小学生でも”落第”!? 厳しいインド系インターナショナルスクールの実態とは
日本の小中学校では想像しづらいかもしれませんが、インド系のインターナショナルスクールでは小学校のうちから”落第”というものがあります。さほど人数は多くありませんが、毎年数名は成績が一定レベルまで到達せずにもう1年その学年をやり直すことがあります。
とっても厳しい措置のように聞こえるかもしれませんが、きちんと理解しないまま学年が上がり、ますます分からないことが増えて勉強自体が嫌になってしまうよりも、長い目で見ればより良い結果になる、という考えのもと行われています。
先日私も小学校の同窓会的な集まりに出席した際、「俺が落ちぶれたのは小5からなんだよね。学校の算数に少しついていけなくなってきたなって思ったら急に勉強全部嫌になって、もうそれ以降一切勉強しなくなっちゃって」なんていう話を聞きました。
確かに、小さい頃って針の先のようなきっかけから学校そのものが嫌になってしまって不登校になることとか、勉強そのものが嫌いになってしまうとか、そういったことありますよね。
少し話がそれましたが、インド系インターナショナルスクールでは、逆に成績優秀な子どもに対しては飛び級などでどんどん新しい刺激を与える環境を整えています。
1クラス自体も少人数なので、先生は生徒一人ひとりの状況をけっこう深く把握しています。上の学年でもこの子は十分にやっていける!と判断された生徒は、進級試験などを経て飛び級していきます。もちろん、本人や両親の意向がもっとも大事なのできちんと相談した上で、の話ですが。
こうみていくと、全体的に平均以上にできる子どもを育てるというより、出る杭をぐいーーー!っと伸ばしつつ、引っ込んでる杭もきちんと伸ばしていくようななスタイルといえそうですね。
ですが、さすがに落第となったら子ども的に結構キツいんじゃないの?と思いますが、意外とそうでもないみたいですね。インターナショナルスクールあるあるですが、1学年にいろんな年齢の子がいるんです。
1年やり直した生徒や飛び級の生徒だけでなく、他小学校からの転校時点で英語力がまだもう少し足りないと判断され、1学年下に編入してきた生徒もいます。他インターナショナルスクールとの学期始まり時期のズレによって一時期だけ下の学年で過ごす生徒など、実に色々な年齢の生徒が出たり入ったりしているわけです。
そんなわけでお互い「お前何歳?」などヤボなこと(?)を気にせず楽しく過ごしているとか。そう思うと、なんかいろんな意味で気楽に学校生活を過ごせそうですね。