも店員によって価格が違う?
同じ店でもかなり店員さんによって価格が違います。
私のほんの少しの経験ではありますが、若い人よりもチョット重鎮ぽい人の方が自分の判断で価格を決められるし、若い人ほどガツガツ1人の顧客から儲けようとしない傾向がある(?)ような気もします。
実際に、同じデザイン・同じグラム数の商品を、時間と店員を変えて価格を聞いたところ、最初の提示価格が90,000円⇔60,000円 と、約3万円もの違いがありました。
ただこの当たりの店員さんとの出会い、こればかりは運なので、祈りましょう。
店員さんを変えたい時は?
やはり人間同士ですから、
「なんとなくこの人から買いたく無いな」とか
「何回交渉してもこの店員さんめちゃ高い金額ばかり提示するな」とか
色々あると思います。
さすがに「別の人に変えて欲しい」というのは失礼なので、
先ほどのように適度な理由をつけて、一度店を離れましょう。
そこでしつこく付きまとってくるような店や店員の方もいますが、
もう少し時間が必要なの、ときっぱり断ることが大切です。
免税はできる?
これもちゃんとした本物を売っている店ならできます。
ドバイのVATと呼ばれる付加価値税(消費税みたいなもの)は5%です。
支払った付加価値税のうち、85%は免税で戻ってくる=VAT5%のうち85%が返ってくる(ってことは買った額の4%が返ってくるということ)なので、
免税する場合、購入額の96%が実際の購入額と考えてOKです。
入店時、店で免税の手続きができるかは事前に要確認です。
支払い方法は現金?カード
できれば現金で買った方が、安くなります。
カード会社のコミッションを店が払うことになるので。
「現金・カード、どっちで払う?現金ならもう少しディスカウントできるけど」
と何度も聞かれました。
隣で、インド人の男性が巨大な純金のバングルを奥様へのプレゼントとして買っていましたが、高額紙幣を何十枚もドンっと渡していて、目玉が飛び出そうにw
かっこいいですね〜w
空港でのTax Refund(免税)
ドバイの住民出なければVATと呼ばれる税金を払う必要はありませんので、事前に免税処理された分のVATは戻ってきます。
そして、さすがは旅行客の買い物をグイグイ推進している国ドバイ。空港の至る所に「Tax Refund」の機械があります。
そして、それぞれに係員もいて、パスポートと、免税されたお金を戻す先のクレジットカード(購入したクレジットカードとは別のものでもOK)を提示するだけでOK。
免税品の情報が自動的に上がってきて、ものの1分で完了〜🎵さすがです。
番外編 心優しき日本人が、金購入時に舐められないためにできること
数十年前は、日本でも八百屋さんや肉屋さんなどで「これも買うからちょっと安くしてよ!」なんて会話が繰り広げられていましたが、今はそんな風情のある光景もなくなりました。
世の中のほとんどのものに固定された価格がついていて、交渉をする場所なんてありません。
日本人はただでさえ価格交渉が苦手と言われます。
ましてや相手は多くが世界一の交渉人とも言われるインド人(ゴールドスークの店員さんのほとんどがインド系の方でした)。
ちょっとでも心優しく気弱な様子を見せれば、すぐにつけいられてしまいます(言い方w)。そうならないために、できることは、どんなことがあるでしょうか。
・電卓片手に計算しながら話をする
数字に弱いと見られると、買い物をし慣れていないな、と思われ足元を見られがちです。
日本ではあり得ない光景ですが、ここはぜひ金のバイヤーになったつもりで携帯の電卓を使いながら買い物を。
・ものすごく欲しそうにしない
インド系イスラム系の方が好むようなギランギランのジャラジャラ系デザインも多いですが、結構掘り出し物で素敵なジュエリーに出会えることもしばしば。
でも、すごく欲しそうにすると、足元を見られます。
「欲しいんでしょ、どうせ買うんでしょ」みたいな対応をされる。
だからデザインも良いけど、投資目的も大きいのよ、というクールな態度が大事。
・良いと思っても一度立ち去る勇気を
ほかの店でも、価格確認したいから、また来るね。
と言って立ち去ることも重要。
立ち去り際に、「じゃあ100ディルハムまけたげる!」などと言われることもよくあります。
そうしたらラッキーです。
「OK!じゃあ、その価格で一度考えて、また戻ってくるね!」
など、交渉の上で優位に立てるでしょう。
結果的に、投資と呼べる買い物とはほど遠く、普通に金の小さな小さな小粒アクセサリーを買っただけ…になってしまいましたが、
計算してみると原価+13%で購入することができていました。
日本で買おうと思ったら、こんなK24の可愛いアクセサリーたちが原価+13%で買えることなど、まずありません。
ドバイでのかしこいゴールド購入。
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