見出し画像

戦争とも縁の深いイートン校 英国では上流貴族ほど最前線へ…

8月に息子がサマースクールへ参加したEton College。

ウィリアム王子もハリー王子もEton。
そういえば元首相のボリスジョンソンもキャメロンも、Eton出身。

イートン校出身者のことをイートニアン(Etonian)と呼ぶそうですが、イートン校には「単なるお金持ち」というだけでは入れません。

家柄がなければまず入れないのだとか。
また、先日の記事でも紹介しましたが、
「貴族は子どもが生まれた瞬間に願書を提出する」といわれます。


そんな伝統と格式のあるイギリスボーディングスクールの中でも、Top of topとして君臨するイートンカレッジ…。


た・だ・し

何度もこのnoteで書きましたが、サマースクールは

「早い者勝ち」

ですw
(ということで、一般ピープルの我が家の息子も行ってきました。)

これはEtonサマースクール初日、イートニアンと呼ばれるEton卒業生が、Etonの学校の歴史について説明してくれた時のお話です。



国を背負って立つ貴族こそ、戦争の最前線へ

これはイートンカレッジの校内にある壁。

ここにびっしり書いてある名前は、イートン校出身者で、歴代の戦争にて亡くなった方のお名前です。

第一次世界大戦、第二次世界大戦、それよりもずっと前のものもあります。

イートニアンも説明していましたが、イギリスの上流階級は戦争が起こると基本最前線へと行きます。


今も英国社会に息づく「ノブレスオブリージュ」の精神

なぜなら、彼ら貴族には
「イギリスという国を率い、未来を創る崇高なる使命」があるからです。

フランス語でいうとnoblesse oblige 。
英語でいうとnoble obligement。
日本語でいうと「高貴なる義務」…みたいな感じでしょうか。

貴族が21世紀の現在も存在するイギリスでは、上流階級にはノブレス・オブリージュの考えが求められている。第一次世界大戦では貴族や王族の子弟にも戦死者が多く、第二次世界大戦ではエリザベス2世がイギリス軍に従軍し、フォークランド紛争にもアンドルー王子などがイギリス軍に従軍している。

Wikipedia

NETFLIXで一時期私がハマったイギリスの上流貴族一家のお話
『ダウントンアビー』でも、

第一次世界大戦が起こった際に唯一の後継ぎが最前線へ向かい、大怪我をして帰宅するというシーンがありました。

世界中に植民地を持ち、征服戦争などもしてきたイギリスですし、第二次世界大戦では日本とは敵国同士。
両手をあげて「凄〜い!」などとは言えないですが。


貴族も多いイギリス国会議員。
その国会議員の子弟もたくさん戦場…しかも最前線へ行って戦死されたそうです。


何の成果も残していない自分の息子を秘書官にしたり、
自分の票のためなら、長期的に何ら日本にメリットをもたらさない高齢者向けポピュリズムばかり狙う政治家…。


先進国として最も長い歴史を持つイギリスから学べることは多そうです。



いいなと思ったら応援しよう!