バリキャリママ=子どもがかわいそう ?
このご時世、さすがに最近「お母さん働いてるなんてかわいそう」なんて言葉はあまり聞かなくなったように思います。
幸いなことに、我が家では夫も、専業主婦家庭の私の親も義父母も働くことに関して何も言いません。というよりもむしろ、頑張って働きながら子育てもやってて凄いわね、という感じでしょうか。
ここに関しては、本当に、本当に恵まれていると思います。
家族という一番身近な存在から「働く」ことに関してネガティブな反応をされるのはとても辛いことだから。
友人関係でというと、結構私の場合あまり浅く広く友人は持たず、信頼できる友人だけと深くつきあうようになったので、あまり心ない言葉とかに悩まされたことはほとんどありません。これもラッキー。
あるとすると、まぁ浅く何かの拍子に会った知り合い程度の人とかでしょうか。
「働いてると子どもの習い事が満足にさせてあげられないでしょう。かわいそうじゃない?」
とか、
「まぁ、うちは旦那がちゃんと稼いでくれるから私は働かなくてもいい。(その点あなたは大変ね)」(ビンボーだから働いてるのか私は!)とか・・・w
いちいち気にしてたらキリがないですが、自分が悩んだり立ち止まったりしながらも、「これが私が選んだ道!頑張る!」って決めた道を否定されたり、鼻で笑われたりするようなのは、あまり気持ちの良いものではないですね。
でも、そうやって、誰かの心に引っかかる言い方をしてくるのは、その人自身も悩んでいたりするからだと思っています。そうじゃなきゃ、相手が嫌な思いをするような事をわざわざ言ったりしないですもんね。
だから、そうゆうことを言われた時は、「あー嫌な感じだけど、この人も悩んでるんだろうなー」と、少し自分と離れた所から自分を見るようにしています。
少し話は変わりますが「嫌だな」と思うこと自体、私は別に悪いことじゃないと思っています。
以前は「嫌」という感情に何かすごくネガティブな感覚を持っていた私。知らないうちに「そんなこと思っちゃいけない。私って本当に心が狭いな」とか、「そうゆうネガティブな感情持つとどんどんネガティブスパイラルに入っちゃうからやめた方がいい」とか思ってしまいがちでした。
でも、これって、むしろよくないんだそうです。
「評価をしないで受け止める」がベストなんだとか。
つまり、「あ、私、今この人にこんなこと言われて腹が立ってるんだなー」「こうゆうこと言われると私って傷つくから、相手に敵意を持っちゃうんだよね」などなど、自分を第3者の目で見たみたいに受け止める。幽体離脱して、腹を立てている自分を空中から見守る、という感じです。
良いとか悪いとか、いちいち判断するのではなく、とにかくその感情を受け止めるんだそう。
まだそんな達観した存在にはなれていませんが、努めて「評価をしないで受け止める」をしていると、そんなに心にグサリと刺さってくることが少なくなります。
怒りについての小話についてはこの辺で。
母が働く、ということに関してはさすがに市民権を得てきたように思いますが、いわゆる「バリキャリ」だとちょっと反応も変わるのではないでしょうか。
9時ー5時で働くならいいけど、バリバリ働いて、昇進して稼いで、となると、やはり世の中の風当たりはとたんに強くなります。
高い学歴だって能力だってお給料だって、男性女性かかわらず、その人が血の滲むような努力をして得るもの。
それが男性だと「よく頑張ってるね」になるけれど、なぜか女性だと途端に「そこまでやる必要ってある…?家庭は?」と思われてしまうことが多くなります。
実際、私が2年程戦略コンサルティング会社で働いていた時は、何度も何度もその反応をもらいました。
あの世界には、ブラックだなんだとは言っていられない独特の厳しさがあり、ここにはちょっと書ききれないような超高ストレス&長労働時間激務をこなしていました。
子供がいながらそういった働き方をするのは実際かなり無理があり、ヘルパーさんの多大なる協力のもと実現していました。それでも私が戦略コンサルとして働き続けていたのは、どうしても得たいスキルがあり、期間限定で2年頑張ってそのスキルを得るという事を心に決めていたから。
その時ばかりは普段理解のある夫からも時々、「そんなにまでして働く?」とか「子どもより仕事なの?」と言われたりしました。当時夫も経営している会社で事業拡大&採用強化まっただ中の時。たくさんの社員の生活もかかっていることも考えたら本当に大変だったと思います。
たーくさんの周囲の協力のもと、私はその時期めいっぱい働いて働いて、得たものも大きかったですが、その分夫にも負担をかけ、息子にも寂しい思いをさせました。
でも、やっぱりブレずに働くために一番大事な事は、「自分の信じた道を誇りを持って突き進む」ということかもしれません。
子どもが将来大きくなった時に自分自身が誇れるようでありたい。
想像するだけでゾクゾクしちゃうような、鳥肌立つようなことをしていたい。そのためにいつだって自分の夢に向かって突き進んでいたい。
「ママは、あなたがかわいそうだから夢を諦めたのよ」なんて、死んでも言いたくない。だって子どもからしたら「え、頼んでないし!」って話ですものね。
母子で海外に単身赴任、という決断をした時、いろんなことを考えました。今も考えますし、ぶっちゃけ毎日毎日葛藤はあります。例えば子どもに「寂しい」と言われた時なんかは特に。
だけど、それは別に仕事をしてるから寂しい思いをさせてるとはぜんっぜん限らないと思っています。
専業主婦だった私の母は、子育てに熱心で愛情深く、いつだって子ども最優先。子どもだけが生きがい!と言ってしまえるような人でした。それでも私は「寂しい」と思った事も、母にそれを言った事もたくさんありました。
別に家にずっといて子どものそばにいれば今ある悩みがすべて解決できるわけじゃない。
確かに、時間で見ると仕事をすればするほど子どもと過ごす絶対的な時間は減ります。でも、大事なのは時間の長さよりも質だと思うのです。
下記は、私が子どもとより良い時間を過ごすためにしていることの一例です。
・仕事をしている事を子どもに決して謝らない
・イキイキと働いている姿、大変な局面でも乗り越えている姿を子どもに見せる
・口ぐせのように「ママはあなたがいるからお仕事を頑張れる」と言う
・子どもの事で休んだことを非難されたり、そんな目で見られているように感じたりするのは自分のせいだと考える。なぜなら自分が仕事でその程度の存在にしかなれていないから。だから早く胸を張れるように仕事はがむしゃらに!
・一緒に居られる時間にとにかくしつこくスキンシップをとる! 子どもが嫌がってもハグする、何度でも「大好き」と言う
です。
大丈夫。子どもはちゃんと見てくれています。そしてきっと子どももその姿をお手本に立派に頑張れる子に育ってくれます。
明日も頑張るぞ!